歌って踊る人気ユニット「ケロポンズ」。代表曲「エビカニクス」がYouTubeの再生回数1400万回を超え、バラエティやニュース番組などでも大活躍です。そんなケロポンズが、「エビカニクス」のダンスポイントを披露! ユニットの結成秘話や、「エビカニクス」誕生のエピソードなど、気になるあれこれも伺いました!
結成17年、「エビカニクス」が大ブレイク!

ケロポンズのメンバーは、ケロちゃん(増田裕子さん・右)とポンちゃん(平田明子さん・左)のおふたり。1999年にユニットを結成し、17年のキャリアをもつ大ベテランです。
子ども向けの歌やあそびを作り、ファミリーコンサートや保育園・幼稚園でのコンサート、先生向けの保育セミナーなど、年間約100公演に出演、CDや絵本、保育士さん用の指導書などを発売する「保育界のカリスマアイドル」として有名だったケロポンズ。
代表曲「エビカニクス」は、保育園や幼稚園ではよく使われる体操の定番曲でした。振り付けが簡単にわかるように、とふたりがエビとカニにふんするPVを公開したところ、いつの間にか大人気に!
ケロちゃん:「『エビカニクス』をつくったのは、15年も前なんです。コンサートでもいちばん盛り上がる曲で、みなさんが歌って踊った動画をYouTubeにアップしてくれたりしていました。それで、『自分たちでもちゃんとした動画をつくろう』ということになったのが、4年前だったかな。」
その動画をYouTubeにアップすると徐々に注目を集め、再生回数が1400万回を突破!(2016年9月現在) そこから今のブレイクにつながったそうです。
「エビカニクス」のレコーディングは、9.11直後のニューヨークで

15年前に「エビカニクス」をレコーディングしたのは、なんとニューヨークのスタジオ。しかも、9.11アメリカ同時多発テロの約2カ月後だったそうです。
ポンちゃん:「テロ事件の影響で、一度は『渡米するのをやめようか』という話になったんです。でも、むこうのミュージシャンに電話をしたら、『なに言ってんの! 今こそ音楽でしょ!』と言われて。その言葉に勇気づけられ、『たしかにそうだ!』と決意しました。」
危険な目にあわなかったのでしょうか。
ケロちゃん:「エビとカニの着ぐるみを着てNYのタイムズ・スクエアでCDジャケットの撮影をしていたら、向こうから「Hey!Shrimp!」と叫びながらやってくるポリスマンが……。でも、すぐに『What are you doing?』と言ってくれて爆笑!! ニューヨークはなんて気さくな街なんだと安心しました。」
ほんわかと楽しい「エビカニクス」の制作背景に、そんな熱いエピソードがあったとは驚きですね。
ケロポンズと一緒に「エビカニクス」を踊ってみよう!
それではさっそく、「エビカニクス」の動画をごらんください!
一度聴けば、「エビカニクスで踊っちゃおう♪」という軽快なフレーズが耳からはなれなくなります。振り付けもとっても簡単。そこで、おふたりにダンスのポイントを伺いました!
【1】「OK! エビカニ♪ レッツゴー!」
前奏では、手を合わせながら左右のひざを交互に上げます

【2】「エビカニクスでエビカニクスでエビカニクスで踊っちゃお♪」
体を真横にかたむけながら、うでをピンと伸ばして。左右交互に繰り返します。


2回目の「エビカニクスで♪」が始まったら、左右のひざを交互に上げながら打ちならした両手を開く動作を繰り返します。

【3】「エビもカニも甲殻類♪」
両うでを外側から大きく回しながら下げ、ひざの前で交差させた後に、上体をそらせながら両手を開きます。


そのまま上体をひねって後ろを向き、また前に向きなおります。エクササイズ感を出すために、ひねるときにはひざを入れてみましょう。これを左右交互に繰り返します。


【4】「ワン・ツー・スリー・フォー♪」
ひじを伸ばしたまま、手を大きく上下にふります。


【5】「エビ!」「カニ!」
いよいよいちばん盛り上がるパートです。両うでを前に突きだしたまま体を前屈させ、「エビ!」のポーズ。

両手をひらいて「カニ!」のポーズ。エビもカニも、ポーズを決めるときに飛びはねるようにするのがポイントです。

「エビ!」と「カニ!」の動作を早めていき、最後に両手を上げて「ワォー!」と盛り上がりましょう!

【2】繰り返し
【6】「間奏」
間奏では、カニがツメを振って歩くまねをしたり、エビが飛び跳ねる動きをまねしたり、フリースタイルで楽しんで!

【3.4.5.2.】繰り返し

【7】「キメポーズ!」
最後にキメポーズ! 手をゆらしながら「バイバ〜イ!」を表現しましょう。

「わたしたちの振り付けは、誰でもすぐに踊れることが基本なんです。」とケロちゃん。
ケロポンズのダンスで一番大切なのは、「楽しく踊れること」。だから、ケロちゃんもポンちゃんも、いつだって笑顔です。これなら、パパママも一緒に踊れそうですね。
「エビカニクス」の誕生秘話とケロポンズのこれから

とっても楽しい「エビカニクス」の歌とダンスは、どのように生まれたのでしょうか?
ポンちゃん:「雑誌の連載の打ち合せでご飯を食べているときに思いついたんです。なぜか急に『エビ!』『カニ!』とやりはじめて、『これ、いいんじゃない?』って。」
ケロちゃん:「『エビ!』『カニ!』の動きが、エアロビクスっぽかったんです。そこから、『エアロビクスエアロビクス……エビカニクス!?』と(笑)。曲のタイトルとサビのパートはその場で完成しました。そこに私が歌詞と曲をつけて、主に振り付けを考えたのはポンちゃんです。」
振り付けに関しては、パッションで決めることも多いそうです。
ポンちゃん:「『これ、おもしろいんじゃない?』という感じで、勢いで決めちゃいますね。私たちはダンスのプロではないし、なんちゃってなんです(笑)。でも、そのゆるさがご評価頂いている理由かもしれません。」
ケロちゃん:「ダンスのプロではない自分たちが踊れるなら、誰にでも踊れるということですから。」
そんなおふたりに、それぞれの夢を聞いてみました。
ポンちゃん:「ケロポンズは、熊本のくまモンとのコラボレーション曲『くまモン4Uメソッド』や、横浜にちなんだ『ヨコハマ フーフーエクササイズ』など、地域への楽曲提供も行なっています。そういう活動を通して、地方のよさを伝えていきたいです。」
ケロちゃん:「私は、紅白出場ですね(笑)。やっぱり昭和な人間ですから、紅白には特別な思いがあって。」
ポンちゃん:「くまモンも出ているし、妖怪ウォッチとか、子ども枠があるから出れたらいいねー(笑)。」
ケロちゃん:「あとは、世界中の子どもたちが私たちの曲で踊ってくれたらうれしいですね。いろいろな境遇の子どもがいるけれど、ちょっとでも楽しい気分になってもらいたいなって思います。」
7月には、「エビカニクス」を含む人気体操曲が収録されたDVD付きCD『おどってあそぼう!!ケロポンズBEST』が発売。iTunesを初めとする各国の音楽配信サイトで、100カ国以上に配信されています。また、本人が歌う「エビカニクス」英語、中国語、スペイン語版のYouTube動画も公開中。これからは、海外旅行先で「エビカニクス」を踊る子どもたちの姿を見られるかもしれません!