「海と日本PROJECT」などを推進する日本財団が、全国の15〜69歳の男女を対象に、2019年に行った「海と日本人」に関する意識調査の結果を紹介します。
(調査方法:インターネット/期間:2019年5月24日〜6月3日/有効回答数11,600)
「海に行きたい」は7割
海に行きたいか行きたくないかを聞いたところ、「海に行きたい」「どちらかというと海に行きたい」と回答したのが全体の7割を占めています。
年代別で見ても、どの年代でも7割を超えており、大きな差分は見られません。
海に行きたくない理由は?
「海に行きたくない」と答えた人の理由は、「日焼けが嫌だ」(43%)、「海水や海風で身体がベタベタするのが嫌だ」(34%)という答えが上位でした。また、10代では「日焼けが嫌だ」(36%)に加えて、「海でしたいことはない」(32%)、「海で泳ぐのは好きではない/慣れていない」(30%)がトップ3となっています。
ほかにも、「水着になりたくない」「最近夏が暑すぎる」「疲れる」「砂で足が汚れる」「クラゲに刺される」なども上位にありました。
「この1年海に行っていない」が全体の3分の1
次に、海に行く頻度を聞いたところ、全体の3分の1が「この1年で海に行っていない」という結果に。
とくに10代では、4割が「0日」という回答になりました。
子供の頃の海体験が「行きたい」「行きたくない」に影響
さらに、幼少期の海体験の頻度を聞いてみると、「海に行きたい」と回答した人のうち、「年に2〜4日以上」海に行っていた人が63%でした。
一方で、「海に行きたくない」人は、「年に2〜4日以上」が32%しかなく、子供の頃の海体験が少なかったことがわかります。
また、「海に行きたい人」の86%が子供の頃に「楽しい海の思い出」があると回答しているのに対して、「海に行きたくない」人は49%と5割以下でした。
さらに、海に行きたい人の9割以上が「子供のうちに海体験することが大切」と回答しているのに対して、海に行きたくない人は、5割程度と大きな差があります。
そのほか、親に「自分の子供に十分な海体験を提供できている」かを聞いたところ、「海に行きたい人」は25%、「海に行きたくない人」は11%という結果になりました。
子供に海体験を提供できない理由については、「海まで時間がかかる」「大人が忙しい」などの回答が上位。
海に行きたくない人の意見には、「疲れる・疲れそう」「特に必要と思わない/思わなかった」といった回答も多数ありました。
※グラフは小数点第一位を四捨五入して表記
海に行きたい人の特徴
- 「海に行きたい」気持ちは子供のころの原体験と関係
- 9割が子供の頃の海体験が大切と感じている
- 子供にも十分に海体験を提供できていないと感じている
海に行きたくない人の特徴
- 「海に行きたくない」気持ちも子供のころの原体験と関係
- 子供の頃の海体験が大切と思う割合は5割程度
- 自身の子供にも海体験を提供できていない