春になり、外遊びの機会も増えてきました。公園へ出かけるお母さんも多いと思いますが、いつも同じ公園だと遊びかたも決まってきてしまうもの。そこでオススメなのが、プレイリーダーがいる「プレイパーク」と呼ばれる公園です。プレイパークでできることや、プレイリーダーの役割などについて紹介します。
「まんまるプレイパークは今年で10年目になります。子供たちの「やってみたい」ことができる遊び場として、週3回、横浜市都筑区の鴨池公園を利用して運営しています。そもそもプレイパークとは、遊具などを使って遊ぶのではなく、土や木、水などの自然、道具や工具を使って子ども達が自由に遊びを作り出すことができる遊び場のこと。竹やロープで遊具を作ったり、水遊びや泥んこ遊び、たき火など、一般的には危険とされている遊びも経験できるようにしています。」
プレイパークの利用料は無料で、公園への出入りも自由。運営は地域のボランティアによって行われ、「プレイリーダー」が子供たちの相手をしています。では、プレイリーダーとは、どんな人たちなんでしょう?
「プレイリーダーはボランティアではなく、市からの補助金を受けて働いている方々です。横浜市には10数名のプレイリーダーがいて、市内のプレイパークに派遣されています。子どもたちの遊びを見守るだけでなく、よき相談相手として子どもに寄り添ってくれる存在です」
この日もまんまるプレイパークでは、プレイリーダーさんによって様々な遊具が作られていました。木の上のロープを通してブランコを作ったり、斜面にビニールシートを敷いてすべり台にしたり、何もなかった公園にみるみるうちに遊び場が完成。毎週開催しているので、常連の子どもたちがプレイリーダーに気軽に話しかけてきます。
「月1回の開催にしてしまうと単なるイベントで終わってしまいます。週3回開催すると日常の一部になって、子どもたちの”居場所”になるんですね。様々な年齢の子ども達が集まってきます。
単なる遊び場にとどまらず、家でも学校でもない「第3の場所」として子どもたちに親しまれているんですね。
「普通の公園で遊んでいると、水を勝手に出したら大人に叱られたり、他の子どもと揉めたりすることがあります。禁止されることで、子どもたちが『やりたい』と思った遊びができなくなってしまう。プレイパークは、ただ禁止や管理をするのではなく、プレイリーダーが『子ども達がやりたいことをやるにはどうする?』と子ども達と一緒に考えます。」
「また、最近子ども達は集団で遊ぶ機会が減っていますが、プレイパークでは、幼児から小学生まで様々な年齢の子ども達が一緒に遊んでいるので、喧嘩になることも多いです。でも、そういった経験を通して、子ども達同士でトラブルを乗り越えることもできるようになりますし、異なる年齢の子どもと絆を深めることができる。そうなるまで、プレイリーダーは見守っていきます。」
トラブルも多いけど、だからこそ子ども達に様々な力が育まれるのがプレイパークということなのですね。やんちゃな男の子など、他の子たちと揉め事を起こしやすい子はお母さんも肩身が狭いものですが、プレイパークではプレイリーダや他の大人が見守るなかで子どもたち同志が遊び、、お母さんは遠くから見ているだけということが多いとか。ここで出会ったママ同士が仲良くなるケースも多いそうです。
また、ここで遊んでいた子どもが大きくなって、ボランティアとして関わることもあります。
「10年もプレイパークを続けていると、昔パークで遊んでいた子どもたちが高校生や大学生に成長していきます。新たにボランティアとして関わる子もいますし、学校でなんか嫌なことがあったときに相談にくる子もいますね。」
子ども同士やママ同士のコミュニティが生まれるだけでなく、地域のコミュニティも生まれる。人と人をつなげる役割を持っているのも、プレイパークのメリットと言えそうです。
特に「◯◯で遊ぼう!」と声をかけたり、大きい子が小さい子を引き連れるわけではなく、自然に集まって自然に遊びが始まっています。お母さんたちは中央に敷いたシートの上でお弁当をひろげたり、ママ友話に花を咲かせていました。
竹を組合せたバンブーハウスは、そのときの大人と子どもの意見によって毎回形が変わるそうです。大人や子どもが数人乗ってもビクともしません。完成後はハウスの上でお昼ごはんを食べていました。
また、プレイリーダーが敷いたブルーシートの上に、長いホースで水まき。男子のアイデアで周りを竹で囲い、即席のプールのできあがり。筆者も「竹を運ぶの手伝って」と駆りだされました(笑)。
夏は流しそうめん、秋は焼き芋、冬はかまくらなど、四季折々で遊びかたも変わるそうです。雨が降ったら中止なのかと思い、プレイリーダーに聞いてみると…
「雨のときは、ブルーシートと竹を組み合わせてテントを作ります。それでも遊びにくる子たちがいるので、ちゃんと場所を設けるようにしているんです。さすがに台風のときは危ないので中止ですが(笑)。」
プレイパークが開催されるのは朝11時から夕方17時まで。通常は普通の公園なので、その日に出した遊具はその日のうちに片付けるのだそう。
子どもたちが思いっきり遊べて、交友関係も広がるプレイパーク。今度はうちの子どもたちも連れて行こうと思います!
プレイパークではどんなことができるの?
プレイパークとはどんなところなのでしょうか。横浜市都筑区で運営されている「まんまるプレイパーク」におじゃまして、代表の西田清美さんにお話をうかがいました。「まんまるプレイパークは今年で10年目になります。子供たちの「やってみたい」ことができる遊び場として、週3回、横浜市都筑区の鴨池公園を利用して運営しています。そもそもプレイパークとは、遊具などを使って遊ぶのではなく、土や木、水などの自然、道具や工具を使って子ども達が自由に遊びを作り出すことができる遊び場のこと。竹やロープで遊具を作ったり、水遊びや泥んこ遊び、たき火など、一般的には危険とされている遊びも経験できるようにしています。」
プレイパークの利用料は無料で、公園への出入りも自由。運営は地域のボランティアによって行われ、「プレイリーダー」が子供たちの相手をしています。では、プレイリーダーとは、どんな人たちなんでしょう?
「プレイリーダーはボランティアではなく、市からの補助金を受けて働いている方々です。横浜市には10数名のプレイリーダーがいて、市内のプレイパークに派遣されています。子どもたちの遊びを見守るだけでなく、よき相談相手として子どもに寄り添ってくれる存在です」
この日もまんまるプレイパークでは、プレイリーダーさんによって様々な遊具が作られていました。木の上のロープを通してブランコを作ったり、斜面にビニールシートを敷いてすべり台にしたり、何もなかった公園にみるみるうちに遊び場が完成。毎週開催しているので、常連の子どもたちがプレイリーダーに気軽に話しかけてきます。
「月1回の開催にしてしまうと単なるイベントで終わってしまいます。週3回開催すると日常の一部になって、子どもたちの”居場所”になるんですね。様々な年齢の子ども達が集まってきます。
単なる遊び場にとどまらず、家でも学校でもない「第3の場所」として子どもたちに親しまれているんですね。
プレイパークで生まれる、子ども同士・ママ同士のコミュニティ
プレイパークでは、大人が遊びをリードするのではなく、子どもたち同士で遊びを作り、それをプレイリーダーを見守るのが特徴だとか。「普通の公園で遊んでいると、水を勝手に出したら大人に叱られたり、他の子どもと揉めたりすることがあります。禁止されることで、子どもたちが『やりたい』と思った遊びができなくなってしまう。プレイパークは、ただ禁止や管理をするのではなく、プレイリーダーが『子ども達がやりたいことをやるにはどうする?』と子ども達と一緒に考えます。」
「また、最近子ども達は集団で遊ぶ機会が減っていますが、プレイパークでは、幼児から小学生まで様々な年齢の子ども達が一緒に遊んでいるので、喧嘩になることも多いです。でも、そういった経験を通して、子ども達同士でトラブルを乗り越えることもできるようになりますし、異なる年齢の子どもと絆を深めることができる。そうなるまで、プレイリーダーは見守っていきます。」
トラブルも多いけど、だからこそ子ども達に様々な力が育まれるのがプレイパークということなのですね。やんちゃな男の子など、他の子たちと揉め事を起こしやすい子はお母さんも肩身が狭いものですが、プレイパークではプレイリーダや他の大人が見守るなかで子どもたち同志が遊び、、お母さんは遠くから見ているだけということが多いとか。ここで出会ったママ同士が仲良くなるケースも多いそうです。
また、ここで遊んでいた子どもが大きくなって、ボランティアとして関わることもあります。
「10年もプレイパークを続けていると、昔パークで遊んでいた子どもたちが高校生や大学生に成長していきます。新たにボランティアとして関わる子もいますし、学校でなんか嫌なことがあったときに相談にくる子もいますね。」
子ども同士やママ同士のコミュニティが生まれるだけでなく、地域のコミュニティも生まれる。人と人をつなげる役割を持っているのも、プレイパークのメリットと言えそうです。
プレイパークに実際に行ってみた!
取材に訪れた日は快晴。気温も高く、ポカポカととても暖かい日でした。ベビーカーを押したお母さんや、よちよち歩きの乳幼児、元気いっぱいの小学生男子、リーダー格の中学生まで様々な年代が遊びにやってきます。特に「◯◯で遊ぼう!」と声をかけたり、大きい子が小さい子を引き連れるわけではなく、自然に集まって自然に遊びが始まっています。お母さんたちは中央に敷いたシートの上でお弁当をひろげたり、ママ友話に花を咲かせていました。
竹を組合せたバンブーハウスは、そのときの大人と子どもの意見によって毎回形が変わるそうです。大人や子どもが数人乗ってもビクともしません。完成後はハウスの上でお昼ごはんを食べていました。
また、プレイリーダーが敷いたブルーシートの上に、長いホースで水まき。男子のアイデアで周りを竹で囲い、即席のプールのできあがり。筆者も「竹を運ぶの手伝って」と駆りだされました(笑)。
夏は流しそうめん、秋は焼き芋、冬はかまくらなど、四季折々で遊びかたも変わるそうです。雨が降ったら中止なのかと思い、プレイリーダーに聞いてみると…
「雨のときは、ブルーシートと竹を組み合わせてテントを作ります。それでも遊びにくる子たちがいるので、ちゃんと場所を設けるようにしているんです。さすがに台風のときは危ないので中止ですが(笑)。」
プレイパークが開催されるのは朝11時から夕方17時まで。通常は普通の公園なので、その日に出した遊具はその日のうちに片付けるのだそう。
子どもたちが思いっきり遊べて、交友関係も広がるプレイパーク。今度はうちの子どもたちも連れて行こうと思います!