子どもが小学生になると、親と離れてひとりで行動することが増えます。まだまだ心配な年齢なため、ケータイを持たせることを検討している人も多いのでは? そこで、ケータイジャーナリストの石川温さんに、子ども用ケータイの最新事情をお伺いしました。
「通話やSMS(ショートメール)は使えますが、登録した電話番号にしか通話やSMSができないようになっています。また、防犯機能が強化されていたり、インターネットが使えないなどの特徴があります。」
通話は発信だけでなく、受信する場合にも、特定の電話番号からのみ受け付けるように設定ができるので、知らない人からの電話に出てしまう心配もありません。また、子ども用ケータイには、防犯ブザーが付いているのも特長ですよね。
「ストラップを引っ張ると防犯ブザーが鳴り、親に通知されたり、必要なときにセキュリティ会社が駆けつけるサービスなどがあります。また、電車や車などスピードの速い乗り物での移動を検知する機能も。これも、親に通知が届きます。」
危ないときに子どもが自分で防犯ブザーを鳴らせるのか、少し心配な気もしますが、電源をオフにする直前に親に通知が届くモデルもあります。
「親のケータイやスマートフォンから問い合わせると、地図上で子どもの居場所が確認できます。パソコンからも可能です。この機能を使うには、親と子どもは同じキャリアである必要があります。また、防犯ブザーを鳴らしたときの通知には位置情報も含まれますから、もしものときにも場所がわかります。」
位置を検索するサービスは、各社とも検索する側(親側)にオプションの月額料金(200円~300円)と、回数に応じた料金がかかります。
SOSボタンが付いており、困ったときに保護者へ通知ができます。また、保護者と一定距離以上離れたら通知をする機能も。
「他には、子ども用のスマホも登場しています。小学生でもスマホを持ちたいというニーズが高まっていますが、大人と同じというわけにはいかないですよね。インターネットにはつながるものの、閲覧できるサイトの制限が厳しかったり、親がパスワードを入れないとアプリをインストールできないなどの特徴があります。子どもが汚い言葉を入力して変換しようとすると、画面に警告を表示する端末もあり、後から親が履歴をチェックできるのです。」
子ども用スマホには、子どもの欲求を満たしつつ、親もある程度監視できるという魅力があるのですね。
ここまでで説明してきた機能やサービスは、携帯会社や機種が違っても、基本的に大きくは変わりませんが、機種ごとの特徴を以下にまとめました。
家族で使うケータイが一台増えても、月額1000円程度なら負担が少なくて済みますね! 2015年の春に行われている各社のキャンペーンは以下のとおり。すべて適用には条件があるので注意して下さい。
期間:2015年4月1日~2015年5月31日
期間:2015年1月21日~2015年5月31日
期間:2015年1月17日~2015年5月31日
「子ども用ケータイなら遊びに使えませんから余計な心配はしなくても大丈夫ですが、スマホを持たせる場合にはある程度ルールを決めた方がいいと思います。夜8時以降は使わない、親に要求されたら必ず見せる、といったことですね。」
重要な機能は携帯会社ごとに大差なく、シンプルに考えるなら親が契約している会社で購入するのがベスト。ただ、親の契約変更も辞さないなら、各社の機能の違いを家族の生活スタイルと見比べて検討したいところ。一方で、子ども用のスマホを購入するなら、家庭のルールなどもしっかり決めておきたいですね。
もしもの時はセキュリティ会社のスタッフが駆けつける
子ども用のケータイは、主要な各携帯会社から発売されています。一般のケータイとは見た目からずいぶん異なりますが、どのような機能があるのでしょうか?「通話やSMS(ショートメール)は使えますが、登録した電話番号にしか通話やSMSができないようになっています。また、防犯機能が強化されていたり、インターネットが使えないなどの特徴があります。」
通話は発信だけでなく、受信する場合にも、特定の電話番号からのみ受け付けるように設定ができるので、知らない人からの電話に出てしまう心配もありません。また、子ども用ケータイには、防犯ブザーが付いているのも特長ですよね。
「ストラップを引っ張ると防犯ブザーが鳴り、親に通知されたり、必要なときにセキュリティ会社が駆けつけるサービスなどがあります。また、電車や車などスピードの速い乗り物での移動を検知する機能も。これも、親に通知が届きます。」
危ないときに子どもが自分で防犯ブザーを鳴らせるのか、少し心配な気もしますが、電源をオフにする直前に親に通知が届くモデルもあります。
居場所が地図上に表示されるのでわかりやすい
子どもと離れているとき、特に気になるのは居場所です。簡単に確認できるのでしょうか?「親のケータイやスマートフォンから問い合わせると、地図上で子どもの居場所が確認できます。パソコンからも可能です。この機能を使うには、親と子どもは同じキャリアである必要があります。また、防犯ブザーを鳴らしたときの通知には位置情報も含まれますから、もしものときにも場所がわかります。」
位置を検索するサービスは、各社とも検索する側(親側)にオプションの月額料金(200円~300円)と、回数に応じた料金がかかります。
腕時計型や子ども用スマホにも注目
「この春には、ドコモから腕時計型の端末が発売されています。腕に装着するのでケータイのように落とす心配が少ないのがメリット。通話はできませんが、子どもの居場所を探す機能や、メッセージ機能などが搭載されています。」SOSボタンが付いており、困ったときに保護者へ通知ができます。また、保護者と一定距離以上離れたら通知をする機能も。
「他には、子ども用のスマホも登場しています。小学生でもスマホを持ちたいというニーズが高まっていますが、大人と同じというわけにはいかないですよね。インターネットにはつながるものの、閲覧できるサイトの制限が厳しかったり、親がパスワードを入れないとアプリをインストールできないなどの特徴があります。子どもが汚い言葉を入力して変換しようとすると、画面に警告を表示する端末もあり、後から親が履歴をチェックできるのです。」
子ども用スマホには、子どもの欲求を満たしつつ、親もある程度監視できるという魅力があるのですね。
ここまでで説明してきた機能やサービスは、携帯会社や機種が違っても、基本的に大きくは変わりませんが、機種ごとの特徴を以下にまとめました。
ドコモ「キッズケータイ HW-01G」
- もしもの時の通知
ストラップを引くと防犯ブザーが鳴る。居場所を保護者へ通知(イマドコサーチ月額200円)。緊急連絡先へ自動で音声発信。
- 位置や速度の検知
「イマドコサーチ」で現在の居場所を地図上に表示する。探す方に月額200円、利用1回につき5円。
- 電池切れや電源オフ前の通知
電源キーを長押しして電源をオフにしようとした場合に居場所を保護者へメール通知。
- 料金
「タイプシンプル バリュー」(「ファミ割MAX50」または「ひとりでも割」利用)月額800円「キッズ割」の利用で12ヶ月間月額無料。利用には条件あり。
au「mamorino3」
- もしもの時の通知
ストラップを引くと防犯ブザーが鳴る。ココセコムオペレーションセンターから子どもと親に連絡し、必要なら現場へ直行(月額無料。出動1万円~)。
- 位置や速度の検知
「安心ナビ」で現在の居場所、移動経路などを地図上に表示する。ほかに、見つかった時点でお知らせ、あるエリアに入ったらお知らせ、設定した時間に自動で居場所をお知らせ、などの機能がある。探す方に月額300円。
- 電池切れや電源オフ前の通知
電池切れ前に電源が切れそうなことを保護者へメール通知。
- 料金
「プランEシンプル」「EZ WINコース」月額合計1043円。一定の条件を満たすと12ヶ月間月額無料。
ソフトバンク「みまもりケータイ3 202Z」
- もしもの時の通知
ストラップを引くと防犯ブザーが鳴る。居場所を保護者にメール送付。セントラル警備保障会社から子どもと親へ連絡し、必要なら現場へ直行(月額300円、出動5500円~)
- 位置や速度の検知
速度を検知してメールで通知。設定した時間内の動きをチェック。開封確認メール。位置ナビ(検索者200円、利用1回につき5円)。
- 電池切れや電源オフ前の通知
電源をオフにすると保護者にメール通知。
- 料金
「みまもりケータイ3専用プラン」月額562円。「みまもりケータイ3基本料無料プログラム」の利用で2年間月額無料。利用には条件あり。
ドコモ「ドコッチ01」
- もしもの時の通知
SOSボタンで保護者へ通知。保護者と一定距離以上離れたら通知。
- 位置や速度の検知
「イマドコサーチ」で現在の居場所を地図上に表示する。探す方に月額200円、利用1回につき5円。
- 電池切れや電源オフ前の通知
電源オフ時に保護者へメール通知。電池切れ前に電源が切れそうなことを保護者へメール通知。
- 料金
「デバイスプラス500」「ドコッチサービス」月額合計780円
キャンペーンを使えば無料になることも!
「子供用ケータイの月額料金は、600円から1000円程度です。契約することで家族も一緒に割引になるサービスもあり、2015年5月いっぱいくらいまでは、春のキャンペーンもあるので狙いめです。」家族で使うケータイが一台増えても、月額1000円程度なら負担が少なくて済みますね! 2015年の春に行われている各社のキャンペーンは以下のとおり。すべて適用には条件があるので注意して下さい。
ドコモ「家族まとめて割」
子どもと家族が一緒に買うと、それぞれ最大10,800円(税込)引。さらに「シェアパック15~30」の契約で、シェアグループ代表回線に最大10,800円(税込)還元。期間:2015年4月1日~2015年5月31日
au「auの学割」
子どもと家族(他社から乗りかえ)がデータ定額料2年間1,500円/月割引、または月額基本料3年間0円 ※家族の新規契約は1年間の割引期間:2015年1月21日~2015年5月31日
ソフトバンク「家族の学割」
子どもが25歳まで月額540円割引。子どもが25歳まで家族も毎月のデータ量1GBプレゼント。期間:2015年1月17日~2015年5月31日
スマホなら、時間などのルールを決めておくことが大事
子どもにケータイやスマホを持たせる上で注意すべきことはなんでしょうか?「子ども用ケータイなら遊びに使えませんから余計な心配はしなくても大丈夫ですが、スマホを持たせる場合にはある程度ルールを決めた方がいいと思います。夜8時以降は使わない、親に要求されたら必ず見せる、といったことですね。」
重要な機能は携帯会社ごとに大差なく、シンプルに考えるなら親が契約している会社で購入するのがベスト。ただ、親の契約変更も辞さないなら、各社の機能の違いを家族の生活スタイルと見比べて検討したいところ。一方で、子ども用のスマホを購入するなら、家庭のルールなどもしっかり決めておきたいですね。