10月10日は「いい夫の日」、11月22日は「いい夫婦の日」。というわけで、いい夫といい夫婦を目指す「いこーよ」編集部の男性スタッフが、自分のママにお休みをプレゼント! 朝から夕方までの9時間、1歳3カ月の息子を一緒に過ごしてみました。そこで見えてきた「パパが子どもと一緒に過ごすときのポイント」を紹介します。
9時間も家の中で息子と一緒は大変すぎる!

「いこーよ」編集部の西條です。10月のある日、妻から「今度の日曜日、9時から18時までの間、息子の面倒を見てくれない?」という話になりました。11月22日の「いい夫婦の日」に向けて、何か妻にできることがないか、とちょうど考えていた僕は、「いい機会だから1日楽しんでおいでよ」と9時間のあいだ息子を一緒に過ごすことを快諾!
今回はその模様から見えてきた「パパが子ども(1歳児)を一緒に過ごすときのポイント」を紹介します。まずは、現在の息子の特徴です。
- 身長80cm、体重11kg
- 最近、自力で歩けるようになった
- 常に口を開けているので、ヨダレが止まらない
- 朝、昼、晩とよく食べる
- ウンチが大量に出る
- おむつを替えたとたん、ウンチをする
- お昼寝は1日1回、2時間ほど寝る
これでなんとなくイメージしてもらえたでしょうか…。とにかく今は歩くのが楽しいらしく、家の中をまるで「コントの酔っ払い」のようにヨタヨタ歩きながら転んだり、あちこちにぶつかったりします。両手にモノを持ってダッシュしつつ、受け身も取らないで転ぶので正直目が離せません。
家の中にいると触ってもらいたくないものもたくさんありますし…。というわけで、息子を9時間一緒に過ごす話が出たときに、まず子どもと一緒に家の中にずっといるというのは「正直大変すぎる」と思いました。我が家がめっちゃ広かったらいいんですが、そういうわけでもないので…。
そこで前日に考えたプランがこちら!
息子とお父さん、2人きりの休日プラン
7:30〜8:00 起床、朝食
9:00 外遊びに出発
11:30 帰宅
11:30〜12:00 お昼寝を開始
14:00 起床、昼食
14:30 児童館に出発
18:00 帰宅
午前中に思いっきり遊ばせて昼寝をさせ、午後も遊びに行くという作戦。これなら行ける! と思ったのですが、実際やってみると想像以上に大変でした。
そもそも子どもの着替えがどこにあるか、わからないんです…。
そもそも「着替え」がある場所がわからない問題
パジャマから、お出かけ用の服に着替えさせるのがまず難関。子どもの服がしまってあるところはわかるのですが、お出かけ用の服がどの引き出しに入っているのかがわからない…。服の洗濯も妻、しまうのも妻、服を出すのも妻、着せるのも妻…だったので、どれを着せるべきかがサッパリです。

記憶を頼りに着る服を選んでみたら、今度は子どもがおもちゃで遊んでいてなかなか服を着させてくれず…。結局、寝っ転がりながら遊ぶ子どものスキをついて、片袖と片足ずつ着替えさせました。せめて、どこになんの服があるかは覚えておきたかったですね…。
持ち物チェックで手を抜くと、あとで泣きを見る
子どもを外に連れていくとき、何を持っていけばいいのか、迷いますよね…。1歳3カ月の息子の場合、おでかけで持っていくものをまとめてみると…。

- おむつ(2〜3枚)
- お尻拭き(残量も確認)
- 予備のスタイ(よだれかけ)
- ゴミ袋(汚れたオムツ用)
- タオル(汗、ヨダレ対策)
- ティッシュ(鼻水対策)
- ストローマグ(ジップロックに)
- お菓子(子どもの小腹対策)
というところ。我が家では上の4つまでを小さなポーチに詰めて常備しています。おむつは替えたとたんに、ウンチをすることがあるので、予備があると安心。お尻拭きは、ウェットティッシュ替わりにも使えます。1〜2時間お出かけをすると喉が渇くので、ストローマグも必要です。
これは「育児あるある」だと思うんですが、「これって必要ないよなー」と思って置いていったときに限って、それが必要になるんですよ。
妻と子どもと3人で出かけたときも、その準備を怠ったがゆえにお出かけ先で困ったこともありました。夫婦喧嘩につながることもあるので、普段持っていくもの、持って行って便利だったものはリスト化しておくといいですよ。
芝生の上なら「転んでもいい」と思うことにする

午前中の外遊びには近くの広場に遊びに行きました。広場にはたくさんの親子がいるので、まずは子どもがほかの子とぶつからないように注意。周囲に気を配りつつ、自分の子どもが危なくないかを見ているのは正直に言って結構疲れます。まあ、でも歩くので運動不足解消にはいいかも(笑)。
とはいえ、気を張りっぱなしというのもしんどいですよね…。僕は広場が芝生なので「転んでもOK」と思うことにして、遊具などに頭をぶつけたり、転落したりしないかだけ気をつけていました。どうしても地面に手をついたりしてしまうので、手洗いは必須。でも、お尻拭きで代用しちゃうという手もあります。この日は、とりあえずお尻拭きで。帰ったら手洗いをしました。
児童館に行くときの注意点
午後は児童館に行きました。児童館も無料で使えるし、おもちゃがたくさんあるし、家よりずっと広くて、屋内なので雨でも行けるのがうれしいです。あと、基本的に「さわっちゃダメなものがない」というのもいいところ。土日ならパパも結構来ていることがあるので、最近はパパも入りやすい雰囲気になっていると思います。

ここでの注意点は、外遊びと同様に子ども同士でトラブルにならないようにすることと、ヨダレ対策。赤ちゃんから1歳くらいの子どもは、たいていのものをまず口の中に入れます。ヨダレでベタベタになったものを拭くためのタオルがあると便利です。
あと、入館カードが必要なところも多いので、ママが行ったことがある場所は事前に確認しておくといいですね。
幼児食は「ひとくちサイズ」で味があればたぶんOK!
今回の最大の難関は、やはりお昼ご飯作り。とくに妻からは何も教わっていないのですが、普段からそこはかとなく観察していました。そんな「技術は盗んで覚えろ!」という親方気質ムンムンの妻から、見様見真似で作ったのが「ひとくちおにぎり」です。



さらにカボチャとサツマイモとアスパラガスをつぶして、ダンゴ状にしたものも作って食べさせました。

結果として、見た目がアレでも味がちゃんとしてれば食べてくれます。ひとくちサイズで作っているので、一度にたくさん口に入れすぎて喉に詰まらせる心配も少ないです。
野菜ダンゴには、ちょっとオリゴ糖を入れたのですが、うす味ながらも甘めの味付けをすると食べてくれます。うちでは食べなかった料理には、ケチャップやソースをちょこっとだけつけるときもよくありますね。
何はともあれ、自分で作ったものを美味しそうに食べてくれるのが、本当にうれしいんですよ!
ママにお休みを、パパにはプライスレスな体験を
実際にやってみて思ったのは「妻は毎日こんなに疲れることをしているのか…」ということ。いや、子どもの面倒を見ているだけでなく、掃除や洗濯、片付けなども含めるとそれ以上ですよね。ずっと気が抜けないので、外で短い時間遊ばせるだけでも大変です。でも、息子が楽しそうに歩いたり、遊んだり、自分が作ったものを食べてくれたりするのは、とてもいい経験になりました。
あと、日ごろの妻の育児の様子をよく観察しておくのも重要だなあと。どこに何があるかをわかっているだけでも、子どもと一緒に過ごすときにあわてなくなります。
今回の反省を生かして、もう少し家事や育児に積極的に取り組みたいです。簡単な食事や着替えは自分でもできましたし。
「いい夫婦の日」に向けて、何かしたいなあと思っているパパのみなさん! 記事であげたポイントを参考にママにお休みをあげて、いつもとは違う「子どもとの濃密な時間」を過ごしてみませんか?
★この記事のポイント★
- 子どもと長時間一緒なら、お出かけしたほうが楽
- 子どもに何を着せるかは事前にチェック
- 持ち物リストをまとめておく
- 他人に迷惑をかけず、子どもの安全を守る
- 幼児食はひとくちサイズで
- ママにお休みをあげるのは、パパにとってもいい経験に