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今と昔でこんなに違う!?じぃじばぁばと私たちの子育て常識比較

掲載日: 2016年8月17日更新日: 2017年5月16日坪内 智子

共働き世帯を中心に、おじいちゃん、おばあちゃんにも育児を手伝ってもらうパパママも多いですよね。特に新米ママには、子育て経験豊富なおばあちゃんは頼もしい助っ人。でも、ときどき育児方針の違いなど戸惑いを感じることもあるのではないでしょうか。今と昔、育児の常識も時代によって変化しているようです。そこで、今回は「育児の新常識」の情報を集めてみました。

「抱っこ」するケースとしないケースは昔と逆に?

「抱っこ」はしたほうがいい?しないほうがいい?

助産師さんや小児科の先生に「いっぱい抱っこしてあげてね」と言われたり、祖父母から「抱き癖がつくと大変だよ」とあまり抱っこしないほうがいいとアドバイスされたり。真逆のアドバイスを抱えて、戸惑った経験はありませんか。現在は、赤ちゃんの安心感を満足させてあげることを重視して、「抱っこ」は推奨されているんですよ。

一方で、「夜泣き」の時は抱っこは必ずしも必要ではないそうです。睡眠リズムが未熟な赤ちゃんが寝ぼけて泣いている場合もあるんだとか。そんなときに抱っこすると、赤ちゃんの睡眠のペースを壊してしまいます。夜通しおんぶして、抱っこしてあやす必要はないようです。

「抱っこ」で、祖父母と意見が食い違ったら読んでみてください。

【育児の新常識】赤ちゃんの「抱き癖」は付けた方がいい!?「夜泣き」問題は日本だけ!?泣いても放っておけば治る…?

環境の変化で、「日光浴」と「予防接種後の入浴」も変わってきた

生活環境が変わってくると、育児に関する常識も変化することが。そのいくつかの中に「日光浴」と「予防接種後の入浴」があります。

昔は推奨されていた日光浴は、赤ちゃんにとって必要ではないことがわかってきました。現在の母子手帳の表現も、日光浴とはいわず「外気浴」と変わっています。オゾン層の破壊による紫外線の増加や栄養状況の改善が理由なんだとか。

また、予防接種の後お風呂は入れないという慣習がありました。それも現在では、OKに。大衆浴場が一般的だったころに比べ、家庭にお風呂があることが一般的になり衛生面での問題がなくなったからだそうです。

どちらも以下の記事に詳しく説明してありますので、参考にどうぞ。

【育児の新常識】赤ちゃんの日光浴は必要ない!?【育児の新常識】注射当日もお風呂に入ってOK?

赤ちゃんの「手」にまつわる新常識

「指しゃぶり」はやめさせなきゃいけないの?

指しゃぶりが大好きな赤ちゃん。気が付いたら指だけではなく、こぶしごとお口に入っていることも(汗)。指しゃぶりは、やらないほうがいい、早くやめさせたほうがいいと聞いたことありませんか。しかし、赤ちゃんの指しゃぶりは成長段階で大切なステップ、と言われているんですよ。

また、赤ちゃんが指しゃぶりを卒業して、利き手が左だったと気が付いたら? 左利きは不便、カッコ悪い、と言って矯正していたのはひと昔前。今は矯正しないほうが普通なんだとか。周りに合わせるよりも左利きも個性ととらえ、「個性を尊重する」ほうが、育児の上で大事にされる傾向になっています。

どちらも、無理にやめさせる必要はないということですね。詳しくは、下記の記事で。

【育児の新常識】指しゃぶりは無理にやめさせなくてOK?子どもの左利きは矯正しない方がいい!?【育児の新常識】

「うつぶせ寝」や「布団叩き」の意外な落とし穴

おじいちゃんおばあちゃんの時代の育児中は、赤ちゃんの頭の形が良くなるからと「うつぶせ寝」も行われていました。しかし、現在はSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクがあるため危険だといわれています。

また、赤ちゃんが寝るときの寝具は、常に清潔にしておきたいもの。ハウスダストを綺麗に落とすために布団を干して布団たたきで「パンパン!」。でも、ちょっと待って! 布団を叩くと中の綿を壊してしまい、逆にホコリを増やしてしまうんだとか。今どきは、ブラシなどで表面のほこりを払うほうが効果的らしいですよ。

赤ちゃんの快適な眠り環境については、下記の記事を読んでみてください。 

育児の新常識「赤ちゃんのうつぶせ寝」はNG!?育児の新常識「ふとん叩きがダメ」って本当?

「離乳食前の果汁」や「おっぱい(母乳育児)」についても大きな隔たりが

「卒乳」は子どものタイミングに合わせて

初めての育児で、わからないことだらけのママと「経験豊富なばぁば」が、ぶつかりやすいのが、赤ちゃんの食事。ちょっと前の育児本にも離乳食前に果汁を与える記述がありましたが、育児の新常識として、果汁は必ずしも離乳食スタート時に必要ではないという見解になっています。

そして、母乳育児に関して「断乳」という言葉から「卒乳」に変わったのはずいぶん定着してきました。しかし、祖父母の世代には「○歳までにおっぱいをやめないとカッコ悪い、恥ずかしい」といった思いがまだまだ強いのでは? 乳幼児にとってはおっぱいは栄養面でも必要、そして精神的な安定面でも大切な存在なんだとか。親からやめようと促すのではなく、子どもからもう充分! と自然になるのがいいそうです。

以下の記事から、赤ちゃんの食事に関する新情報を取り入れてみてください。

育児の新常識「離乳食スタート前の果汁」は不要!?2歳を過ぎてもおっぱいを飲ませてOK?

いずれの新常識も、赤ちゃんそれぞれのペースを大事にしています。環境や食生活の変化にも柔軟に対応しているんですね。経験豊富なじじ、ばばに伝えづらい育児方針の違いも、理由がわかれば納得してくれるはず。「この記事読んでみて〜」と軽い雰囲気で伝えてみてはいかがですか。赤ちゃんを囲んでもっともっと幸せ時間を過ごせるといいですね。

「育児の新常識」記事一覧はこちら

ライター紹介

坪内 智子

「いこーよ」編集部。男の子2人のママ。家族そろっての「おでかけ」で、子供の成長ぶりを発見するのが好き。息子たちが思春期になってもべったりしたい!という願望を持ち続けて、彼らにとって「かわいいママ」でいられるようにがんばる。映画、食べること、読書、異文化交流が好き。

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