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初めての磯遊びガイド! 持ち物・楽しみ方・注意点・探し方も!

掲載日: 2019年6月26日更新日: 2019年6月26日いこーよ編集部

夏を満喫するために、子供と一緒に海で思いっきり遊びたいですよね。とはいえ、海に入るにはまだ子供が小さかったり、具体的なレジャーを知らなかったり、海にあまり慣れていないファミリーもいるはず。そこで、親子におすすめしたいのが磯遊びです。

今回は、海に囲まれた立地が人気の『千葉県立中央博物館分館 海の博物館』(勝浦市)のスタッフに磯遊びの楽しみ方やコツ、持ち物などを教えてもらいました。海水浴に抵抗があるファミリーでも気軽に楽しめて、小さな子供も夢中になって遊べますよ。

磯遊びって何?

そもそも、磯遊びとはどのようなものでしょうか?

「干潮時に干上がった岩場や潮だまりにいる海の生き物を観察したり、ふれあったりすることです。特別な道具を必要としないので、小さな子供も気軽に楽しめます」

では、どんな服装や持ち物が必要でしょうか?

「熱中症予防のために、必ず帽子は着用してください。また、ケガ防止のために軍手やマリンシューズも必須アイテムです。服装は、紫外線対策で肌を露出しないものが良いですね。ほかにも、飲料水は多めに用意して、こまめに水分を取るのが大事です」

「下を向いている時間が長いので、首すじや耳の後ろの日焼け対策も必要です。首をガードする布がついている帽子がベストです。ない場合は、首にタオルを巻いて対策する方法もあります」

「水中の生き物を観察したり、採取するのに、箱メガネやたも網、ピンセットが便利です。また、小さな生き物を観察するときには虫めがねもいいですね。箱めがねは、缶をくり抜いてラップをかけたあとに、輪ゴムで止めて自作するのもおすすめです」

服装や持ち物

帽子、肌を露出しない服、マリンシューズ(使い古しの上履きなども可)、軍手、飲み物

あると便利な持ち物

箱めがね、たも網、ピンセット、虫めがね、バケツ、水槽、バット
※ピンセットは、安全に配慮し、大人が使うようにしましょう。

磯遊びができる場所や適した場所はどんなところ?

磯遊びに適した場所はありますか?

「波が穏やかで、干潮時に高低差が少なく、ある程度広さがある安全な場所が適しています。また、トイレや洗い場、駐車場が近くにあるとより便利です」

安全に磯遊びができる場所は、今回取材した「海の博物館」のほか、ガイドブックやウェブサイトなどでも紹介されています。

磯遊びに適した時間は?

磯遊びに最適な時間はありますか?

「大事なポイントは、その日の干潮の時刻と潮位です。なかでも潮位の差が大きくなる『大潮の日』がおすすめです。普段なら海水がある底を歩くことができ、潮間帯が広く干し上がります。なので、最干潮の前後1時間が最適な時間です。ですが、干潮を過ぎると、あっという間に潮が満ちてしまうので注意が必要です」

干潮時刻や潮汐表は、海上保安庁発行の冊子で確認できます。また、釣具店でも簡易的なものを入手できます。


磯遊びをする際の注意点は?

磯遊びで注意点はありますか?

「岩場の滑りやすい場所は避け、大きな波が来る場所や海岸のがけの下などは絶対に近づかないようにしてください。親子で事前に遊ぶ範囲を決めたうえで、子供が遠くに行かないように注意する必要があります。また、泳いだり走ったりするのは、ケガにつながることも多いのでNGです」

「それと、磯にはハオコゼやガンガゼ、ウツボ、カツオノエボシなど、毒を持っていたり鋭い歯を備える危険な海の生き物もいます。間違えてふれてしまわないように、事前に図鑑などで危険生物を子供と確認しておくとより安心です」

「日差しが強い磯では、熱中症に十分注意して、休憩を取ったり、水分補給をしたり適度に休憩を取ることも心がけてください。また、磯遊びを終えて、しばらくたってから発症することもあるので、磯遊びが終わってからも、子供の体調を見ていくことも必要です」

「また、漁業権設定区域では、対象の生き物を取ると、漁業権の侵害にあたることもあるので注意が必要です。むやみに海の生き物を持ち帰ってはいけません。岩場で採った海の生き物は、観察が終わったら、元の場所に戻してあげましょう」

磯遊びの楽しみ方・生き物の探し方

磯で生き物を探すコツはありますか?

「磯をじっくり観察すると、カニやヤドカリなどを見つけることができます。また、波で海水が残された水たまりを『潮だまり(タイドプール)』といいますが、そこでもたくさんの生き物が見られます。箱めがねを使ってそっとのぞいて小魚などを見つけましょう」

「一見、岩にしか見えなくても、じっくり観察すると海の生き物が見つかることがあります。満潮や干潮で波がきていたエリアの岩は、海藻やカイメン、貝の仲間などさまざまな生物に覆われていますよ」

「また、岩場の割れ目を覗いたり、海藻の茂みを網ですくったり、石を裏返したりすると多くの生き物が隠れています。ひっくり返した石は元通りにしてあげましょう」

「さらに、磯遊びで感じたことや発見した生き物などを親子で振り返りながら、図鑑で調べたり、絵を描いたりなどするといいですね」

磯遊びは、岩場に潜む海の生き物を探す楽しみや自由研究のテーマとしてなど、小さな子供から楽しめます。今年の夏休みは親子で磯遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。

※海水浴を楽しむ際は、安全に直結する「ライフジャケット」の着用を心がけましょう。正しい知識を親子で一緒に学び、楽しく安全な海水浴を楽しみましょう。

お話を聞いたのは…

  • 千葉県立中央博物館分館海の博物館

    「房総の海と自然」をテーマにした自然誌博物館。周辺の自然環境を活かし、野外での自然観察を主体とする行事を数多く催すとともに、勝浦を中心とした房総の豊かな海の自然誌を春夏秋冬の季節に合わせて体験的に学ぶことができる展示を行っている。また、中央博物館の分館として、千葉県の海の自然誌に関する調査研究ならびに資料の収集と保管も行っている。

  • 千葉県立中央博物館分館海の博物館

ライター紹介

いこーよ編集部

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