煮込み料理は火加減が難しく、手がかかるイメージですが、炊飯器なら誰でも簡単に本格的な料理を作ることができます。そこで今回は、子育て両立・共育支援事業を行う「エスキッチン」で食育サポーターとして活躍する木幡雪絵(こはたゆきえ)さんに、炊飯器で簡単にできる「肉料理」のレシピを3つ教えてもらいました。
※炊飯器は、すべて「炊飯」モードで使用してください。
シンガポールチキンライス
シンガポールの名物料理「シンガポールチキンライス」は、鶏肉をご飯と一緒に炊き込むことで、あますことなく鶏肉の旨味を味わえる一品です。炊きたてはもちろん、冷めてもおいしく食べられますよ。
【材料(2〜3人分)】
鶏もも肉(皮つき) 1枚
米 2合
パクチー、きゅうり、トマトなどお好みの野菜 適宜
(A)
水 360ml
玉ねぎみじん切り 1個分
にんにくみじん切り 小さじ1
しょうがみじんぎり 小さじ1
酒 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
塩 ひとつまみ
鶏ガラスープの素 小さじ1
(B)
黒酢(なければ普通の酢でOK) 大さじ1/2
しょうゆ 大さじ1
砂糖 大さじ1
ナンプラー(お好みで) 小さじ1
【作り方】所要時間:約10分(※炊飯時間を含まず)
1. お米は洗ったらザルに上げて水気をきる。
2. 炊飯器に1と(A)を入れて混ぜ合わせてから、鶏肉をのせて炊く。
3. 鶏肉を取り出してからご飯をよく混ぜる。鶏肉は1cm幅のそぎ切りにする。
4. ご飯と鶏肉をお皿に盛りつけ、(B)を混ぜ合わて作ったたれとお好みの野菜を添えて完成。
煮豚&煮卵
初心者には難しいイメージの「煮豚」も、炊飯器を使えば手軽に作ることができます。やわらかく仕上げるポイントは、炊きあがったあとに煮汁につけたまま数時間保温すること。炊飯器の機能を上手に利用して、やわらかく仕上げましょう。
【材料(2〜3人分)】
豚もも肉塊 500g
砂糖 大さじ2
ねぎの青い部分 1本分
しょうが 1片
ゆで卵 2個
水 100ml
酒 200ml
しょうゆ 60ml
みりん 60ml
タコ糸
【作り方】所要時間:約15分(※炊飯時間を含まず)
(下準備)
・豚肉に砂糖をすりこみ10分置く
※たんぱく質と水分を結びつける砂糖をすりこませることで、肉が硬くなるのを防ぐことができます。肉料理の下準備には砂糖を用いると、しっとりやわらかく仕上がります。
1. 豚肉の形が崩れないようにタコ糸で縛る(形崩れが気にならない場合は省略してOK)。
2. 全ての材料を炊飯器に入れて炊く。
3. そのまま2時間以上保温する(炊きあがったらすぐに食べられますが、保温するとよりやわらかく仕上がります)。
ビーフシチュー

子どもに人気の「ビーフシチュー」。炊飯器を使えば長時間煮込む必要もありません。簡単に作ることができる「ブラウンルー」を入れることで、本格的な味に仕上がります。
【材料(2〜3人分)】
牛肉もも用塊 500g
砂糖 大さじ2
玉ねぎ 1個
にんじん 1本
小麦粉 100g
有塩バター 30g
中濃ソース 大さじ3
トマトケチャップ 大さじ2
コンソメ(顆粒) 小さじ1
ブラックペッパー 少々
赤ワイン 1カップ
水 100cc
オリーブオイル 大さじ1
【作り方】所要時間:10分(※炊飯時間を含まず)
(下準備)
・牛肉を食べやすい大きさに切り、砂糖をすりこんで10分置く
※たんぱく質と水分を結びつける砂糖をすりこませることで、肉が硬くなるのを防ぐことができます。肉料理の下準備には砂糖を用いると、しっとりやわらかく仕上がります。
1. ブラウンルーをつくる(フライパンにバターと小麦粉を入れて、濃い茶色になるまで約3分間強火で炒める)。
※炒めすぎて真っ黒にしてしまうと苦くなるので注意してください。
2. 玉ねぎ、にんじんを食べやすい大きさに切る。
3. フライパンにオリーブオイルと1を入れたら、牛肉を表面のみさっと焼く。
4. 全ての材料を炊飯器に入れて炊く。
炊飯器にセットしたらスイッチを入れるだけで完成するレシピは、忙しいママにピッタリ! ぜひ挑戦してみてくださいね。