ご飯のお供としても人気の「肉味噌」は、さまざまな料理に活用できる万能常備菜です。冷凍保存もできるので、まとめて作り置きをしておくと便利ですよね。
今回は、子育て両立・共育支援事業を行う「エスキッチン」で食育サポーターとして活躍する淵江公美子(ふちえ・くみこ)さんに、「肉味噌」の簡単な作り方と、それを使った展開メニュ−3品を教えてもらいました。
基本の肉味噌

まずは、基本となる「肉味噌」の作り方を紹介します。ご飯が進む甘辛い味付けは、子どもから大人まで大好物。おにぎりやチャーハンに入れるのはもちろん、お豆腐にかけたり、レタス巻きや卵焼きに入れたり、幅広い料理にアレンジできるのが魅力です。
保存期間の目安は、冷蔵で3〜4日、冷凍で約1ヵ月。清潔な容器で保存しましょう。
【材料(作りやすい分量)】
・豚ひき肉 500g
・しょうが 1かけ(チューブでも可)
・長ねぎ 1/2本
・サラダ油 大さじ1
☆酒 大さじ5
☆味噌 大さじ5
☆砂糖 大さじ1
【作り方】所要時間:約20分
1. しょうが・長ねぎをそれぞれみじん切りにする。
2. 小鍋にサラダ油を熱し、1を入れて弱火で炒める。
3. しょうがと長ねぎの香りがしてきたら、中火にして豚ひき肉を入れ、ほぐしながら炒める。
4. 豚ひき肉に火が通ったら、☆の調味料を入れて、汁気がなくなるまで炒める。
5. 粗熱が取れたら、清潔な保存容器に入れて保存する。
じゃがいものそぼろ煮

どこか懐かしい味の「じゃがいものそぼろ煮」は、めんつゆを使えば簡単に味が決まります。じゃがいもの代わりにかぼちゃや小松菜など、季節の野菜で作ることも可能。最後に水溶き片栗粉でとろみをつけて、あんかけにするのもオススメです。
【材料(4人分)】
・じゃがいも 4個
・基本の肉味噌 200g
・絹さや(下茹でして斜め切り) 少々
☆水 250ml
☆めんつゆ(3倍濃縮) 50ml
【作り方】所要時間:約20分
1. じゃがいもは皮を剥いて8等分にし、水にさらしておく。
2. 小鍋に1のじゃがいもと☆を入れて、強火で煮立たせる。
3. 沸騰したら弱火にして、基本の肉味噌を入れる。
4. 落し蓋をして、じゃがいもが柔らかくなるまで煮る。
5. 器に盛りつけて、下茹でして斜め切りにした絹さや(あれば)をのせる。
厚揚げとなすの肉味噌炒め

味付けは「基本の肉味噌」と「焼き肉のたれ」のみ。厚揚げとなすをプラスすることでボリュームが増し、立派な主菜になります。ご飯との相性もばっちりですよ。
【材料(4人分)】
・厚揚げ 2枚
・なす 6本
・ごま油 大さじ3
・万能ねぎ(小口切り) 2本
☆基本の肉味噌 100g
☆焼き肉のたれ 大さじ3
【作り方】所要時間:約10分
1. 厚揚げは横半分に切ったあと、1cm幅に切る。
2. なすは乱切りにして、水にさらしておく。
3. フライパンにごま油を熱し、厚揚げを入れて中火で炒める。
4. 厚揚げに軽く焼き色がついたら、なすを加えてさらに炒める。
5. なすに火が通ったら、☆を加えて、全体に味が馴染むよう約1分炒める。
6. 器に盛りつけ、小口切りにした万能ねぎ(あれば)を散らして完成!
汁なし肉味噌うどん

約10分で作れる簡単「時短メニュー」。休日のお昼ご飯や、忙しい日の夕食にオススメのレシピです。子ども用は、ラー油を入れずに仕上げましょう。
【材料(4人分)】
・冷凍うどん 4玉
・きゅうり 1本
・卵黄 4個
☆基本の肉味噌 200g
☆ごまだれ 大さじ5
☆酢 大さじ1
☆ラー油 大さじ1(子ども用は入れなくてOK)
【作り方】所要時間:約10分
1. 冷凍うどんを茹でて流水にさらす。
2. ボールに☆の材料を入れて、よく混ぜる。
3. きゅうりはヘタを取り除いて、千切りにする。
4. 器に1のうどんを入れて、2と3をのせる。
5. 中央に卵黄をトッピングして完成!
「基本の肉味噌」を作り置きしておけば、一品を簡単に作ることができるので便利ですね。ひき肉が安売りの日や、時間がある週末に作り置きして、ぜひ試してみてください。