家庭で飼う定番のペットといえば犬ですね。ただ、猫などとは違い、しっかりとしたしつけや散歩などが必須なので、悩んでいる家庭も多いはず。そこで今回は、株式会社ペットスマイルに「初めて犬を飼う家庭や子どもがいるファミリー世帯におすすめの犬種」を聞きました。
「ファミリーにおすすめの飼いやすい猫6選」はこちら「犬猫以外で育てやすいペット10選」はこちら家庭で育てやすい犬種とは?
小型犬から大型犬までさまざまな犬種がいますが、初めて犬を飼う家庭向きの犬種とはどのようなタイプでしょうか。特に、子どもがいる場合が注目すべきポイントはどこでしょうか。
「子どもと大人では、犬と接するときの距離感が違うので、子どもに構われても平気でいられるような性格を基準に選ぶのが良いでしょう。また、親が子どもの世話をしながらでも飼いやすいということもポイントですね」
おすすめの犬種の特長4つ
(1)我慢強い性格
「子どもがやんちゃをしても、興奮してかみ付いたりしない、落ち着いた犬種が良いでしょう。温厚な性格で子どもと過ごす時間にストレスを感じないタイプが理想です」
(2)鳴き声が小さい
「特に集合住宅に住んでいる場合、ペットの声はマナーとして気になるものです。また、子どもがいる家庭の場合は、鳴き声が小さければ、寝ていた子どもが起きたり、勉強のときにも気になりません」
(3)頭が良い・賢い
「賢い犬であれば、しつけもしやすく、子どもとのコミュニケーションも上手に取ってくれるでしょう。『お手』や『おすわり』『待て』など、しつけの基本を教えて、子どもの言うことも聞けるタイプの犬種であれば、子ども自身も飼い主としての自覚が生まれやすいでしょう」
(4)力が強すぎない
「初めて犬を飼う家庭や小さい子どもがいる場合、あまりに大型の犬種だと、子どもがじゃれた時に体格負けしてしまったり、散歩でリードを持った時に引っ張られたりしてしまうため、危険です。小型〜中型犬で、なおかつ穏やかな性格の犬種を選びましょう」
子どもとも仲良く生活できる犬種を紹介!
上記のような性格を持ちあわせていると言われる犬種を6種類紹介していきます。
柴犬

■柴犬の性格&特長
「日本古来の犬種で、国の天然記念物に指定された小型犬です。濃色のつぶらな瞳が印象的ですが、体つきはコンパクトながら筋肉質で頑丈です。寒暖差や気候の変化にも強く、庭犬としても安心して育てることができます。また、山岳地域の厳しい環境におかれていた犬種でもあるため、とても我慢強い性格です。飼い主にとても忠実な一方、感覚が非常に鋭敏で警戒心が強いので番犬にも向いています」
ミニチュアダックスフンド

■ミニチュアダックスフンドの性格&特長
「短足胴長の体型と垂れ耳の外見が愛らしい犬種です。陽気で好奇心が強く、非常に活発です。遊び好きなので、散歩のほかに、ボールなどで一緒に遊んであげましょう。また、賢く高い順応性も持ち合わせているため、しつけや訓練も受け入れやすい性格です。もともとは猟犬ですので、習性として吠える犬種でもあります。その前提でしっかりしつけをしてあげてください」
キャバリアキングチャールズスパニエル

■キャバリアキングチャールズスパニエルの性格&特長
「丸い瞳と垂れ下がった耳が特徴です。はしゃぎまわることが大好きで、活動的で勇敢な性格です。行動力がありますが、積極的過ぎず、身のこなしが非常に優雅なので、子どもや年配者の散歩相手に適している犬種です。室内飼いの方が向いていますが、丈夫なので戸外の犬舎で飼うこともできます」
シーズー

■シーズーの性格&特長
「シーズーとは、中国語で『ライオン』という意味です。陽気で活発、仕草は誇らしげで堂々としています。少し頑固なところもありますが、訓練には従順に従い、乱暴に接しなければとても優しく、子どもともうまくやっていけるでしょう。むだ吠えが少なく、初心者でも比較的育てやすいと言われています」
ヨークシャー・テリア

■ヨークシャー・テリアの性格&特長
「寂しがり屋な性格で、膝の上に乗ったり、抱かれたりと常に飼い主と一緒に行動することを好みます。利口で物覚えがよく、育てやすいことでも知られていて、小さいながら番犬としてしつけることもできる犬種です。子どもやほかのペットとも仲良くなれるでしょう。室内で自由に動き回ることができる状態なら、散歩は比較的控えめでも大丈夫です」
ペキニーズ

■ペキニーズの性格&特長
「ずんぐりとしたフォルムと長い毛がチャームポイントです。かわいらしい外見をしていますが、性格は非常に勇敢で飼い主に忠実です。独立心が強く、自分のやり方を主張する頑固な性格で、飼い主を独占しようとするところも。子どもがいる場合は、最初のうちにしっかりと主従関係を結んでおきましょう。一方で、のんびりとした性格でもあり、室内遊びが得意な犬種なので、室内飼いにぴったりです」
初心者はプロにしつけを学ぶのも手!
初めて犬を飼う場合、トイレトレーニングや吠えたり噛んだりのコントロールなど、不安なことが多いもの。中途半端なしつけは、悲しいトラブルが起こるきっかけになります。
「自己流のしつけに自信がない場合は、ドッグトレーナーやドッグアドバイザーと呼ばれる専門的な知識を持つ人を頼り、しつけのノウハウを学ぶほうが良いと思います」
ペットショップの中には、子犬を対象にした「しつけレッスン」や「しつけ相談会」などを実施しています。
また、犬に限らずペットを飼う前に必ずしておくことは「家族との話し合い」とのこと。
「命を預かる責任について子どもも交えて、家族全員でしっかりと話をしましょう。犬の場合、散歩は誰がいつ行くのか、えさやりなどのお手伝いの確認、犬と接する時のルールなどをきちんと決めて、しっかり迎え入れてあげてください」
子どもにとってペットの存在は思いやりを育んだり、命の重さを知ったりと、成長につながるきっかけの一つともなります。家族の一員として大切に育てながら、子どもの成長も一緒に見守りたいものですね。
【参考記事】動物とのふれあいが子どもの心の成長に!ペット飼育のメリット