音楽に合わせてダンスを踊りたいけれど、振り付けを覚えるのは難しそう……。そこで、初心者でもマスターしやすいダンスの定番ステップを、ミュージカルへの出演や振付を中心に活動している明羽美姫さんに教えてもらいました。
ステップの基本はカウントから!
「音楽に合せてステップを踊るためには、1、2、3、4…とリズムに合せてカウントを取るのに慣れることが基本」と明羽さん。
とくにヒップホップダンスは、「アップ」と「ダウン」ができるようになると、身体を動かしながらリズムを取れるようになるそう。肩幅程度に足を広げ、カウントに合せて膝を伸ばすのが「アップ」、逆に膝を曲げるのが「ダウン」です。カウントに合せて繰り返しましょう。
リズムを取るのに慣れたら、いざステップに挑戦!
初心者でもすぐにできるクロスステップ
「ダンス初心者でもできる簡単なステップ。足じゃんけんの要領でパー、グーの動きをする際に足を前後にクロスします。1、2、3、4…のカウントに合せて足を開く、閉じるの動きを繰り返しましょう。ジャンプをすることで全身運動に。写真のように上半身のバランスを直立から前屈みに変えたり、足踏みするように手を前後に振ったりするとよりダンスらしくなります。」
1. 両足を揃えて立ちます。

2. ジャンプをして両足を広げます。

3. ジャンプをして右足を前に交差します。

4. ジャンプをして両足を広げます。

5. 今度はジャンプをして左足を前に交差します。

6. 2〜5を繰り返します。
足を四角形に動かすボックスステップ
「ボックス(四角形)の4点を足で右、左と交互に動かすステップ。1、2、3、4…のカウントに合せてと右、左、右、左…と足を動かします。左右どちらからでも始められるように練習しましょう。足腰の筋力やバランス感覚が鍛えられます。左右が分からないと混乱してしまうので、小学校2年生以上がおすすめです。」
1. 両足を揃えて立ちます。

2.右足を一歩踏み出し、左足の前に出します。

3. 左足を右足にかぶせるようにクロスさせます。

4. 右足を右後ろに戻します。

5. 左足を左奥に戻し、右足の横の位置に並ぶようにします。

6. 2〜5の動きを繰り返します。左回りの場合は、左足からはじめ逆の要領で行います。
その場で走っているように見えるランニングマン
「その場で走っているように見える、ヒップホップでおなじみのステップ。1、2、3、4…のカウントに合せて、足を交互に降ろしましょう。ひざをあげる時は反対の足を後ろに少し滑らせ、自分の真下に来るようにする、足を広げる時は前後に大きく均等に広げるのがポイント。ひざを上げる時に軽くジャンプをするようなイメージを持つとやりやすいです。足腰の筋力が鍛えられます。」
「足のステップが慣れたら膝をあげたときに両手を引き、足を前後に開くときに両手を前に出すいった手振りも加えてみましょう。きちんと動きをマスターするには、小学校3、4年生以上からがおすすめです。」
1. 足を揃えて横向きに立ちます。

2. 右ひざを上げ、そのまま右足を垂直に降ろしながら、左足を後ろに引いて開きます。

3. 今度は左ひざをあげ、そのまま左足を垂直に降ろしながら、右足を後ろに引いて開きます。

4. 2〜3の動きを繰り返します。
カニのように横移動する、クラブステップ
「こちらもヒップホップでおなじみのカニのように横移動するステップ。かかととつま先で重心を移動させるので、身体全体のバランスが鍛えられます。足を閉じたり開いたりすることで、股関節の柔軟性も高まります。始めはゆっくりと行って動きをマスターし、段々速くできるようになったら音楽に合わせて練習しましょう。小学校3、4年生以上にならないと難しいです。」
1. 左右に一歩ずつ行ったり来たりする基本ステップを紹介します。まずは両足を揃えて立ちます。

2. 右足を軽く右に一歩踏み出し、つま先をあげます。左足はかかとをあげます。

3. 右足はかかと、左足はつま先を軸にして膝を内側に入れながら左にスライドします。

4. 今度は逆に右足をつま先、左足はかかとを軸にして膝を外に開きながら左にスライドします。

5. 3と同様に、左足はかかと、右足はつま先を軸にして膝を内側に入れながら右にスライドします。

6. 2〜5の動きを繰り返します。
「今回紹介した定番ステップを繰り返した後、最後にターンを入れて決めポーズをすれば、かっこよく決まるのでおすすめ」と明羽さん。好きな音楽をかけながら、親子で楽しく練習してみてはいかがでしょう。