毎日メイクをしたいけれど、朝は余裕がありませんよね。でも、アイメイクさえきちんとしていれば、それだけでかなり印象が変わります。そこで、ヘアメイクアップアーティストのMAKIさんに、時短アイメイク術を伝授してもらいました。目をぱっちりと、きちんとした印象に見せるためのコツを伺います。
太眉とアイラインで大人の女性らしいきちんとした目元に

アイシャドウにマスカラをつけて、ラインをひいて眉を描いて…とフルでアイメイクをすると、意外に時間と手間がかかるもの。この中でも、特にポイントとなるプロセスを教えて下さい!
「それはズバリ、眉毛とアイラインです。ここ数年は太眉が流行していることもあり、眉はしっかり濃く描くのが理想的。一昔前の細眉は時代遅れに見えますし、太眉のほうが、大人の女性らしいきちんと感も演出してくれます。そして、目をぱっちり見せるためにはアイラインが必須。ナチュラルに見せたいならペンシルですが、より目をはっきりとさせたいならリキッドがおすすめ。気分やシチュエーションで使い分けましょう」
また、結婚式や子どものイベント事など、ちょっと気合いを入れてメイクしたいなという時には、部分用つけまつ毛をプラスしてみるのが良いそうです。
「30代後半〜40代の女性は、世代的につけまつ毛をつける習慣がなく抵抗があるかもしれませんが、今は100円ショップでも使いやすいものが購入できます。部分用のつけまつ毛なら、自まつ毛になじんで自然に長さを出すことができて、ナチュラルさを残しながら、華やかな印象になりますよ」
アイシャドウは必要ない…!?
アイメイクにはマストと思われがちなアイシャドウはなくてもいいのでしょうか?
「まぶたに色をのせると、かえってくすんで見えることも。特にブルーやパープルなどの寒色系は、上手に使わないと老けて見えてしまうこともあるので要注意です。アイシャドウをのせたい場合は、ブラウン系で肌に濃淡をつけるぐらいのイメージで使うのが良いでしょう」
アイシャドウは、毎日しっかりクレンジングをして落とさないと、肌の色素沈着の原因にもなるということ。忙しいママであれば、あえて取り入れる必要はないかもしれません。
それでは、プロセスごとにメイク法をレクチャーしていただきましょう。
眉はパウダーを肌にしっかりのせるように描く

ナチュラルブラウンのパウダーと眉ブラシを用意。眉ブラシにたっぷりとパウダーを取り、しっかり描いていきます。
「ポイントは、毛ではなく肌に直接色をのせるように描くこと。しっかりと力を入れてブラシを動かす方がきれいに仕上がります。眉マスカラなどをあえて使わなくても、この方法で十分ナチュラルな太眉ができます」
目尻だけリキッドアイライナーでリフトアップ効果も
アイラインは、仕上げたいイメージでリキッドかペンシルかをセレクトするのがおすすめですが、短時間で目をはっきり見せたいならこんな技もあります。
「まつ毛の間をペンシルで埋めるように描いたら、最後に目尻だけ、すっとはね上げるようにリキッドアイライナーをひいてみて下さい。この方法なら、リキッドに慣れていない人にも簡単ですし、目がぱっちり見えるのはもちろん、顔全体が引き上げられるのでリフトアップ効果もあるんです! ラインをひく前には、まぶたにファンデーションやパウダーをのせて、しっかりベースを作っておくと崩れにくいですよ」
つけまつ毛の前に、自まつ毛もしっかりカール

眉とアイラインまでで、かなりはっきりとした印象のアイメイクになりますが、さらに気合いを入れたい時に取り入れたいのが部分用つけまつ毛。つけまつ毛は、つける前にしっかりベースを作ることがポイントだそうです。
「部分用のつけまつ毛を使う場合は、自まつ毛をカールさせておくとなじみやすいです。ビューラーであげたらマスカラを塗り、その上で、自まつ毛の根元に沿うように、目尻部分に5ミリほどの幅の部分用つけまつ毛をつけます。これくらいの幅の部分用つけまつ毛なら、つけるのにテクニックがいらないですし、見た目も不自然になりません」
そして、いよいよ時短アイメイクの完成!
ちなみに、アイメイクをより際立たせるためには、リップに色をのせるのもおすすめです。「ローズピンクぐらいのはっきりとした色のリップを選ぶと、肌の色が1トーン明るくなり、元気な印象になります」とのこと。余裕がある人は、アイメイクの仕上げにぜひ取り入れてみましょう。