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【こどもの日調査2025】五月人形&こいのぼり"半数が購入せず""買わない派"は体験重視

掲載日: 2025年5月2日更新日: 2025年5月2日いこーよファミリーラボ 大下孝枝

5月5日の「端午の節句」にかかせない「五月人形」や「こいのぼり」。どのぐらいの価格帯のどんなタイプのものが人気なのでしょうか? 「いこーよファミリーラボ」をでは「五月人形」や「こいのぼり」の購入実態について調査を実施。女の子の「雛人形」に関する調査(2025年1月)と比較しました。

  • 【調査概要】
  • 調査方法: インターネットアンケート
  • 調査地域: 全国
  • 対象者: 「いこーよ」会員
  • 調査期間:2025年3月20日(木)〜3月26日(水)
  • サンプル数:317サンプル
比較に利用した雛祭りの調査:ママパパの声! 雛人形買う?買わない?後悔&失敗しない選び方/いこーよファミリーラボ

※グラフの構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならないものがあります

端午の節句の祝い方多様化「五月人形」「こいのぼり」購入しない派も約5割  雛人形は約7割が購入

男の子のいる家庭のうち五月人形(鎧や兜、武者人形など)とこいのぼりの両方またはどちらかを購入・購入予定の家庭は約5割(46.7%)でした。内訳は「両方購入」17.4%「五月人形だけ購入」22.4%、「こいのぼりだけ購入」6.9%です。

2025年1月に実施したアンケートによると女の子家庭の「雛人形」購入・購入予定は約7割(65.7%)に達しています。節句人形を購入する家庭は、男の子の家庭では女の子の家庭より20%ほど少なく、購入意欲もやや低い傾向が見られます

2025年の端午の節句「五月人形」は約8割が飾る「こいのぼり」は約4割 「雛人形」は約9割超えと高水準

2025年の端午の節句に五月人形やこいのぼりを飾るかについてもアンケートを行い、雛人形と比較しました。

五月人形については約8割(79.5%)こいのぼりについては約4割(44.4%)が飾ると回答しました。一方、雛人形を持っている女の子家庭では約9割(88.1%)が飾ると回答しており、節句人形を飾ることについても女の子家庭の方が男の子の家庭より熱心な傾向がうかがえます。

五月人形・こいのぼり・雛人形はいずれも“5万円以下”が主流! 雛人形は10万円以上の高価格帯も約3割

五月人形、こいのぼり、雛人形の購入金額も見ていきましょう。

五月人形」の購入金額で最も大きなボリュームを占めたのは3万円〜5万円未満の27.2%です。3万円未満も26.4%おり、合計すると5万円未満が約5割(53.6%)を占めます。

こいのぼり」は3万円未満が7割(70.0%)と非常に大きなボリュームとなっており、3万円〜5万円未満21.4%が続きます。合計すると5万円未満は9割超(91.4%)です。

雛人形」の購入金額では、最も大きなボリュームを占めるのは3万円未満30.7%です。3万円〜5万円未満は15.3%。5万円未満を合計すると約5割(46.0%)となりました。

五月人形・こいのぼり・雛人形ともに5万円未満を選んだ層のボリュームが大きくなってますが、雛人形10万円以上の高額帯を選ぶ家庭も3割超(30.7%)おり五月人形の20.0%やこいのぼりの5.7%を大きく上回っています。

子育て世代に支持される“コンパクトな五月人形・こいのぼり 壁掛け・卓上サイズ&1m以下が多数

購入されたサイズを見てみると、五月人形は横幅1mまでの比較的コンパクトな五月人形を選ぶ家庭が約9割(95.3%)こいのぼりは長さ1mまでのこいのぼりを選んでいる家庭が約7割(65.0%)、雛人形は一段までを選ぶ家庭が約9割(85.0%)と、省スペースで扱いやすいものが主流となっています。

同時期に行った「端午の節句」の過ごし方調査では、子育て世代がシニア世代に比べて特に積極的にこいのぼりや五月人形を、壁飾りなどのインテリアとして楽しんでいるというデータがでました。

このような傾向も、コンパクトなものや価格を抑えたものに人気が集まっている背景と考えられます。詳細は以下の記事をご覧ください。

【調査】端午の節句「こいのぼり・五月人形」等伝統離れは誤解!? 子育て世帯も積極的

五月人形・こいのぼり“買わない派”は「思い出重視」で祝う傾向に

五月人形やこいのぼりを購入しない家庭に「端午の節句にどんなことをしていますか?」というアンケートも行いました。

1位は「家族で節句料理を家族で食べる」2位は「端午の節句関連のイベントへ参加する」3位は「おもちゃなどの記念になるものを購入する」となり、子育て世帯が思い出づくりを大切にしている様子がうかがえます。

購入しない理由としては「飾る場所や収納スペースが確保できない」が最も多く、端午の節句の風習自体がすたれているわけではないことも見えてきました。

五月人形・こいのぼりは“手軽に飾る・体験して楽しむ”スタイルも!

男の子の「五月人形」や「こいのぼり」の購入や飾る家庭の割合は、女の子の「雛人形」に比べてやや少なめとなりました。

また、五月人形・こいのぼり・雛人形ともに低価格でコンパクトな商品を選ぶ世帯が多く、子供の節句はインテリアとして取り入れるなど「手軽に楽しむ」方向へ変化している様子がうかがえます。

一方で五月人形を飾る家庭は約8割、雛人形を飾る家庭は約9割いることや、五月人形やこいのぼりを購入しない家庭も「節句料理やイベント参加」で端午の節句を楽しんでいることから、男の子家庭・女の子家庭ともに子供の節句行事がしっかり根付いていると考えられます。

ライター紹介

いこーよファミリーラボ 大下孝枝

子供楽しく親にとっても幸せな情報発信を軸にファミリー層向けのマーケティングのプランニング&支援を行っています。親子の時間に寄り添いながら、“家族でわくわくな時間を過ごす”企画が得意です。教育メディア&学習教材編集者歴27年、旅メディア歴25年。モンテッソーリ教師。

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