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ベビーマッサージのメリットは? おすすめ抱っこ&やり方も紹介

掲載日: 2015年1月30日更新日: 2019年3月25日竹下沙弥香

仕事の帰りが遅く、なかなか赤ちゃんと触れ合う機会が少ないとお悩みのパパは多いと思います。最近話題のベビーマッサージをきっかけに、赤ちゃんとの信頼関係を築け、親子の絆が深まるのでは? ということで、今回は、11カ月の侑愛(ゆあ)ちゃんとそのパパ、高橋康弘さんにベビーマッサージを初体験してもらいました。
教えてくれたのは、『ベビーマッサージ協会』所属講師で、ご自身も子育て中のパパである加藤学さんです。

●子供との接し方に悩むパパ必見! 年齢別コミュニケーション術●ベビーマッサージを家で行う際のポイントや注意点とは?

妻の職場復帰前に、娘との絆を深めたい

「これまで、娘と二人っきりでいた経験はほとんどありません。泣かれてしまうと、なんで泣いているのかわからなくて、すぐ妻へバトンタッチしてしまいます」
奥さんの実穂さんは現在育児休暇中ですが、来月には職場に復帰予定とのこと。「帰りが遅いことも多いので、保育園のお迎えや寝かしつけをパパにお願いする機会も増えるので…不安です」と、曇り顔。ベビーマッサージを通して、もっと侑愛ちゃんと打ち解けて欲しいというのが実穂さんの希望だそうです。


パパにおすすめ! 抱っこで行う簡単ポーズ

そんな二人のコメントを聞いた加藤さん。

まずはマッサージしなきゃと気負わずに、侑愛ちゃんにたくさん声をかけて触れあうことを大切に進めていきましょう。マッサージの前の準備運動として、抱っこを基本にしたポーズを2つやってみます」

テーラーポーズ(仕立て屋のポーズ)と木の上のトラのポーズという簡単な運動を教えてくれました。
※今回は取材のため、着衣にて実施しています

テーラーポーズ(仕立て屋のポーズ)

手の位置や動かし方を真剣な顔で教わる康弘さん。「1度人形でやってみてください…うん、OKですね。それでは、侑愛ちゃんに実際にやってあげましょう!」と加藤さんに促され、恐る恐る侑愛ちゃんを抱きあげます。果たして侑愛ちゃんの反応は…?

見てください、この笑顔! 左右に揺らしてもらうたび、キャッキャと声をあげて喜び、パパもその様子に思わずニッコリ。とても嬉しそうです。

木の上のトラのポーズ

「続けて、赤ちゃんがグズっているときに最適な『木の上のトラ』と呼ばれる抱っこの仕方を教えますね。赤ちゃんをうつぶせにするように抱っこします。左腕で赤ちゃんの肩や胸を支え、右手を赤ちゃんの足の間から入れ、手の平を広げて優しく赤ちゃんのお腹をなでます

これまたニッコリ。「男性のほうが女性よりも腕ががっしりしていて安定感があるので、この2つのポーズは、パパにおすすめかもしれないですね。侑愛ちゃんも、すっかり気に入ったみたいですね!」と加藤さん。


手をお腹に当てて回すだけの簡単ベビーマッサージ

事前に「最近ハイハイを始めたばかりで、うつぶせや仰向けでじっとしているのは難しいかも」と聞いていて、当日もしばらくハイハイで動き回っていた侑愛ちゃん。でも、だんだん触れられることに慣れてきたのか、パパが抱っこしてお布団にごろんとしたら、暴れずに待っていてくれるように。

手の方向を縦にして、おへそのまわりを時計周りで円を描くように、ゆっくりと手を動かします。お腹を押すのではなくて、力を抜いた手の重みだけで円を描くようにしてください」。康弘さんがお腹に優しく手を当て、ゆっくりと動かすと、侑愛ちゃんもとっても気持ちよさそう!

「お腹は赤ちゃんの感情の中心、赤ちゃんが安心しているときはお腹が柔らかく感じるはずです。お腹をマッサージすることにより、全身をリラックスさせ、便秘の解消、そして食欲増進につながります」と加藤さん。お腹の周りをさするだけで、こんなに赤ちゃんがリラックスするなんて! これなら、自宅でも簡単にできそうですね。

レッスンが終わった後に、感想を伺うと「マッサージの方法だけでなく、声のかけ方や抱っこの仕方など、子どもとの関わり方を細かくアドバイスしてもらえて助かりました」と康弘さん。実穂さんも「二人とも楽しそうにやっていたので、安心しました。今後もやってほしいと思います」とニコニコうれしそうでした。

※マッサージは資格をもった講師のレッスンを受け、手順の詳細やポイントを理解したうえで、赤ちゃんに怪我がないよう、十分に注意して行ってください

パパがベビーマッサージをするメリットとは?

今回講師をお願いした加藤さんは、ご自身も5カ月&3歳の2人の男の子のパパ。プライベートでもお仕事がお休みのときに週1回程度、息子さんたちにベビーマッサージをしているそうです。

「マッサージをすることで、子供たちが表情豊かになり、よく笑うようになった気がします。タッチしながら語りかけることで、僕と子供たちの間にしっかりと信頼が芽生えたのを感じています」とのこと。

「ベビーマッサージをすることで、パパ自身が赤ちゃんと接する時の不安がなくなり、赤ちゃんとのふれあい方がわかってくると思います。ママも、パパが子供とふれあっている姿を見ると嬉しいでしょうし、パパが子供を見ている間はママが一人の時間を持てるので、そういった面でもメリットがありますね」と加藤さん。

赤ちゃんのうちから信頼関係を築いておくことが、大きくなってからの親子の関係性にも繋がるとか。赤ちゃんとのふれあい方がわからないとお悩みのパパこそ、ベビーマッサージをお子さんとのコミュニケーションのきっかけとして活用してみて下さい。

お話を聞いたのは…

  • ベビーマッサージ協会

    2003年、「青少年の健全な育成を目的」とし設立。2009年、東京都「心の東京革命推進協議会(青少年育成協会)」正会員として活動を始め、東京都で初めて「ベビーマッサージ」が認知された。ベビーマッサージの世界的開祖である英国人の理学療法士、ピーター・ウォーカー氏の来日講座を年3回開催し、発達を促すベビーマッサージの講師養成を実施。全国1,200名の公認講師が在籍している。

  • ベビーマッサージ協会

ライター紹介

竹下沙弥香

ダイビング雑誌編集や、某大手通信会社のWEBマガジン編集を経て、ひょんなことから「いこーよ」編集部にジョイン。プライベートでは、3歳&7歳の娘の母。「思い立ったら即行動」がモットーで、猪突猛進どこまでも突っ走る、元気だけが取り柄の熱いヤツ☆  Don't worry!Be HAPPY. IT'S MY LIFE!!

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