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失敗しない&入園準備が楽々! プロ直伝「ミシン選び」のコツ!

保育園や幼稚園の入園準備を始めるこの時期、ミシンを購入する人も多いのではないでしょうか? ミシンの種類はたくさんあるので、どれを買えばいいのか悩んでしまいますよね。

そこで、ミシンの販売や修理、ソーイング教室の企画・運営を行う「日本ミシンサービス」の松村敏則さんに、ミシンの基礎知識から選び方まで詳しく教えてもらいました。

ミシン選びのポイントは?

写真提供:日本ミシンサービス

サイズや機能のほか、値段もさまざまな「ミシン」。どんなことをポイントに選べばよいのでしょうか?

初めてのミシン選びのおもなポイントは、(1)種類、(2)サイズ、(3)初心者をサポートしてくれる機能の3つです。その3つを基本に予算や付属品を考慮しましょう」

(1)種類

家庭用ミシンの選択肢は、「電子」「コンピュータ」の2種類

いまの主流はコンピュータで、市場で販売されているミシンの7割くらいがこちらです。縫い目やスピード、エラー表示などをコンピュータが制御してくれます。一方の電子ミシンは、スピードのみが自動的に制御されます。昔、小学校の家庭科室などに置いてあったものがこれにあたります」

それぞれのメリットは下記の通りです。

<コンピュータミシン>
・パネルやボタンでかんたんに操作できる
・誤った操作を警告してくれる
・自動糸調子など、初心者にうれしい機能がついた製品が多い

<電子ミシン>
・ボタンや機能が少なく操作がシンプル
・低速で厚物を縫うのが得意
・コンピュータミシンより価格が安め

初心者にはコンピュータミシンがおすすめです。操作ミスなどが原因で壊してしまう可能性が低いですし、液晶画面が付いた機種の場合は、設定などを一目で確認しながら作業できます。また、機能の多くは気づかないうちにサポートしてくれるようなものなので、多機能=使いこなせないという心配はないでしょう」


(2)サイズ

ミシンのサイズは、縫うときの安定感や音の静かさ、耐久性などを左右するそう。こちらもミシン選びの重要なポイントです。

「ミシンのサイズは、大きく2種類に分けられます。総重量が5kg以内の『コンパクトサイズ』と7kg以上の『フルサイズ』です

それぞれの下記のようなメリットがあります。

<フルサイズ>
・安定性が高く縫いやすい
・音が静か
・作業スペースが広く大きな物も縫いやすい

<コンパクトサイズ>
・持ち運びがしやすい
・収納スペースをとらない

フルサイズのミシンは動作が安定しているため縫う際の音が静か。子どもの昼寝中などに作業しやすいのが魅力です。コンパクトサイズは場所をとらないのが魅力ですが、安定性やパワー、耐久性ではフルサイズに劣ります」

これから保育園や幼稚園に入園する子どもがいる家庭におすすめなのはどちらでしょうか?

「フルサイズです。『少ししか使わないからコンパクトで十分』というママも多いですが、お遊戯会や小学校のイベントなど、子どもが成長してからもミシンを使う機会は多くあります。また、コンパクトサイズだと、パワー不足でキルティングがうまく縫えず作るのに時間がかかったり、モーターが劣化して数年で買い替えになるケースも多いです。10年使うと考えた場合、快適で仕上がりも良いフルサイズを買うほうが断然お得です。7kg以上あるのが理想ですが、5.5〜6kg以上のモデルを選べば失敗は少ないですね

(3)初心者をサポートしてくれる機能

コンピュータミシンを選ぶ場合にポイントとなるのが「機能」です。いろいろありますが、どのような機能が付いているミシンがおすすめでしょうか?

ミシンを選ぶ際には、準備や調整の手間を省く機能に注目しましょう。たとえば、糸や布地を変更してもきれいに縫える『自動糸調子』や、針穴に糸を自動で通してくれる『自動糸通し』など、不具合やストレスとなる作業をなくしてくれる機能が付いていれば、作業時間を大幅に短縮することができます」

そのほか、ミシン初心者にとって鬼門の「上糸と下糸をセットする」作業の難易度もポイントになるそう。手順がシンプルなものや、本体にプリントされているもの、下糸を引き上げずにセットできるものなど、ミシンによって異なるので、ぜひチェックしてみましょう。

低価格ミシンはここをチェック!

お店によっては限定モデルがある場合も(写真提供:日本ミシンサービス)

ミシン選びのポイントとなる「種類」「サイズ」「機能」の3点をふまえると「フルサイズで多機能なコンピュータミシン」がベストな選択といえそうです。とはいえ、収納スペースや予算の関係で高額なミシンの購入が難しい場合はどうしたらよいでしょうか?

「基本的には価格と品質はやはり比例しますし、初心者が使いやすくなるための機能は価格が上がるほど多くなります。とはいえ、フルサイズに近い性能を持つ『中間サイズ』のミシンや、機能や液晶画面・付属品などを減らすことで価格を抑え、低価格でも耐久性が高い製品もあります。価格だけでなく、機能などを細かく見て判断することが大切です」

また、人間でいえば骨格に当たる「フレーム」部分が「金属」であることも重要なポイントだそう

「私たちはだいたい2〜3万円以下を低価格のミシンと位置づけていますが、低価格のミシンはフレームがないモデルもあり、プラスチックのボディの裏側に直接部品が取り付けられている場合も多いです。そのようなミシンは振動が激しくてまともに縫えなかったり、音がうるさかったり、壊れやすいなど、さまざまな不具合が発生します」

「『厚物も縫える』とうたっている製品もありますが、針が刺さる=きれいに縫えるということではありません。ミシンを選ぶ際には、フレームの素材にも注目してください。また、1万円以下で売っていてACアダプター(コンセントの挿し込み部分が大きくなっている)タイプのミシンはほとんど使えませんので、おすすめできません


入園準備に役立つ付属品は?

また、ミシン本体のほかに必要となってくるのが、ミシンとセットで使う「付属品」です。こちらもさまざまなものがありますが、どこまで揃えたらよいのでしょうか?

保育園や幼稚園の入園準備なら、『フットコントローラー』『上送り押さえ』『収納ケース』があれば大丈夫です

・フットコントローラー(3,000〜5,000円程度)
ミシンを動かすために足で踏むペダル。初心者の場合、布地に両手を添えて動かさないときれいに縫うのが難しいので、フットコントローラーは必須です。

・上送り押さえ(2,000〜3,000円程度)
ずれやすい素材や、滑りづらい素材を縫う際に、上下の送り歯で布を送る役割をするものです。入園グッズに多いキルティングやニット、ビニール、合皮などの素材がスムーズに縫えます。特殊な素材が多いお遊戯会の衣装作りなどでも活躍するアイテムです。

・収納ケース(3,000〜7,000円程度)
ミシンを収納しておくためのケース。ビニール製のソフトカバーもありますが、クッション性のあるナイロン製キャリングケースか硬質プラスチック製ハードケースがおすすめです。万が一、子どもがぶつかったりした場合も、ハードケースならケガや故障を防いでくれます。

この3つの付属品は、最初から予算に含めておきたいですね。標準で付属している製品や、ミシンと同時購入で割引が受けられるお店などもあるので、ぜひチェックしてみましょう。

「そのほか、縫いながら布を切ることで縫いしろをきれいに処理できる『サイドカッター』や、アップリケや飾り縫いが楽になる『アップリケ押さえ』、ミシンに取りつけて作業スペースを広くする『ワイドテーブル』などもあると助かる付属品として人気です」

高額な買い物だけに、長く快適に使える製品を丁寧に選びたいですね。ぜひミシン選びの参考にしてください。

お話を聞いたのは…

  • 日本ミシンサービス 松村敏則さん

    ミシンの販売・修理やソーイング教室の企画・運営を手がける創業44周年あまりの老舗。東日本を中心とする25の実店舗とオンラインショップを持ち、ミシンの選び方や使い方のアドバイス、アフターサービスなどを行っている。きめ細かい対応でミシン初心者も安心して相談できる。

  • ミシン販売専門店
  • ミシンの販売修理&ソーイングレシピ「Myミシン」
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ライター紹介

高柳涼子

雑誌編集部勤務を経てフリーランスに。ライティングと校正を中心に、ときどき編集もやる3児の母です。これまでに関わった分野は、求人、進学、ウェディング、アート、手芸、田舎暮らし、食育、仏教、料理など。

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