秋が近づき、親子で公園や森など自然があふれた場所に出かけることが増えるシーズン。せっかくなら、自然をもっと観察して、感じて、満喫しなくちゃもったいない!というわけで、今回は木場を拠点に子どものための遊び場「プレーパーク」を運営している「NPO法人 夢職人」のプレーリーダー・石井敦子さんに親子で自然をより楽しめ、再発見できる「ネイチャービンゴ」という遊びについて話を聞きました。
では、基本的な遊び方から。
「まず最初に、ビンゴカードを作ります。紙に正方形を書き、それをさらに3×3、4×4など、何マスかに区切ります。そしてそのマス1つにつき1つずつ、植物の名前や色、形などを書きます。そうしたらビンゴカードは完成です。マスに書くワードは、最初は大人が書いてあげると良いですね」
それを公園や森などに持参して、マスに書いてあるものを探しながら自然の中を歩き回り、発見したらマスをつぶしていきます。そうして、ビンゴの要領でタテの列やヨコの列がそろったら上がりです。
「未就学児や小学校低学年くらいの子どもたち、まだゲームに慣れていない子どもたちなら、色や形を探すことから始めましょう。」
「例えば、『きいろ』『みどり』『まるいもの』『とがったもの』などと書きます。そして、黄色い花や、緑の葉っぱ、丸い石や、とがった枝などを探して印を付けていきます。」
マスの数は3×3の9マスから始めてみましょう。簡単なものからスタートすれば、ネイチャービンゴの基本的な遊び方を理解でき、達成感を覚えて、子どもが興味を持つきっかけになるそうです。
「見つけられなくても、次はどこに行ったら見つかるだろうね、黄色い花はいつの季節に咲いているかな?など、親子で会話をすることによって、自然に興味を持つようになり、次回につなげることができると思います。」
また、ネイチャービンゴを行う時に気を付けたいのは、「対象物を見つけたからといって、勝手に葉をちぎったり花をもいだり、摘んだりしないことです。」
自然を傷つけることなく、いたわりながら遊ぶことが大切なんですね。
どうしても持ち帰りたい場合は、落ちているものを。それ以外は写真に収めるなどして楽しみましょう。うるしなど、かぶれたりする植物には注意してくださいね。
「触る、聞く、嗅ぐなど、五感を使って探すものにチャレンジしてみましょう。例えば『ざらざらしたもの』『鳥の声』『いいにおいのもの』など。色や形を探すよりも、注意深く自然を観察する必要があるので、感じることの深度が深まり、幅が広がります。」
ゲームに慣れてきたら、子どもが自分自身で、または友だち同士でマスのワードを書いて進めても良いそうです。
画像協力:NPO法人夢職人
「マス目の数だけワードを用意します。あらかじめマス目にワードを入れておくのではなく、どのマスにどのワードを入れるかを、子どもが自分で決めるんです。」
「それぞれが自由にワードの並び方を決めるので、同じものを一緒に見つけても、ビンゴになる人とそうでない人が出ます。そうすると、誰が一番先にビンゴになるか、競い合うことができ、また違った楽しみ方ができます。」
事前に水族館や動物園にいる動物の種類を知り、その動物が何科に属するのか調べる必要がありますが、やり方はこんな感じ。
例えば動物園なら、マスのワードを「ネコ科」「ウマ科」「ヒト科」など科目ごとに分ければ、「チンパンジーはヒト科だけれど、ニホンザルはオナガザル科で、同じ猿でも違うんだ!」ということがわかります。
また、鳥の名前をお題にしてバードウオッチングをしたり、魚や貝の名前をお題にして海水浴や釣りをしたりする遊び方も。こういった遊び方によって生き物についての知識が身に付くそうです。
事前リサーチから子どもに任せてみても良いですし、大人が調べてワードを書いてあげても良いですね。
「マスに『上』や『川』など1文字漢字を書いて、例えば山手線に乗って1周する間に、それぞれの駅名からその漢字を見つけるのも楽しいです。」
また、車に乗りながら、外の風景から「丸いもの」「赤いもの」「自分の名前と同じ漢字」などを探すというやり方も。
「いつでも、どこでも、工夫次第でいろんな遊び方ができますし、応用もききますから、家庭ならではのお題やルールを用意して、楽しんでください!」
よく見て、聞いて、感じて、親子でたくさん会話して、ネイチャービンゴを楽しみましょう!
ネイチャービンゴってどんなもの?
ネイチャービンゴはその名の通り、自然の中で行うビンゴゲーム。マスに書かれた自然に関するワードを探しながら公園や森の中などを歩くので、何気なく歩くよりも自然を注意深く観察でき、色や形、匂いや手触りなど五感を使って自然を感じることができるのが魅力です。では、基本的な遊び方から。
「まず最初に、ビンゴカードを作ります。紙に正方形を書き、それをさらに3×3、4×4など、何マスかに区切ります。そしてそのマス1つにつき1つずつ、植物の名前や色、形などを書きます。そうしたらビンゴカードは完成です。マスに書くワードは、最初は大人が書いてあげると良いですね」
それを公園や森などに持参して、マスに書いてあるものを探しながら自然の中を歩き回り、発見したらマスをつぶしていきます。そうして、ビンゴの要領でタテの列やヨコの列がそろったら上がりです。
「未就学児や小学校低学年くらいの子どもたち、まだゲームに慣れていない子どもたちなら、色や形を探すことから始めましょう。」
「例えば、『きいろ』『みどり』『まるいもの』『とがったもの』などと書きます。そして、黄色い花や、緑の葉っぱ、丸い石や、とがった枝などを探して印を付けていきます。」
マスの数は3×3の9マスから始めてみましょう。簡単なものからスタートすれば、ネイチャービンゴの基本的な遊び方を理解でき、達成感を覚えて、子どもが興味を持つきっかけになるそうです。
見つけたら親子で一緒に確認しよう!
子どもと一緒に対象物を探して回り、子どもがそれを見つけたら、「あ、ほんとだ。これは黄色い花だね」とか「これは丸の仲間だけれど、だ円と言うんだよ」など、親子で楽しむコツは、発見したものを子どもと一つずつ確認していくこと。「見つけられなくても、次はどこに行ったら見つかるだろうね、黄色い花はいつの季節に咲いているかな?など、親子で会話をすることによって、自然に興味を持つようになり、次回につなげることができると思います。」
また、ネイチャービンゴを行う時に気を付けたいのは、「対象物を見つけたからといって、勝手に葉をちぎったり花をもいだり、摘んだりしないことです。」
自然を傷つけることなく、いたわりながら遊ぶことが大切なんですね。
どうしても持ち帰りたい場合は、落ちているものを。それ以外は写真に収めるなどして楽しみましょう。うるしなど、かぶれたりする植物には注意してくださいね。
慣れてきたらレベルをアップ
ゲームに慣れてきたり、小学校高学年くらいになったら、マスに書くワードをレベルアップしていけば、より楽しめるそうです。「触る、聞く、嗅ぐなど、五感を使って探すものにチャレンジしてみましょう。例えば『ざらざらしたもの』『鳥の声』『いいにおいのもの』など。色や形を探すよりも、注意深く自然を観察する必要があるので、感じることの深度が深まり、幅が広がります。」
ゲームに慣れてきたら、子どもが自分自身で、または友だち同士でマスのワードを書いて進めても良いそうです。
画像協力:NPO法人夢職人
応用編その1:ワードの並びを各プレーヤーが決め、複数人で競う
複数人で行う時により盛り上がる方法も教えてもらいました。「マス目の数だけワードを用意します。あらかじめマス目にワードを入れておくのではなく、どのマスにどのワードを入れるかを、子どもが自分で決めるんです。」
「それぞれが自由にワードの並び方を決めるので、同じものを一緒に見つけても、ビンゴになる人とそうでない人が出ます。そうすると、誰が一番先にビンゴになるか、競い合うことができ、また違った楽しみ方ができます。」
応用編その2:生き物についての知識を深める遊び方
また、「水族館や動物園などで行うと、生き物についての知識を得ながら楽しむことができますよ」と石井さん。事前に水族館や動物園にいる動物の種類を知り、その動物が何科に属するのか調べる必要がありますが、やり方はこんな感じ。
例えば動物園なら、マスのワードを「ネコ科」「ウマ科」「ヒト科」など科目ごとに分ければ、「チンパンジーはヒト科だけれど、ニホンザルはオナガザル科で、同じ猿でも違うんだ!」ということがわかります。
また、鳥の名前をお題にしてバードウオッチングをしたり、魚や貝の名前をお題にして海水浴や釣りをしたりする遊び方も。こういった遊び方によって生き物についての知識が身に付くそうです。
事前リサーチから子どもに任せてみても良いですし、大人が調べてワードを書いてあげても良いですね。
応用編その3:電車や車で移動中の遊びとしても楽しめる
もうひとつの楽しみ方として、電車や車での移動中に、車窓の景色を眺めながら遊ぶこともできるとか。「マスに『上』や『川』など1文字漢字を書いて、例えば山手線に乗って1周する間に、それぞれの駅名からその漢字を見つけるのも楽しいです。」
また、車に乗りながら、外の風景から「丸いもの」「赤いもの」「自分の名前と同じ漢字」などを探すというやり方も。
「いつでも、どこでも、工夫次第でいろんな遊び方ができますし、応用もききますから、家庭ならではのお題やルールを用意して、楽しんでください!」
よく見て、聞いて、感じて、親子でたくさん会話して、ネイチャービンゴを楽しみましょう!
画像協力:NPO法人夢職人