
日々の生活に欠かせない「お金の知識」。特に子供の将来を考えるママパパは、早い時期から子供への「マネー教育」の重要性を感じることも多いはず。
この記事では、子育て世帯の暮らしや教育について調査・研究する「いこーよファミリーラボ」が行った「家庭でのマネー教育」の調査結果を紹介! ママパパの「マネー教育」への意識や、実際に家庭で行われている参考になる取り組みやアイデアを紹介します。
家庭での「マネー教育」、必要だと感じるママ・パパは96%以上!
調査では「家庭でのマネー教育が必要」と考える保護者はなんと96.32%にのぼり、非常に高いボリュームを占めていることがわかりました。

多くの保護者が、家庭内で子供に「お金の価値」や「投資・貯金の方法」、「お金の使い方」といった「マネー教育」を積極的に行いたいと考えています。
家庭での「マネー教育」は早いほどいい! 6割以上の家庭が「小学校低学年」までにスタート!
家庭での「マネー教育」をいつから始める? という質問の回答として最も多かったのは「小学校低学年」(130人)。続いて「未就学児」(81人)です。

回答者のうち約6割以上のママ・パパが「(家庭での「マネー教育を」)小学校低学年までに」行いたいと回答しており、早いうちから家庭で「マネー教育」を行いたいと考えているママパパが多いことがわかりました。
家庭での「マネー教育」は「お小遣い」、「(日常の)買い物」、「(おままごとなどの)遊び」、「お手伝い」を通じて!
実際に各家庭ではどのような「マネー教育」を行ているのかを具体的に聞いてみると、「お小遣い」、「(日常の)買い物」、「(おままごとなどの)遊び」、「お手伝い」などの場面で行っているという回答が多く見られました。
家庭でママパパが「マネー教育」を行っているのはどんなとき?
- お小遣い
- (日常の)買い物
- (おままごと・ボードゲーム・シミュレーションゲームなどの)遊び
- お手伝い
ここからは、実際にママパパが行っている「マネー教育」のアイデアや実例を具体的に紹介していきます。
(1)「お小遣い」をテーマに家庭で「マネー教育」!家庭での実践例・アイデア
「お小遣い」は子供が自分でお金を考えて使う良い機会。ママパパが工夫しながら、日常のなかでマネー教育を実践している例を紹介します。

【ママパパ体験口コミ】子供が自分でお小遣いを管理し、考えてお金を使う機会をもたせる
「『お小遣いのなかから200円分お菓子を買っていいよ』と伝えて、安いお菓子をたくさん買うか、200円ギリギリのものを1つだけ買うかを子供に考えさせるようにしています」
【ママパパ体験口コミ】家庭でのマネー教育は「お小遣い帳」をつけるところから
「子供自身に『お小遣い帳』をつけさせ、銀行のお金の出し入れも本人立ち合いの上、行っています」
(2)「(日常の)買い物」をテーマに家庭で「マネー教育」!家庭での実践例 ・アイデア
お金の価値や使い方は「買い物」を通じて体験しやすいものです。キャッシュレス決済が普及するなかで、子供に「実際にお金を使う体験」をさせたり「お金を見せる」ことで「マネー教育」を行う工夫を紹介します。

【ママパパ体験口コミ】キャッシュレス社会の中であえて現金を使うところを子供に見せる
「カード決裁が普及普及していますが、子供と一緒に買い物をするときには現金を使うようにすることで、子供がお金を実際に見られる機会を作っています」
【ママパパ体験口コミ】外出先で保護者が見ているところで子供自身に買い物の機会を持たせる
「100円や50円を見せてお金の違いを教え、親が見ているそばで『一人で200円以内のお菓子を買ってごらん』とおつかいさせてみたり、お店屋さんごっこなどの子供向けのお金がテーマのイベントに参加したりしています」
【ママパパ体験口コミ】子供が好きなものを使ってお金の価値を伝える
「物の大体の値段を子供にわかりやすい表現で伝えるようにしています。お寿司が好きなので『お寿司何皿分』などの表現を使うとお金の価値が伝わりやすいようです」
【ママパパ体験口コミ】同じものでも買い物をする場所によって価格が違うことを体験
「普段からお金を渡して自分で考えて買い物をさせています。屋台で買うおやつや遊びにかかる500円で、『今欲しい別のおもちゃが買えるんだよ』と教えると、屋台の高さにびっくりしていました」
【ママパパ体験口コミ】「費用当てゲーム」で金銭感覚を養う
「家族ででかけた際に使った費用を当てるゲームをしています」
(3)「(おままごとなどの)遊び」をテーマに家庭で「マネー教育」!家庭での実践例・アイデア
おままごとやボードゲームを通じて、遊びのなかでお金のやり取りや計算を身につける取り組みをしている家庭も多いようです。取り入れやすい「遊び」を紹介します。

【ママパパ体験口コミ】「おままごと」でも小さなうちからお金のやりとり!
「おままごとでおもちゃのお金でもちゃんとやり取りするようにしています」
【ママパパ体験口コミ】「人生ゲーム」でお金への興味やお金の計算をリアルに体験!
「『人生ゲーム』を通して、まずはお金に興味を持ってもらうことから始めています。売り買いにより、お金の計算もできるのがよいところです」
【ママパパ体験口コミ】計算ができるようになったら「お買い物ゲーム」で稼ぐ&使うをシミュレーションできるボードゲームに挑戦!
「簡単な1桁の足し算引き算ができるようになってきたため、『どうぶつ村のおかいものゲーム』という少額かつ実在する貨幣と似たデザインのアイテムを使うボードゲームで、 稼ぐ、使う、計算するを楽しみながら始めました。もう少し大きくなったら、少額から資産管理をさせていこうと思っています」
(4)「お手伝い」をテーマに家庭で「マネー教育」!家庭での実践例・アイデア
「お手伝い」を「仕事」として捉え、お小遣いを給与制にすることで、子供が働くことの大切さや、お金の管理方法を学べる工夫をしている家庭も見られました。

【ママパパ体験口コミ】お小遣いを給与制に! まずは家庭内でお金の使い方を練習
「家の中で小学生の子のお手伝い(仕事)を決め、1カ月きちんと働いたらお小遣い(お給料)をあげる取り組みを開始しています。サボったら減給にしています。
稼いだお小遣い(お給料)は、ママパパバンクの年利10%の銀行に貯金するお金、人のために使うお金、自分が好きなものに使うお金の3つに分配することを教えています。
お小遣い(お給料)を分配すると、自分が好きなように使えるお金は意外と少ないので、欲しいものがある時には『本当に欲しいのか』子供自身がよく考える機会になりました」
【ママパパ体験口コミ】お手伝いの「給与明細」で給与の仕組みを体験
「お金を稼ぐことの大変さを、お手伝い制度を導入し教育していきたいと考えています。税金や社会保険等、給与から引かれるものがあるということを、給与明細を発行して社会の仕組みとして知ってもらう予定です。最終的には、子供自身がよく使用する企業への投資をするなど、『お金を働かせて、増やす』ことも覚えてもらいたいと思います」
ライフスタイルに合わせて行おう! 家庭でのマネー教育!
今回のアンケート調査では、保護者が家庭での「マネー教育」の必要性を強く感じ、子供の金銭感覚やマネーリテラシーを高めたいと考え試行錯誤している様子が浮き彫りになりました。実際に子供のいる家庭で行われている楽しく具体的な事例ばかりです。
子供の年齢や家庭のライフスタイルに合わせて取り入れてみてくださいね。
いこーよファミリーラボ調査 家庭ではどのような「マネー教育」がおこなわれているのか?アンケート調査
- 調査方法:インターネットアンケート
- 調査地域:全国
- 対象者:「いこーよアンケートモニター」会員
- 調査期間:2025年1月10日(金曜日)〜2025年1月16日(木曜日)
- 回答数:363人
- グラフの構成比は小数点以下第3位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならないものがあります。
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子育て世帯の約8割にリーチするおでかけ情報サイト「いこーよ」に集まるママパパへのアンケートやリサーチを通じて、子育て世帯へのマーケティングを行うラボです。

最新情報に敏感でおでかけ意欲が高く、子育てに熱心なママパパが多く集まるメディアを母体に「いこーよモニター」などの会員へのアンケートやリサーチを切り口にした新たなマーケティング・タイアップを提案しています。
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