体にいいので子どもにも積極的に食べてもらいたい魚。でも、骨が気になるし…と二の足を踏んでいるお母さんも多いのでは?そこで、特に自分で骨を取ることが難しい幼児期の魚の食べさせ方についてフードコーディネーターの平岡淳子さんにお聞きしました!
ご自身も一児の母として子育てに奮闘中の平岡さん。お父さんが築地の競り人だったこともあり、食卓に魚料理が並ぶことも多く、2歳のお子さんも順調に魚好きに成長中とのこと。まずは多くの人が悩む『魚の骨問題』について教えてください!
「確かに小さい子どもがいると魚の骨は心配ですよね。 初めのうちは骨や皮のないお刺身用の柵を買ってきて調理するといいと思います。また、鮮魚コーナーでお願いすれば希望通りに切ってくれるスーパーなどもありますので上手に利用してくださいね。『三枚におろしてください』と言うと、左右の身と中骨に切り分けてもらえます。さらに頭に近い部分、腹の部分、尾に近い部分と3つに切り分けてもらいましょう。頭や尾の近くは、骨も多く複雑な部分なので、子ども用には腹の部分がおすすめです。骨を除いてあげるのも比較的ラクだと思いますよ。」
「大きい魚は、骨も大きくて取りやすいと思います。よくスーパーで切り身で売られているようなものだと、 鱈(タラ)や鮭(サケ)、鰤(ブリ)、鯛(タイ)、カジキなどです。また最近はスーパーでも三枚におろして骨を取り除いた『フィレ』という状態で売られていることも多いので、こちらもおすすめです。フィレは秋刀魚(サンマ)や鯵(アジ)、鰯(イワシ)などがよく売られています。他には、鯖(サバ)も骨を取り除いてあげる必要はありますが、大きな骨が多く小骨が少ないのでラクです。」
「多少ですが、調理法によって骨離れがよいものとそうでないものはありますね。 焼き魚よりは煮魚の方が骨離れがいいと思います。また、ホイル焼きなどもおすすめですね。骨を取る時は箸よりは、実際に手でほぐしながら取っていくのが取り残しも少なく安心です。」
また1歳をくらいになれば、 調理酒を使って魚の臭みを取るような料理も食べられるようになるので、しっかりアルコールを飛ばすことを心がけながら使ってみるのも手です。
「 ツナ缶やサバ缶などの缶詰類、かまぼこ、はんぺん、魚肉ソーセージなどの加工品、桜えび、ちりめんじゃこなどの乾物などなら、下処理や骨を除く手間も省けてラクちんです。サバの水煮缶は意外に煮込み料理に合うので、トマト煮込みなどに入れてみるのもおすすめ。かまぼこはそのまま食べていいのですが、親子丼のように玉子でとじたり、キュウリと一緒に切ってマヨネーズで和えるなどサラダにプラスしてあげても食べやすいと思いますよ。」
トマトと相性がいいのは、カジキや鯖(サバ)、鮪(マグロ)など。野菜と一緒にラタトゥユ風に。
グラタン、クリームシチュー
ホワイトソースには、鱈(タラ)、鯛(タイ)、鮭(サケ)などの白身魚がおすすめ。
コロッケ
たねにツナやサケフレークをプラス。ころも付けが面倒ならそのままたねを素揚げしても。
チャーハン、炊き込みご飯
しらすやちりめんじゃこなどを入れるとうま味も増します。
このようなお馴染みメニューにも魚をプラスするだけで簡単魚料理に変身!ぜひ取り入れて魚料理の幅を広げてみてくださいね。
魚を食べさせたいけど、骨を取るのが苦手!

「確かに小さい子どもがいると魚の骨は心配ですよね。 初めのうちは骨や皮のないお刺身用の柵を買ってきて調理するといいと思います。また、鮮魚コーナーでお願いすれば希望通りに切ってくれるスーパーなどもありますので上手に利用してくださいね。『三枚におろしてください』と言うと、左右の身と中骨に切り分けてもらえます。さらに頭に近い部分、腹の部分、尾に近い部分と3つに切り分けてもらいましょう。頭や尾の近くは、骨も多く複雑な部分なので、子ども用には腹の部分がおすすめです。骨を除いてあげるのも比較的ラクだと思いますよ。」
骨の少ない魚と部位の選び方
お刺身用の魚以外で、骨が少なかったり取りやすいのはどんな魚なのでしょう?「大きい魚は、骨も大きくて取りやすいと思います。よくスーパーで切り身で売られているようなものだと、 鱈(タラ)や鮭(サケ)、鰤(ブリ)、鯛(タイ)、カジキなどです。また最近はスーパーでも三枚におろして骨を取り除いた『フィレ』という状態で売られていることも多いので、こちらもおすすめです。フィレは秋刀魚(サンマ)や鯵(アジ)、鰯(イワシ)などがよく売られています。他には、鯖(サバ)も骨を取り除いてあげる必要はありますが、大きな骨が多く小骨が少ないのでラクです。」
骨が取りやすい調理法は、煮魚やホイル焼き
なるほど!魚の種類や部位で骨の取りやすさに違いのあることは分かりましたが、では、調理法によって骨の取りやすさは変わるのでしょうか?「多少ですが、調理法によって骨離れがよいものとそうでないものはありますね。 焼き魚よりは煮魚の方が骨離れがいいと思います。また、ホイル焼きなどもおすすめですね。骨を取る時は箸よりは、実際に手でほぐしながら取っていくのが取り残しも少なく安心です。」

子供を魚嫌いにしないためには…
子どもが魚嫌いになるのは多くの場合、『生臭い』『皮が気持ち悪い』『骨がイヤ』といったことが原因。一度「嫌い!」となってしまうとなかなか食べてくれなくて困ることも多いので、できるだけそうならないようにしたいところですが…。魚の臭みを防ぐコツは表面の水分をきちんと取り除くこと
「小さい頃から魚嫌いにしないためには、 調理の際に下処理をしっかりしてあげることが大切です。キッチンペーパーで臭みの元となる魚の表面の水分をきちんと取ってあげることを心がけて。特に生臭く感じやすい青魚はバットに網を敷き、表面に軽く塩をしてそのまま冷蔵庫で15分くらいおき、表面に出てきた水分をしっかり拭いてあげると、臭みがなくなります。」また1歳をくらいになれば、 調理酒を使って魚の臭みを取るような料理も食べられるようになるので、しっかりアルコールを飛ばすことを心がけながら使ってみるのも手です。
少しの工夫で子どもがもっと魚好きに!
どんなに魚が好きでも、焼き魚や煮魚だけでは、子どもは飽きてしまうもの。そんな時は、ちょっとした工夫をするだけで、もっと魚を好きになってもらえるはず。おすすめの魚の取り入れ方や簡単メニューを平岡さんに教えてもらいました。缶詰、かまぼこなどお手軽食材で取り入れるのも◎
魚は調理する側もなかなか大変。食べさせたいけど、そんなに毎回、魚料理を頑張れないということもありますよね。そんな時には缶詰や加工品を上手に使うのがおすすめとのこと。「 ツナ缶やサバ缶などの缶詰類、かまぼこ、はんぺん、魚肉ソーセージなどの加工品、桜えび、ちりめんじゃこなどの乾物などなら、下処理や骨を除く手間も省けてラクちんです。サバの水煮缶は意外に煮込み料理に合うので、トマト煮込みなどに入れてみるのもおすすめ。かまぼこはそのまま食べていいのですが、親子丼のように玉子でとじたり、キュウリと一緒に切ってマヨネーズで和えるなどサラダにプラスしてあげても食べやすいと思いますよ。」

おなじみの料理にも魚をプラスして
魚のトマト煮込みトマトと相性がいいのは、カジキや鯖(サバ)、鮪(マグロ)など。野菜と一緒にラタトゥユ風に。
グラタン、クリームシチュー
ホワイトソースには、鱈(タラ)、鯛(タイ)、鮭(サケ)などの白身魚がおすすめ。
コロッケ
たねにツナやサケフレークをプラス。ころも付けが面倒ならそのままたねを素揚げしても。
チャーハン、炊き込みご飯
しらすやちりめんじゃこなどを入れるとうま味も増します。
このようなお馴染みメニューにも魚をプラスするだけで簡単魚料理に変身!ぜひ取り入れて魚料理の幅を広げてみてくださいね。