
みなさんは、カッコいいメタリックレッドの車体が印象的な「特急ひのとり」をご存知ですか? 2025年9月、いこーよ編集部員は子鉄(鉄道ファンの子供)といっしょに大阪難波駅から近鉄名古屋駅まで乗車しました。

移動そのものを子連れで楽しめる「特急ひのとり」の魅力を、ママ目線でレポート! 冬休み、年末年始のおでかけにもぜひ参考にしてみてください。
展望&乗り心地バツグンの「プレミアムシート」
「特急ひのとり」には、中間の「レギュラー車両」と、最前または最後尾の「プレミアム車両」があります。

今回編集部員が予約できたのは、プレミアム車両のなかでも最後尾車両にある、一番後ろの座席。乗り込んでみると、レギュラー車両よりも車高が高いことがわかります。

そのうえ窓も大きく、見晴らし抜群!

一番後ろの座席に座ると、大きな窓から後ろに流れていく景色が一望! ダイナミックな眺めに、子供もすっかり釘づけです。

座席は本革のリクライニング仕様。後ろの座席との間隔が日本最大級(130cm!)と広く、手元のボタンで横たわる角度まで背もたれとレッグレストを倒すことができます。これなら子供が途中で眠ってしまっても安心です。
この日は平日の午後でしたが、プレミアム車両はほぼ満席。あまりの心地よさにうたた寝している乗客がたくさんいました。
【コラム】予約するなら、どの座席?
プレミアムシートでも特に人気なのは、運転席の真後ろにあたる「先頭車両の最前列」です。乗車日の1ヶ月前の午前10時30分(予約開始)と同時に売り切れることも多い超人気席のため、早めの予約がおすすめ!

写真のレギュラーシートでも、快適な旅が楽しめます。後ろの席を気にせずリクライニングできる「バックシェル」構造で、従来の特急に比べて足元が広々! そのうえプレミアムシートより席数が多く、料金もお得です。ぜひ検討してみてくださいね。
まるで走るラウンジ!「特急ひのとり」ならではのサービスをチェック
「特急ひのとり」の魅力は、プレミアムシートだけではありません。小さな子供連れでも快適に過ごせるサービスが充実しているんです。
【ポイント1】できたてのコーヒーも!充実の「カフェスポット」

車内には、コーヒーマシーンが設置された「カフェスポット」があります。新幹線でも車内販売がなくなりつつある今、1杯200円でできたてのコーヒーを飲めるのはありがたいですよね。 コーヒー以外にも、清涼飲料水やジュースが買える自動販売機も設置されています。

さらに、おやつなどが選べる自動販売機も! キーホルダーやハンドタオルなどの「ひのとりグッズ」も並んでおり、息子は釘づけでした。
【ポイント2】スーツケースも安心!無料で使える「大型ロッカー」

各車両のデッキ(出入り口付近)にはスーツケースなどを置ける荷物スペースがあるほか、無料で利用できる大型ロッカーもたくさんあります。
鍵はICカードを使うタイプと、実物の鍵を使う2タイプがあり、空いているものを自分で選べます。荷物がかさばりがちなママパパも大助かりですね。
【3】開放的なベンチスペース&広々トイレ

さらに、車内には大きな窓を臨むベンチスペースが! 電話をしたいときや、子供がぐずったとき、気分転換したい時などにうれしい空間です。

トイレはベビーカーも余裕で入る広さ! おむつ替え台やベビーチェアも設置されており、乳幼児連れのママパパも安心して利用できそうです。
約2時間の移動そのものが「特別な体験」に!
新大阪と名古屋を約50分でつなぐ新幹線に対し、大阪難波駅と近鉄名古屋駅を約2時間で結ぶ「特急ひのとり」は決して速くはありません。しかし、ゆったり過ごせるからこその魅力がたくさんあります。

座席にある収納式の大型テーブルに駅弁を広げれば、非日常なランチタイムの始まり! 子供は車掌さんに興味しんしんです。

新幹線では通過してしまう駅も停車するので、「ここが津(つ)かあ」と言いながらホームを観察したり、「伊勢志摩ライナーだ!」とすれ違う電車に歓声をあげたり、次々と発見を楽しんでいました。

ふだん子育てに追われて自分の時間が持てない編集部員も、コーヒーを飲みながら、車内のFree Wi-FiとUSB付きのコンセントを使って快適に電子書籍を読むことができました。
「特急ひのとり」で贅沢なひとときを楽しもう

実際に乗車してみると、約2時間はあっという間! 乗り心地の良さに、子供も「また乗りたい!」と大満足でした。
快適な移動体験は、きっと忘れられない思い出になるはず! ぜひ皆さんも「特急ひのとり」に乗ってみてくださいね。







