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ポイントカードどう選ぶのが賢い? 貯め方のコツ&便利な活用法

掲載日: 2018年4月17日更新日: 2018年4月18日岡本有紗

マネーのプロが解説する「お金と子育て」。第15回目は「ポイントカード」。スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど、種々さまざまなポイントカードがありますが、何がお得か意外にわかりませんよね? そこで、上手にポイントを貯めるコツやママにうれしい特典つきのカードなどについて、ファイナンシャル・プランナーの小川千尋さんに教えていただきました。

ポイントは「第二の通貨」!?

幅広い加盟店を持つ共通ポイントカードから、特定の店舗限定のものまで、ポイントカードは多岐にわたります。面倒だから「貯めない」「使わない」といった声もちらほらありますが…。

「それはもったいないですよ。売る側はポイントを付与することを前提に価格を決めているので、ポイントをもらわない、またはもらっても使わないというのは、ポイント付与率の分だけ高い買い物をしているのと同じことです。どんなに面倒でも、もらって使う方がいいと私は思います」

買う側としては、ポイントを使ってはじめて帳尻が合うということなんですね。

「そうです。ですが、聞くところによると、国内全体で付与されなかった、または利用されなかったポイントは、年間で数百億円相当にもなるそうです」

そんなにあるのですか!? 想像できない金額ですね。

「もったいないという意味がおわかりいただけたと思います。ポイントは『第二の通貨』。ただのおまけと思わずに、しっかりもらって、ぜひ活用してほしいですね」


ポイントカード選び方&より良い貯め方

ポイントカードのほとんどには、「○ポイント以上貯まったら使えます」という規定があります。「100円で1ポイント」など、1%程度しか付与されないポイントを使用できるラインまで貯めるのは大変な気も…。貯めやすい方法やコツはあるのでしょうか?

生活圏にあるお店に照準を合わせてメインを絞ると貯めやすいです。良く行くスーパーやドラッグストアのポイントカードは入手必須です

では、『Tポイント』、『楽天ポイント』、『ポンタ』、『dポイント』など、加盟店があちこちにある共通ポイントカードについては、どう選び、どう貯めていくのがいいでしょう?

「ひとつに絞る必要はありませんが、いくつか厳選して持つ方がいいでしょう。ポイントが集約されますし、有効期限切れで失効する危険も少ないと思います」

共通ポイントカードの厳選のコツは何でしょうか。

良く行くコンビニやカフェ、通勤や習い事のついでに寄るお店などで貯められるものを選びましょう。たとえば、コンビニですとセブンイレブンは『nanaco』、ローソンは『ポンタ』、ファミリーマートは『Tポイント』ですから、それに添うのがベターです

また、「携帯電話やクレジットカードとの連動にも注目すべき」なのだとか。

「docomoなら『dポイント』、ソフトバンクなら『Tポイント』というように、携帯電話の支払いでどこかのポイントが貯まるなら、そのポイントカードをメインに位置づけましょう」

「また、クレジットカード利用で貯まるポイントは、共通ポイントカードのポイントと交換できることが多いです」

「たとえば、リクルートカードのポイントはポンタポイントに、セゾンカードのポイントはTポイントやnanacoポイントにチェンジできます。そういうつながりを見て、持つべきポイントカードを選ぶようにするといいでしょう」


ママ向け特典があるポイントカードも!

ポイントカードにはいろいろなキャンペーンや連動サービスがあるものもありますが、ママだからこそ得する「持つべきポイントカード」もあるようです。今回は二つ紹介していただきました。

楽天ポイントカード

「ネットショップ大手の楽天ですが、『ママ割』というサービスがあることをご存知でしょうか」

メンバー登録しておくと、子育て中の方だけが参加できるポイント付与キャンペーンに参加できたり、子ども用品を対象ショップで買うことでボーナスポイントをもらうことができたりします。ポイントを貯めやすく、使いやすいのでお得です」

nanacoカード

「nanacoは『セブンイレブンのポイントカード』というイメージしかない方も多いようですが、ポイントカードと同時に電子マネーとして使うことができるカードです」

実は、ベビーグッズ専門店アカチャンホンポの一部の店舗でも利用できます。買う頻度が高いおむつやミルクなどでポイントが貯まるのは、ママにとって大きなメリットでしょう」

現在挙げられるものは少ないですが、やがてまた新しいサービスが出てくるかもしれません。今後に期待したいところです!

ポイントを100%有効に使うには?

ポイントカードを使っていくうえで、注意したい点はあるのでしょうか。

一番もったいないのは、ポイントを失効させることです。長いことためておいても、銀行預金と違って利子がつくわけではありません。ちょっと貯まったらこまめに使うくせをつけましょう

「また、カードを忘れたり提示しそこねたりして、ポイントをもらい損ねるのも残念です。自分なりにカードを管理して、すっきりわかりやすくするのをおすすめします」

カード管理でおすすめの方法はありますか。

「私は、ポイントカードとクレジットカードを財布と同じくらいのサイズのカードホルダーに入れて、常に持ち歩くようにしています。カードを並べる順番にも自分なりにルールを作っていますので、すぐに探せてラクですよ」

変わった方法としては、「ウォールポケットで管理する」というやり方もあるとか。

ウォールポケットを玄関にかけて、ポイントカードを全部入れておくんです。出かけるときに、その日に利用する店舗のポイントカードだけを持っていく。これなら財布がパンパンになりません

ポイントは、使って初めて価値があるもの。取りこぼしなくしっかり貯めて、確実に使っていきましょう!

お話を聞いたのは…

  • 小川 千尋さん

    ファイナンシャル・プランナー、子育て・教育資金アドバイザー、終活コンサルタント、エディター&ライター、整理収納アドバイザー2級、ハッピーエンディングプランナー。1994年AFP資格取得。独立系ファイナンシャル・プランナーとして、主にマネー誌、一般誌などのマネー記事の編集・執筆・監修・セミナー講師などで活動。オールアバウトのガイドも務めている。親の生命保険に詳しい。

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ライター紹介

岡本有紗

2児と猫3匹を育てるライター。メディカル系専門の広告制作会社でライティングと編集業務を経験後、出産を機にフリーに。得意分野はやはりメディカル系だが、いろいろな分野を経験し幅を広げたいというのが現在の目標。趣味はあえてチープな手段で行く一人旅(休止中)、特技はハモリと絶対音感。

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