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祖父母とのおでかけにおすすめのスポットは?

掲載日: 2015年4月10日更新日: 2015年5月29日平野 友紀子
おじいちゃん、おばあちゃんに子どもを1日預かってもらう日。そんな時、祖父母と子どもが一緒におでかけするにはどういう場所がいいのでしょうか?孫ができてからの楽しみ方を提案する大人のカルチャーマガジン「孫の力」編集部の門前さんに、祖父母とのおでかけのポイントについて伺いました。

子どもにとっても、祖父母にとってもプラス

祖父母と子どもで出かけることは、どんなメリットがあるのでしょうか?

「雑誌を監修している動物行動学者の島泰三さんによると、どんなにお子さんが小さくても、あるいは小学校高学年や中学生になったとしても、短い時間でもいいから祖父母と孫が一緒にいる時間を作る方が良いそうです。」

「その理由は、祖父母は、親には絶対にできない目線を孫に投げかけてあげることができるから。親はどうしても細かいことに目くじらを立てたり、子供の将来を心配して、勉強や教育について寛容になれなかったりします。その点、祖父母はどこまでもあたたかい目線で見守ることができます。そういった目線が孫の成長にものすごく大切で、将来的に子供の人格形成に影響があるそうです。」

子どもにとって、100%自分を受け入れてくれる祖父母と過ごす時間が長い方が、自己肯定感を得られたり、自信を持てるようになるなど、人生にプラスに働くということなんですね。親としてもうれしい限りです。逆に預かる祖父母側にもメリットはあるのでしょうか?

「祖父母の年代になると、例えば定年退職をして生活が変わり、積極的にコミュニケーションを取る人が少なくなります。そういうおじいちゃん、おばあちゃんにとって、孫はすごく刺激的な存在。本人が刺激と感じるかどうかは人それぞれですが、祖父母側の心理には確実に影響していて、とてもプラスになります。それこそ『孫の力』ですね。」

孫の将来に影響を与えるかもしれないという期待や責任感を感じて過ごすことが、祖父母の生活にほどよい緊張感をもたらし、プラスの影響を与えるのだとか。

乳児の場合、長時間預けるのは難しいかもしれませんが、1分1秒でも祖父母と一緒にいる時間を作った方がいいとのこと。例えば、近所のスーパーに買い物に行く間だけといったように、小さいうちから短い時間でも少しずつ預ける練習をはじめると良さそうです。

子どもも祖父母も楽しめるアートスポットがオススメ

では、祖父母と子どもがお出かけするスポットを選ぶ際のポイントはなんでしょうか?

子どももおじいちゃん、おばあちゃんも一緒に楽しめることが第一です。公園も良いのですが、子どもは子ども達のみで游ぶ事になってしまいがちになり、祖父母と一緒に遊ぶとはなかなかなりません。逆に、山登りなどは、一緒に山頂を目指すことができ、大人は楽しめるのですが、子どもの年齢によっては体力的にも難しいかもしれません。祖父母も子どもも、年齢が関係無く一緒に楽しめる場所を選ぶといいでしょう。」

一番のオススメは、観劇や美術館などのアート系のおでかけスポット。お子さんの年齢にもよりますが、アートスポットは、子どもの感受性を育てながら、大人も子どもも楽しむことができます。入場料などお金も多少かかるので、金銭的に余裕がある祖父母にぴったりです。」

祖父母とお子さんでのオススメのおでかけスポット

ミュージカル

劇団四季の「ライオンキング」「キャッツ」など、子どもも楽しめる演目が豊富。劇団四季の場合、子どもでも見やすいようにシートクッションの貸し出しや、子どもが声をあげても大丈夫な防音設備の親子観劇室がある劇場もあります。

2015年の5月に開幕する劇団四季の『アラジン』は、すでにチケットを手に入れるのが難しいほどの人気。動物がたくさん登場する『ライオンキング』もオススメとのこと。

美術館

新しい美術館やコンテンポラリー系の美術館の場合、彫刻や絵が並んでいるだけではなく、体験型のインスタレーションがあり子どもを飽きさせません。いまなら日本科学未来館(東京都江東区)で開催されている『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地』が人気。(2015年の3月時点)

サントリー美術館(東京都港区)、東京都現代美術館横浜美術館(神奈川県横浜市)、兵庫県立美術館(兵庫県神戸市)など、子ども向けのワークショップを開催しているところもあり、日常では体験できない面白い体験ができます。

また、原美術館(東京都品川区)、彫刻の森美術館(神奈川県足柄下群箱根町)、霧島アートの森(鹿児島県姶良郡湧水町)など、館内に食事をする場所や、気持ちの良い芝生があるなど、設備が充実している美術館なら1日中楽しめそうですね。

美術館のほかに、アートイベントに行ってみるのもおすすめとのこと。「毎年逗子で開催されている『逗子アートフェスティバル』は、子ども向けの作品も多くて、大人も子どものも楽しめると思いますよ。」

水族館や鉄道

その他、大人のカルチャーマガジン「孫の力」の誌面ではかつて水族館や鉄道の旅を取り上げたこともあり、好評だったとか。

「水族館は大人も子どもも比較的楽しめます。男の子なら一緒に電車に乗ったり、SLを見にいったりすると喜ぶでしょう。」

水族館の中でも、プラネタリウムやショッピングなどの施設があるサンシャインシティ内のサンシャイン水族館(東京都豊島区)や、芝生や観覧車、園内を走る電車にも乗ることができる葛西臨海公園(東京都江戸川区)などは、一日中楽しめそうですね。また、鉄道好きの子どもなら、世田谷公園(東京都世田谷区)などにあるミニSLに乗りにいくのも、喜ばれそうです。

行き先を選ぶ際、普段一緒に過ごしていない祖父母は、いま子どもが何に興味があるのか分からない場合もあります。祖父母の年齢や体調に配慮した上で、事前に子どもとの過ごし方の提案や、おすすめスポットなどの情報をお父さん・お母さんから提案すると良いでしょう。祖父母とコミュニケーションを取りながら、子どもにとっても祖父母にとっても楽しい時間になるといいですね。

お話を聞いたのは…

  • 「孫の力」編集部

    孫ができてから先の20年をどうやって過ごすのか、そのリアルな暮らしのヒントを、楽しく、社会性を持って、カルチャーたっぷりにお届け。1月、3月、5月、7月、9月、11月の奇数月25日頃、年6回の発売予定。

  • 「孫の力」公式ホームページ

ライター紹介

平野 友紀子

ライター/エディター。温泉ソムリエの資格を持つ、大の旅好き、温泉好き。結婚をきっかけに、オーガニックアドバイザーを取得。0歳と2歳の年子育児をしながら、旅、ライフスタイル、オーガニック、女性の生き方、子育てをテーマに活動中。

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