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熱中症予防で子どもにスポーツドリンクをあげて大丈夫?

気温がぐんぐん上昇してくると、気になるのが熱中症。大人は、スポーツドリンクなどで水分と塩分を補いますが、子どもにも、大人と同じスポーツドリンクをたくさん飲ませて大丈夫なのでしょうか? 子どもに飲ませるときの注意点を専門家に聞いてみました。

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子どもの水分補給、目安は体重1kg当たり100ml程度

熱中症対策に欠かせない水分補給。そもそも、どれくらいの量を摂取すれば、熱中症予防につながるのでしょうか。

「飲み物として必要な水分は、年齢と体重によって変わります。子どもの場合は、
体重1kg当たり100ml程度。体重が10〜15kgの子どもであれば、1日1L〜1.5Lくらいの水分が必要になります。」

そう話すのは、日本体育協会公認アスレティックトレーナーの西村典子さん。では、水道水を適量飲んでいれば熱中症にならないかというと、それだけでは不十分。


熱中症対策では、汗といっしょに流れ出た塩分を含むミネラル分も、水分とあわせて補給することが重要です。塩分を摂らずに水だけを摂取し続けると、体内の電解質バランスが崩れて体調を崩す原因にもなります。」

そのため、
日本体育協会では、0.1〜0.2%の食塩と、糖質を含む飲料水を、熱中症予防に効果的な飲み物として推奨しているそうです。


スポーツドリンクで糖尿病!?

ミネラル分が効率的に摂れる飲料水といえば、スポーツドリンクが代表的ですが、大人用のスポーツドリンクを、子どもにも熱中症対策として飲ませても大丈夫なのでしょうか?


スポーツドリンクには糖分が含まれていますから、飲みすぎると糖分過多になる危険性があります。あくまで大人用の飲み物として認識し、子どもが1日に必要な水分量すべてをスポーツドリンクで補うのは避けるべきです。」

「表示ラベルに『100mlあたり20kcal〜30kcal』と書かれていたら、500ml換算だと、角砂糖が5〜7個入っている計算になります。そう考えると、子どもはもちろん大人でも、熱中症対策とはいえ1日に何本も飲むのは控えたほうが良いですね。」

さらに、糖分の摂りすぎは、子どもの糖尿病リスクを高める可能性もあると、西村さんは言います。


スポーツドリンクや、糖分の含まれたペットボトル飲料を必要以上に飲みすぎると、『ペットボトル症候群』と呼ばれる急性糖尿病の状態になることがあります。主な症状は、たくさん水分を摂っているはずなのにのどが渇く、身体の疲れが取れにくくなるなど。」

「しかし、夏場にこうしたサインが出ても『ただの水分不足だろう』と思い込んでしまいがちです。そうして、気づかぬうちに身体のコンディションが悪化してしまうのです。」

スポーツドリンクを子どもにあげる時は2〜3倍に薄める

ただ、
スポーツドリンクを水で薄めることで、ペットボトル症候群のリスクを減らすことは可能、と西村さん。

「飲みやすさは落ちますが、
粉末状のスポーツドリンクを、通常の2〜3倍ほどに薄めれば、糖分が適正な量におさまります。これなら、子どもでも糖分を気にしすぎず、水分と塩分が効率よく補給できます。」

水やお茶を飲みながら、スポーツドリンクを適量摂るのも一つの方法だそうです。

最近では、糖分をほとんど含まない熱中症対策専用の飲料水も販売されているので、こうしたものを活用してもいいかもしれません。


水や麦茶&塩飴も熱中症予防に効果的 

スポーツドリンク以外では、子どもの熱中症対策にどんな飲み物が適しているのでしょうか。


カフェインを含まない水や麦茶を、塩飴をなめながら摂るのが効果的です。」最近では熱中症対策用の塩飴がドラッグストアなどで手軽に購入できます。常にカバンに入れて持ち運びしやすいのがいいですね。

さらに、水分や塩分の補給と同じくらい、大切にしてほしい熱中症対策がほかにもあると西村さんは話します。

「熱中症は、前日の睡眠不足や、朝食を食べずに過ごしているときなどによく起こります。
睡眠時間の確保と朝食を食べることは、実は熱中症予防には欠かせない対策の一つ。朝の食事、日中の水分・塩分補給、夜の睡眠と、1日を通して意識してもらえれば、より熱中症のリスクを減らせると思いますよ。」

汗で失われた水分・塩分を上手に補給するとともに、体調管理に気をつけて、夏の暑さを乗り切りましょう!

お話を聞いたのは…

  • 西村典子さん

    日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト。10年以上にわたり、スポーツ現場でトレーナー活動を行う。小中学生を対象としたスポーツ教室でのレクチャーなど、活動は幅広い。

  • 西村さんのオフィシャルサイト
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ライター紹介

近藤 浩己

1974年生まれ。ライターズオフィス「おふぃす・ともとも」のライター。トラック運転手からネイルアーティストまでさまざまな職を経験。しかし幼い頃から夢だった「書くことを仕事にしたい!」という思いが捨てきれずライターに。美容・ファッション系ライティングが得意だが、野球と柔道も好き。一児の母。

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