
子どもが大好きなカブトムシ! 「どうやって捕まえるの?」「どうやって飼うの?」など、パパママが聞かれることも多いはず。そんな疑問に、夏企画展「むし・虫・カブトムシ!展」を行い、放し飼いゾーンで2000匹のカブトムシを飼育している横浜市金沢動物園に、飼育法や掴み方、エサについてなどさまざま聞きました。
写真付きですぐわかる! カブトムシとクワガタの長く飼う方法Q‐1カブトムシはスイカとバナナとどっちが好き?
Aどちらかといえば、バナナ!

自然の中のカブトムシは、
クヌギやコナラの木の樹液を食べています。購入したり、採集したりして自宅で飼う場合は、手に入りやすい餌を与えたいもの。
基本的に、長く大切に飼育するうえでは、
市販のカブトムシの餌を用意してあげましょう。
スイカを食べるイメージが強いのですが、スイカはカブトムシにとって水分が多すぎます。スイカよりはバナナの方が餌の代用としては向いていますが、カブトムシの餌を買ってきて与えてくださいね。
自宅でカブトムシを飼育するときに用意するもの
市販のカブトムシの餌 水槽 マット(土)
Q2捕まえてきたカブトムシの成虫の大きさに違いがあるのはなぜ?
Aカブトムシの大きさは幼虫のときの食べ物で決まります。

カブトムシは卵→幼虫→サナギ→成虫と姿を変えていきますが、大きさは、幼虫のころに食べた食べ物によって決まります。サナギや成虫になってからは、もう大きくはなりません。
Q‐3カブトムシを持つときは角の長い方を持つ? 短い方を持つ? 知っておきたい扱い方!

Aカブトムシの短い方の角をもつ!
カブトムシのオスは
長い角と短い角の2本の角を持っています。子どもたちを見ていると持ちやすい長い角を持ちがちですが、長い角を持つと角が折れてしまいます。短い角を持ってください。
また、角が折れたからといって、すぐに死んでしまうということはありませんが、数匹一緒に飼っている場合に、餌やメスをめぐる争いに負けることが多くなり、弱る原因になります。
Q‐4カブトムシが手にのってくる魔法の技は?

A頭から腹へ手を差しんで、お尻をちょんちょんと押す!
木の枝や柵にしっかりと足を踏ん張っているカブトムシを手でつかんで持ち上げようとして、足がとれてしまいそう・・・・・・。という経験はないでしょうか。
こんな時には、カブトムシの
頭の方からカラダの下へ手を差し込むと、木と思い込んでカブトムシが手に自分から登ってきます。
それでも上ってこない場合は、
お尻をちょんちょんとさわると、すんなりと手の上にあがってきますよ。
Q‐5カブトムシってどこで見つかるの?
A成虫のカブトムシは、コナラやクヌギなどの木でよく見つかる!

また、幼虫はコナラやクヌギの木の近くで木が腐って堆肥のようになっている場所で見つかります。
夏休みに成虫のカブトムシを捕まえるときは、昼間にコナラやクヌギの木から樹液が出ている場所をみつけておき、暗くなってから大人と一緒に出かけてさがしましょう。
夏休みのカブトムシ採集の持ち物
□懐中電灯 □虫かご □スコップ □虫除けスプレー など
夏休みのカブトムシ採集の服装
□長袖 □長ズボン □タオル □帽子 □軍手 □運動靴 など
Q‐6日本のカブトムシを飼うときは冷房の効いた部屋がいい? 常温の部屋がいい?
A常温の部屋がいい!
カブトムシの水槽やカゴは、直射日光の当たらない常温の部屋に置くのがおすすめです。特に幼虫のときに、クーラーのよくきいた涼しい場所に置くと、四季を感じられず夏にサナギが羽化しない場合もあります。

あまりにも暑い(25度〜30度近くになる)とカブトムシは弱ってしまいます。温度管理には気をつけてください。
Q‐7土の中で生活をしているカブトムシの幼虫はどうやって呼吸をしているの?
Aカラダの横にある呼吸をする気門でしています!

幼虫も成虫も、カラダの横に呼吸をする気門という穴があります。9対18個の穴から空気を取り入れ気管へ送り、古い空気もこの穴から出していきます。
Q‐8一匹のカブトムシの卵の数はどのぐらい?
A約30個!
カブトムシは、オスとメスを一緒に飼うと、秋に卵をうむ可能性があります。この卵は3ミリととても小さいので、肉眼ではなかなかみつけられない場合もあります。

もしもカブトムシのメスとオスを一緒に飼った場合は、この卵が孵化して幼虫が数ミリになる冬前後までマットを捨てずにとっておくようにしてください。
卵があることに気づかずに土を公園などに捨てて、そこで卵が孵化してカブトムシが増えるようなことがあると、知らずに生態系を壊してしまう可能性もあります。

オスとメスを飼う場合には、卵が孵化して、幼虫、成虫まで面倒を見られる自信がない場合には、オスとメスを別々の水槽やカゴで飼うようにするといいですね。
まとめ カブトムシの特徴や生態を知って楽しく飼おう!

カブトムシの特徴を知って飼うことで、楽しく飼うことができます。子どもたちと観察をしながら、楽しい夏を過ごしましょう。
取材をお願いしたカブトムシイベントを行っている金沢動物園の「むし・虫・カブトムシ!展」
8月30日まで、金沢動物園では、「むし・虫・カブトムシ!展」として、様々なカブトムシ・クワガタムシなどの展示や体験を行っています。
■カブトムシ放し飼いゾーン

カブトムシを放し飼いにしている施設の中で、自由に触ることができます。
■カブトムシ等の巨大オブジェの展示

ステンレス彫刻家 中嶋大道さんのカブトムシやバッタなどの巨大オブジェを園内に展示しています。

■昆虫の細密画、標本を展示

子どもたちがカブトムシについて学べるように、昆虫の細密画や標本を展示しています。
■ヘラクレスオオカブト、コーカサスオオカブト等、外国産のカブトムシやクワガタムシ展示
外国産の珍しいカブトムシやクワガタムシなどの展示を行っています。
横浜市金沢動物園
企画展「むし・虫・カブトムシ!展」
【開催日時】
2015-7-11(土)〜2015-8-30(日)
9時30分〜16時30分(入園は16時まで)
※毎週月曜休園(月曜祝日の場合は、翌日火曜休園)
※8/10は臨時開園
※8月毎週土日・14日(金)は、20:30まで開園時間延長(入園は19:30まで)
【にゅうえんりょう】
小中学生200円 高校生300円 大人500円※毎週土曜日高校生以下入園無料
よこはま動物園・金沢動物園 共通年間パスポート販売中(18歳以上2,000円)
※昆虫の販売は行っておりません。また、お持ち帰りいただくこともできません。予めご了承ください。
※ベビーカーの貸し出し、授乳室について
【ベビーカー受付】・・・・「ののはな館」、動物園入口「トンネルゲート」
【授乳室】・・・「ののはな館」2階、動物園内アメリカ売店
記載している内容は取材時のものです。
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