時間がないときに便利なのが、ツナやコンビーフなどの缶詰。でも、缶詰を使った料理はマンネリ化しやすいもの…。今回は、缶詰を開けてから5分〜20分で完成する簡単なレシピを、フードコーディネーターで一児の母でもある平岡淳子さんに教わりました。
缶詰の種類ごとの特徴と使うときのコツ!
今回はコンビーフ缶、トマト缶、ツナ缶の3種類を使って、以下のレシピを教えてもらいました。
- コンビーフのピザトースト
- トマトのかき玉うどん
- ツナじゃが
まず、それぞれの缶詰の特徴やオススメの使い方を平岡さんに聞きました!
コンビーフ缶
「コンビーフ缶は、メーカーによって味に大きな違いがあります。肉の味わいが強いものもあれば、味つけをかなり加工したものも。いろいろ食べ比べて、好みの味を見つけておくと、料理の味がムラなく仕上がります。また、コンビーフは加熱すると油分が出るので、油はひかなくてもOKです。」
トマト缶
「トマト缶は、煮込み料理を作る場合に便利。水分が凝縮されていて、甘みやうまみが強く、生のトマトでソースを作るよりもおいしく仕上がることも多いです。缶詰にされた時期によって、トマトの酸味が強い場合もあるので、少し味見をしてから塩やはちみつを少し足して調整するといいですよ。」
ツナ缶
「ツナ缶には、ファンシーとフレークの2種類があります。ファンシーは魚肉をほぐさず、ぶつ切りにしたまま詰めたもの。お肉替わりにおかずとして使う場合は、ファンシーのほうが食べごたえがあるのでオススメです。おにぎりやサンドイッチに使用する場合は、細かく砕かれたフレークを使うと便利。いずれの場合も、缶の中のスープ(油分)は極力落として使ったほうが、おいしく仕上がります。」
では、さっそく缶詰を使ったアレンジレシピ3品を教えてもらいましょう!
コンビーフたっぷり!食べごたえ満点の簡単ピザトースト
まず、5分以内でできる簡単レシピ! うまみたっぷりのコンビーフを使って、ケチャップとチーズをのせてトーストするだけで、おいしいピザトーストのできあがり。できたてがおいしいので、熱いうちにいただきましょう。
コンビーフのピザトースト(調理時間:5分)
【材料(2人分)】
- コンビーフ缶…約50g
- 食パン(6枚切り)…1枚
- ピザ用チーズ…2つかみ
- トマトケチャップ…小さじ4
【作り方】
- トーストを斜め半分に切り、表面にトマトケチャップを塗ったら、コンビーフとチーズをのせる。
- チーズがとろけるまで、トースターで焼く。
次は、トマトをたっぷりいただける、かき玉うどんのレシピです。
トマトと和風だしであっさりおいしい、かき玉うどん
めんつゆだけで味つけしてもよいですが、和風だしやしょうゆ、みりん、塩を加えることで、あっさりと食べやすくなります。また、時間に余裕があれば冷凍うどんはさっと下茹でしておくと、雑味がなくなってさらに食べやすいそう。
トマトのかき玉うどん(調理時間:8分)
【材料(2人分)】
- カットトマト缶…150g
- うどん(冷凍)…2玉
- 卵…2個
- 水溶き片栗粉…片栗粉(大さじ1)を水(大さじ2)で溶いたもの
- <A>和風だし…500cc、酒…50cc、めんつゆ(市販)…100cc、しょうゆ…大さじ1、みりん…大さじ2、塩…2つまみ
【作り方】
- 鍋にトマト缶の中身と<A>の調味料を入れ、加熱する。
- 沸騰したら冷凍うどんを加え、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
- 強めの中火にかけ、沸騰したら溶き卵を流し入れて、ひと混ぜする。
- 器に盛り、あれば万能ねぎ(小口切り)を適量振りかける。
3品目は、お肉の代わりにツナを使った、すっきりとした味わいの「ツナじゃが」です。
お肉の代わりにツナを使ってすっきり「ツナじゃが」
ファンシータイプのツナを使うことで、ごろっとした食感で食べごたえも満点! お弁当のおかずにも便利な一品です。
ツナじゃが(調理時間:20分)
【材料(2人分)】
- ツナ缶(ファンシー)…135g(大1缶)
- じゃがいも(中サイズ)…4個
- 玉ねぎ(中サイズ)…1/2個
- にんじん…1/2本
- いんげん…8本
- サラダ油…大さじ1
- <A>砂糖…大さじ2、塩…2つまみ、酒…50cc
- <B>しょうゆ…大さじ4、みりん…大さじ2
【作り方】
- ツナ缶は油をよく切る。じゃがいもは皮をむいて2〜3等分に切り、水にさらしておく。玉ねぎは2cmの角切り、にんじんは皮をむいて乱切りに。いんげんは筋を取り、3等分に切る。
- 鍋に油を熱し、じゃがいも、にんじんを入れて、野菜が柔らかくなり透明感が出るまで3分ほど炒める。
- 2の鍋に玉ねぎ、いんげんを加えてさっと炒めたら、<A>の調味料とツナを加えてひと混ぜし、蓋をする。約10分〜15分、時々炒め混ぜながら弱めの中火で加熱する。このとき、野菜の水分が足りずに焦げそうであれば、水を50ccほど加える。
- じゃがいもに竹串がすっと刺さりそうなぐらいに火が通ったら、<B>の調味料を加えて、さらに約5分煮込む。
缶詰を使って、こんなに簡単に本格的なレシピができあがるのは嬉しいですよね! ちょっとお疲れ気味の日は、缶詰をうまく活用した時短レシピにトライしてみましょう。
「ズボラ料理連載」のこれまでの掲載記事はこちら