図鑑は専門的な情報や知識が豊富で、子供の好奇心を引き出すきっかけになりますよね! とはいえ、たくさんの種類があって、選ぶのに困ることも。そこで、「図鑑博士」として有名な斎木健一さんに、さまざまなジャンルの「おすすめ図鑑」を教えてもらいます。
第9回目は「飼い方」や「飼育」について学べるおすすめ図鑑を紹介します。昆虫や小動物、ペットなど、正しい飼い方についての知識が得られる6冊です。
もう迷わない! ジャンル別におすすめ図鑑を厳選紹介!【おすすめ1】カブトムシとクワガタ 飼いかた&図鑑
「子供に大人気のカブトムシとクワガタムシ。バッタやセミ、チョウなどの身近な昆虫のなかで1番飼いやすい昆虫でもあります。カブトムシとクワガタムシの採取方法から掴み方、飼い方、観察のポイントまで詳しく紹介されています」
「内容は小学校低学年向きで、飼い方などのほかにも、折り紙で作るカブトムシページやカブトムシ&クワガタムシ博士のクイズに挑戦するページなどもあり、親子で一緒に楽しめますよ」
ポイント
「飼い方の説明は、とても丁寧に紹介されています。カブトムシとクワガタムシを初めて飼う家庭におすすめの図鑑です」
【外部サイト】購入はこちら【おすすめ2】小動物の飼い方図鑑 (ワイド版・動物図鑑シリーズ)
「ウサギやハムスター、インコ、カエルなど、主にペットショップにいる小動物の飼い方をカバーしている図鑑です。『用意する物』、『えさ・飲み水』、『繁殖・病気』、『注意すること』など、飼育に必要な情報が詳しく盛り込まれていて、どの項目も具体的に解説されています」
「子供はもちろん、親がしっかり読んでおくと、子供からのいろいろな質問にも答えられます。とても役に立つ1冊でしょう」
ポイント
「各動物の体の特徴や、野生種の生態、品種ごとの性質の違いなども紹介されています。ペット飼育の専門家に教わっているような安心感があります」
【外部サイト】購入はこちら【おすすめ3】生きもの つかまえたらどうする?
「家の庭や近所の空き地、池の近くでは、身近な種類の虫やトカゲ、カエルなどの生きものが見つかりますね。身近な生きものの採り方から、持ち帰り方、飼育までがきちんと紹介されている図鑑です」
「解説はとても丁寧で、イラストや写真付きで採り方などが紹介されています。小学校低学年の子供でも、上手に採ったり、飼ったりできますよ」
ポイント
「実は、生きものはつかまえてから持ち帰るまでが、1番弱りやすく、死にやすいのです。『家に帰ったら死んでいた』という悲しい事態を避けるための方法が種類ごとに紹介されています」
【外部サイト】購入はこちら【おすすめ4】海の生きもの つかまえたらどうする?
「『生きものつかまえたらどうする?』の海の生きもの編です。海の生きものは、うっかりしてしまうと、陸の生きものよりもすぐに死んでしまいます。連れて帰るときにはさらに注意が必要です」
「こちらも、カニやイソギンチャク、ヒトデなどの生きもののつかまえ方から、持ち帰り方、飼育方法まできちんと紹介されていて、小学校低学年から理解できる内容です。上手く持ち帰り、ぜひ子供と一緒に生きもの観察を楽しんでください」
ポイント
「生きものは、『死ぬ前に住んでいたところに帰してあげる』ことも良い方法です。『飼えなくなったらつかまえた場所に放しましょう』『家から遠くて、なかなか来られない場所で生きものをつかまえたら、その場で放してあげましょう』など、守るべきルールがわかります。子供と一緒に図鑑で学び、生きものに優しい飼い方を目指しましょう」
【外部サイト】購入はこちら【おすすめ5】NATURAふしぎをためす図鑑4 いきもののしいく
「カブトムシやクワガタムシ、ザリガニ、メダカ、カメ、ウサギなど、飼育頻度が高い生きものの飼い方について書かれています。生きものの種類別に、イラストや写真をふんだんに使用して解説しています」
「親が読み聞かせをしながら一緒に読む場合は、5歳ぐらいから楽しめます。その後も、小学校高学年まで長く愛用できる1冊です」
ポイント
「見た目の良い飼い方というよりは、手間をかけずに飼う方法が紹介されています。お皿を乾かす水切りかごを使ったサワガニの飼育法などは、手間をかけずに水替えができるアイデアで、私自身も本当に感心しました」
【外部サイト】購入はこちら【おすすめ6】小学館の図鑑NEO 飼育と観察
「昆虫や水の生きものから、ペットとして人気の小鳥や犬猫、アサガオやヒマワリなどの植物の育て方までを網羅している図鑑です。飼い方や育て方、飼育下での観察ポイントが詳しく解説されています」
「漢字には全てふりがながふってあります。内容に関しては、少し難しい部分もありますが、小学生から楽しめます」
ポイント
「『お祭りで金魚すくいをした』、『旅行先で子どもがカブトムシを捕まえた』など、生きものの飼育は突然始まることが多々ありますよね。この図鑑を用意しておけば、こうした出会いにも安心して対応できます」
【外部サイト】購入はこちら「子供が生きものをつかまえれば『飼いたい!』と言い出すのが自然な流れです。生きもの好きの子供であれば、ペットショップなどで水槽に釘付けになることも多いでしょう。ただ、我が家でもそうでしたが、子供が『ちゃんと自分で世話をする!』と飼い始めても、たいていは親が世話をすることになります」
「ですが、『命を大切にする』という観点から、子供にできる限り世話をさせつつ、最後は親がフォローするという姿勢が大切です。そのため、親にもある程度高度な知識が必要になり、内容的には、どうしても幼児では理解の難しいところがあります。今回紹介した図鑑に幼児向けがないのはそのような理由があります」
ぜひ子供には、生きものに関しての知識だけでなく、『命を大事にする心』も養ってほしいですね。まずは親子で正しい飼育の知識を身につけましょう。
次回は「危険生物」図鑑を紹介予定です。お楽しみに!