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親子で楽しむトランプの魅力とおすすめゲームは?

遊びを通して家族の絆を深める。準備にも片付けにも手間がいらず持ち運びもしやすいトランプは、家族で楽しむのにうってつけのアイテムではないでしょうか。小学校低学年前後の家庭に向けて、遊びの楽しさを伝えている「練馬おやこボードゲームの会」主宰の木村有理さんに、その魅力やおすすめのゲームを伺ってみました。

手軽に遊べて会話も弾む。トランプならではの魅力とは?

トランプは大人も子どもも楽しめる遊び道具の一つ。どの年代でもなじみ深いトランプですが、最近はスマホアプリや携帯ゲームなどの人気で、出番も減ってきている気も。改めて、トランプにはどんな魅力があるのでしょうか。

「寝る前のちょっとした時間や雨が降って退屈な日にも、手軽に世界中のゲームを遊べるのがいちばんの魅力ですね。家族にとってもいい思い出になります。また、子どもたちはゲームを通して勝つために作戦を立て、結果に一喜一憂します。 頭を使うのはもちろん、ゲーム中にも学校や友だちのこと、嬉しかったことや悩んでいることなど、お子さんとの会話が出来るのも、トランプの魅力の一つですね。

「海外では防災リュックにトランプが常備されているケースも少なくないんですよ」と木村さん。非常時にも日常を感じさせ、安心させる効果があるようです。ふだんから親しんでおくことで、万が一のときにも効果が高まりそうです。

未就学児におすすめは「ぶたのしっぽ」と「たこやき」

様々な遊び方があるトランプ。子どもの年齢によって、難易度の違った遊び方を楽しめるのもトランプの魅力ですよね。そこで、子供の年齢別におすすめの遊び方を教えてもらいました。まずは、幼稚園や保育園など、まだ学校へ通っていないお子さんとの遊び。この場合はなるべく、数の概念がないものを選ぶとよいそうです。

ぶたのしっぽ(2〜6人向け)


【ぶたのしっぽ(2〜6人向け)のルール】

・ジョーカー2枚を除いた52枚1組のトランプを準備して下さい。

・文字や図柄の描かれたまま、裏向きのカードをグルっと一周させて「ぶたのしっぽ」のように円になるよう配置します。

・親を決めたら左隣の人から時計回りに進めていきます。自分の番が来たらカードを1枚引いて、円の真ん中に置いて下さい。

・描かれたマークの色(♠と♣は黒、♡と♢は赤)か数字が違えば次の人の番に、同じ色か数字を重ねてしまったときは真ん中に溜まったカードをすべて引き取ります。次の番からは、持ち札がなくなるまで手持ちのカードから場に出すこともできます。

・円状に置かれたカードがなくなればゲーム終了。手持ちのカードがいちばん少ない人が勝ちです。

【ぶたのしっぽ(2〜6人向け)のポイント】

準備にさほど手間もなく、 色さえ分かればよいので小さなお子さんでも楽しめます。短時間で遊びたいときは、カードの枚数を減らすのもよいですね。

たこやき(2〜3人向け)


【たこやき(2〜3人向け)のルール】

・ジョーカーを含めた54枚1組のトランプを準備して下さい。

・初めに参加者それぞれへ10枚ずつカードを配り、上下5枚ずつで2行になるようふせたまま並べます(たこ焼き器をイメージしてください)。左上からA〜5、下の行は左から6〜10が並ぶのをめざします。

自分の番になったらまず、配られずに残った山札のいちばん上から一枚を引きます。例えば、その一枚がAであれば、先ほど作った列の左上に置きます。元々の位置にあったカードもめくり、そのカードが10だった場合には右下に移動させ、今度は右下にもともとあったカードをめくります。

・このようにして、めくったカードがA〜10であれば繰り返していきます。

・手に取ったカードが絵札(J、Q、K)や既にひっくり返したカードならば、自分の番は終了です。置けなかったカードは捨て札としてまとめますが、ジョーカーは例外的に好きな場所のカードをめくることができます。

・これを繰り返していき、いちばん早くすべてのカードを順番通りに並べられた人が勝ちです。

【たこやき(2〜3人向け)のポイント】

手前に10枚のカードをひっくり返しながら並べていく様子から、たこやきという名前になったようです。 ままごとのように楽しめるので、近年では保育園などでも取り入れられているようです。


小学校低学年におすすめは「ゴップ」と「ジャーマン・ホイスト」

では、次に小学校低学年から楽しめるゲームをご紹介します。低学年にもなると、 数の大小や損得の計算もできるようになります。ゲームの幅も広がり、教え方によってはやや難関なゲームにも挑戦できるようになるそうです。

ゴップ(2〜3人向け)


【ゴップ(2〜3人向け)のルール】

・ジョーカーを除くトランプ1組52枚を使います。各マークごとにカードを分けて、山札にはよくシャッフルしたダイヤのカードを、その他の13枚1組となったマークごとのカードは1人1組ずつ持ちます。

・まず初めに中央に置かれたダイヤの山札をめくります。ゲームには順番がなく、全員いっせいに手持ちのカードを裏面のまま場に出して、全員がそろったところでめくります。Aは1、Jは11、Qは12、Kは13として、数字の大きさを競い、いちばん大きな数字を出した人が山札でめくられているダイヤのカードを手にすることができます。

・これを繰り返していくのですが、2人が同じ数字となった場合には1人だけ違う数字を出した3人目の人がダイヤのカードを手に入れられます。

・全員が同じ数の場合には持ち越しで、さらに山札を一枚めくります。例えば、一枚目で全員が同じ数字で、その次に勝負が決まったときは、勝った人が合わせて2枚のダイヤのカードを取れるわけです。

・最終的に、それぞれ獲得したダイヤの合計がもっとも高い人が勝ちとなります。

【ゴップ(2〜3人向け)のポイント】

3人で遊ぶのが特におもしろいですね。価値の高いダイヤモンドを得るために入札しあい、時に漁夫の利を得るのもこのゲームならではの醍醐味です。

ジャーマン・ホイスト(2人向け)


【ジャーマン・ホイスト(2人向け)のルール】

・ジョーカーを除くトランプ1組52枚を使います。裏面のまま13枚ずつを手札としてそれぞれに配り、残りの26枚を山札とします。

・山札の一番上のカードだけは表向きにして何のカードが分かるようにして下さい。ゲームは山札がなくなるまでの前半戦、手元にあるカードのみで行う後半戦から成ります。

・ゲームの基本は互いの数比べです。最初のみジャンケンなどでどちらが先に出すかをあらかじめて決めておき、以降は、勝った方から出していきます。尚、カードの強さは【A, K, Q, J, 10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2】の順番です。

・後に出す方は、先に出した相手と同じマークのカードしか基本は出せません。この決まりの中で、より強いカードを出した方が勝ちます。同じマークのカードが無かった場合は、別のマークのカードを出せますが、その場合は負けです。ただし、最初にめくった山札の一番上の表向きにしてあるカードと同じマーク(切り札と言います)を出せた場合は勝ちとなります。

・前半戦では1ゲームごとに、勝った方が山札から表向きのカードを1枚とり、負けた方がその下の伏せたままのカードを取ります。そのあとはまた、いちばん上のカードのみ表向きにしておきます。

・1ゲームごとに山札のいちばん上のカードが変わっても、切り札となるのは、ゲームの最初にめくった1枚目のマークのままであることに注意してください。

・山札がすべてなくなったら後半戦です。後半戦では、勝った方がお互い出したカード1組を取ります。このようにしてゲームを進め、後半戦の13番勝負のうち過半数を取った人が勝ちです。

【ジャーマン・ホイスト(2人向け)のポイント】

慣れないうちはカードを減らしてはじめてもかまいません(例えば2〜4を抜いた40枚で遊ぶ)。 このゲームでは勝つために自然と相手の手札を想像しなければならず、お子さんの成長を肌で感じられる展開が魅力です。


子どもだからといってわざと負けるのはダメ!

 お子さんの習熟度にあわせて、様々なゲームを一緒に楽しんでみるのもいいかもしれませんね。そして最後に、木村さんから子どもと一緒に楽しむ上で心がけておくべきポイントを聞いてみました。

「まずは、子どもを侮らないことだと思います。大人が思っている以上に理解力もあり、手を抜くと伝わります。そのため、 わざと負けるのではなくて『わずかな差で勝つ』のを意識してみるのがよいでしょう。また、子どもが考えているときに急かさないのも大切です。自分なりに一生懸命考えているわけですから、親として辛抱強く待ってあげてみるのはいかがでしょうか。」

 また、木村さんいわく「簡単に答えは言わず、子どもたち自身が考えた上で勝つ喜びをトランプを通じてぜひ知って欲しい」とのこと。家族の団らんにも、子どもたちの成長にも力となるトランプ遊び。さっそく今日から家族の団らんに取り入れてみるのもよいかもしれませんね。

お話を聞いたのは…

  • 木村有理さん

    練馬区在住の二児の父。2010年よりファミリー層で楽しむボードゲームサークル「練馬おやこボードゲームの会」を主宰。2013年より 2人から遊べるトランプゲームを中心にサイト上でルール紹介を始める。

  • 練馬おやこボードゲームの会
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ライター紹介

金子 修平

1983年生まれ。Webや雑誌などのライターを主体に編集やDTPも手がける。2010年に自動車系編プロから独立。エンタメやサブカルの取材モノが一つの主軸に。2014年の結婚をきっかけに子育てについて考えはじめる。人より汗をかくをモットーに、現場の空気や声をできる限りに伝えるべく日々の活動を続けている。

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