
マナーを身につけることで自分の自信に
運動能力の発達が目覚ましく、外遊びのバリエーションも広がる時期です。自分の足で長い時間歩くこともできるようになるため、ベビーカーやバギーが不必要になり、遠くまでおでかけする際のハードルがぐっと下がります。電車やバスなど公共交通機関を利用する際の心配事も減ってくるでしょう。そのため、これまでは躊躇していたちょっと遠方のおでかけスポットまで、思い切って出かけることもできるようになります。この時期からのおでかけは、社会性やマナーを身につける場の広がりととらえ、一貫性を持って丁寧に教えていくことが大切です。ルールを守る力をつけることは、子どもの将来にとって大切です。できるようになったことを褒めてあげることが、子どもの励みになり、自分に自信をつけることにつながっていきます。
また、この年齢になると、仲の良い友達ができ、複数人で一緒に遊ぶこともできるようになります。そのため、おでかけも、友達の家族と一緒に出かける、または友達のパパやママに遊びに連れて行ってもらう、友達の家に遊びに行くというケースも出てきます。そういう機会には、普段は教えられない、人の家にお邪魔した時のあいさつのしかたや振る舞い方などやって見せてあげましょう。
4歳児に適した自然遊びとは?
「〇〇みたいだね」と想像力が出てきたら、見立て遊びができるようになります。葉っぱや枝、石ころで「料理」をするなど、親子で想像力を働かせながら、おもちゃがない場所での遊びを楽しんでみてください。不整地を歩く能力ができている子が多いので、時間に集中して「1時間歩く」という区切りを持たせながら、ハイキングや登山ができる場合も。水遊びに積極的なら、場所を選びながら川遊びなどにトライしてみては。(栗田先生)パパ・ママの気になるお悩みに専門家がアドバイス!
4歳のおでかけ先としておすすめの場所を教えて下さい。
「今までは、遊具遊びといっても、傾斜のゆるやかな滑り台くらいだったと思いますが、この時期には、運動能力もかなり発達するため、ちょっとしたアスレチックなどのように、ダイナミックな遊具で遊べる公園などに行って、親子で思いっきり体を動かしましょう。家では体験できない環境で遊べる場所がいいですね。」(佐藤先生)公園などでよその子にぶつかった時、親はどう対応するのがいいですか?
「子どもの様子を常に見ていることが大切です。このようなときに、子どもが謝らないと、頭を上から押さえて、懸命に子どもに謝らせている人がいますが、無理強いはよい効果は望めません。もしも、子どもに悪気がなくぶつかってしまった場合には、子どももなかなか謝れない場合が多いものです。そういうときは、親が『ごめんなさい』と子どもの手を握って一緒に謝ってあげるといいですね。そういった親の様子を見ることで、子どもは『そうか、ぶつかったら謝るんだな』とわかります。」(佐藤先生)レストランなどでの食事のマナーを4歳時にどう伝えればいいですか?
「食事のたびに注意するのではなく、改めてきちんと親の思いを伝える場を持つことが大切です。例えば、『将来、大切な人たちと一緒に食事をすることがあるかもしれない。その時に、マナーがしっかりしていないと、恥ずかしい思いをして、自分の意見も言えなくなっちゃうんだよ』などと、子どもにもわかる事例をあげて、話すようにしましょう。その時、なぜできないのか、子どもなりの理由があるかもしれないので、きちんと聞いてあげることも大切。そのようにして向き合って話をすることで、子どもは、自分の意志が尊重してもらえていると感じ、受け止めてくれると思います。」(佐藤先生)お友達の家族に、子どもを遊びに連れて行って貰うときの注意点は?
「排泄や食事のマナーなどを注意してあげるといいですね。中でも排泄の失敗は、本人がとても傷つきます。親同士で『1時間は大丈夫』などと、子どもの尿間隔を話しておくといいですね。また、お友達の家で食事を頂く場合などに、まだお箸を持てない場合は、フォークやスプーンをお願いしておくのもいいかもしれません。とはいえ、お友達と一緒のときには、周りの様子を見て、自分もやらなきゃと感じるきっかけになるかもしれません。そのため、あまり前もってお願いしすぎるよりも、『外の世界を見てきなさい』と、背中を押す気持ちも大切です。」(佐藤先生)
家族以外との関わりを持つ機会が増え、お出かけを通じて社会性を育んでいくこの時期。社会の一員として、一個人として子どもに正しいルールやマナー、親の考え方や思いをきちんと伝えていくことが大切なんですね。子供に将来恥ずかしい思いをさせないためにも、親が良い見本となるステキなお出かけを積み重ねていきたいものですね。
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