子どもの一大イベントである雛祭りや端午の節句。でも、2人以上の同性の子どもがいる場合は「安いものではないし、場所も取るし…」とそれぞれに雛人形や五月人形を購入すべきか頭を悩ませる親は多いよう。そこで今回、「いこーよ」では同性のきょうだいを持つ親53人に、雛人形と五月人形の購入事情を緊急アンケート!これから購入を考えている方は必見です。
8割以上が「きょうだいでひとつ」派

1位は「年長児のみ購入して(もしくは、購入してもらって)共有で使っている」で60%。2位の親から譲り受けた人も「新たに購入していない」ので、合わせて83%の家庭がきょうだいで1つの人形を共有しているという結果になりました。
これを受けて、伊勢丹新宿店で伝統商品を扱う下さんに、同性きょうだいがいる場合のおすすめの購入方法について聞いてみました。
迷うなら「1人にひとつ」がおすすめ
そもそも、雛人形や五月人形は、1人にひとつ買う方がいいのでしょうか?
「お家の広さやご予算などの関係があるので、絶対にとは言えないですが、お人形はご本人様の代わりとして、厄をしりぞけてくれると言われているので、迷われるお客様にはそれぞれのお子様にご用意されることをおすすめしています」と下さん。単なるお祝いのアイテムとしてではなく、厄を払う意味もあると聞くと、購入判断のポイントも変化しそうですね。
なお、今回のアンケートでは人形を親から子へ引き継ぎ、子供用に新たに購入しないとした人が2割ほどいましたが、同様の理由から、親の人形とは別に子供用を購入する方がいいそうです。
「1人にひとつ派」は買い分けしている人がほとんど
実際ひとりづつに購入している家庭はどんなものにしているのか、も気になるところ。アンケート内のフリーコメントを見ると、それぞれ内容やサイズでバリエーションをつけているようです。
きょうだいで品物の内容を変える
長女はお内裏様とお雛様、次女は2人分の名前の旗と吊るし雛を用意しました(さくらさん/2人の女の子のママ)
長男は組み木の鯉のぼりで、次男は鯉の刺繍のタペストリーにしました(H.Mさん/2人の男の子、1人の女の子のママ)
兄は台付の兜、弟は兜のみ(こいのぼり付)にしました。(マロママさん/2人の男の子のママ)

1人にひとつ用意といっても、このように品物自体の内容を変えているという声が多く寄せられました。家の中が華やかになり、飾る楽しみも増えそうです。
「雛人形でしたら、お姉さまが『衣裳着』なら妹さまは『木目込み』にして雰囲気を変えてみる、またはいずれかを大きさ・価格帯ともに幅の広い『立ち雛』にしてみるのもひとつの方法です」と下さん。タイプの異なるお人形ならば、両方飾ることでお互いを引き立てあってくれそうですね。
きょうだいでサイズを変える
中にはサイズを変えて、限られたスペースに収まることを重視しているケースも。
長男は大きめ、次男は中くらい、三男は小さめのものにしました。(S.Aさん/3人の男の子のママ)
下の子は年が近いのもあり、値段は同じくらいだけどサイズかちょっと小さいものに。(みさみささん/2人の男の子のママ)
昨今の住宅事情では、子どもの人数分を飾るだけでもなかなか苦労を伴うため、こうした家庭も増えているようです。
ただし、下さんによると「下のお子様が大きくなったとき、上のお子様との大きさにギャップがありすぎると喧嘩になったり、ちょっと気にしてしまうことも。例えばケースと台がセットになった、かさばらない『収納飾り』をチョイスするなど、きょうだい間で差がありすぎない、長く大切にしてもらえる品選びが一番だと思います」とのこと。サイズを変える場合には、下の子が不平等さを感じないように工夫した方がいいようです。

今回のアンケートでは、きょうだいでひとつを共有する家庭が圧倒的に多数派でしたが、人形の本来の意味や色々な選び方を知ると、選択肢も広がりそう。大きくなった後もずっと大切に使える人形や品選びで、子どもの成長を祝ってくださいね。