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子育てに悩んだ時に思い出したいことわざ

子育てをしていると、ついイラっとしたり、悩んだりすることもありますよね。そんな時、先達の知恵をインプットしておいたら、親として後悔しない子育てができるかもしれません。そこで、子育てに役立つことわざを教育評論家の親野智可等さんに解説をしていただきました。

「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」

先行者や賢い者、教え導く立場の者が、時には自分より未熟な者や若者から教えられることもあるという意味です。私が教師をやっていたとき、子供たちが教えてくれることは、実に多いと思いました。『こちらのほうが上』という意識があると、年下の者から謙虚に学ぶことができません。」

「子供の中には本当に純粋な子がいます。その彼らから謙虚に学ぶ大人ほど賢いと思うのです。親も我が子から学ぶ姿勢を持って日々接してほしい。そうした意識を持っている親と持っていない親とでは大きく違ってきますよ。」

「情けは人のためならず」

「このことわざの意味を勘違いされる方が多いのですが、親切にするのはその人のためにならない、というのは間違いです。正しくは人に親切にしたり、情けをかけておけば、その相手のためになるだけでなく、めぐりめぐって自分によい報いが来るという意味。これは親子関係も全く同じことが言えます。子供に優しく、親切にすれば、子供も将来報いてくれます。逆に親の都合や感情で叱りつけていると、同じような扱いを受けてしまいます。」

「もちろん、子供が人を傷つけたりするなどの行為があれば、真剣に叱る必要があります。しかし、日常的に子供を叱る親は、そのときの気分で叱ったり、あるいは叱ることが習慣になってしまっているだけで、本当の躾ではありません。日頃から親が子供を思いやって優しく接すれば、子供も優しく行いの立派な大人になり、親としても安心して老後が過ごせるはずです。」

「鏡は先に笑わない」

「鏡の中の自分を笑わせるためには、まず自分が笑う必要があります。当然のことですが、自分が笑えば鏡の中の自分も笑い、自分が怒れば鏡の中も自分も怒ります。」

子供は、まさに親の鏡です。親が笑えば子供も笑う。親が子供を尊重すれば、自然に子供も親を尊重するようになるんです。なので、小さい頃から子供に温かい言葉を掛けていれば、子供から温かい言葉が返ってくるようになりますよ。」

「子を持って知る親の恩」

親から受けた恩は何物にも比べることができないほど大きいですが、子供時代には、そのことに気づかず、自分が親になったときに初めてわかる、という意味のことわざです。実際に『子育てをして初めて親の恩がわかった』という人も、多いのではないでしょうか。」

「同じように、我が子に幼いうちから親の恩をわからせようと思っても無理なこと。今、子供にわからせるよりも、まず自分の年老いた親に孝行することが先決です。親の恩は順送りになっているのです。」

「隣の芝生は青い」

全く同じ芝生なのに、どうしても隣の芝生の方が我が家よりも良く見えてしまう、という意味。隣の子供も同じように、我が子より賢く見えることもありますよね。人間は、何でも他人のものは良く見え、うらやましく思うものです。しかし、実は他人もあなたの家庭を見て、同じように感じているのです。」

自分に関することは、欠点やマイナスほど気になるのが人間の本能。特にマイナス思考の強い人は、割り引いて考える必要があります。親のマイナス思考の見方をまともに受ける子供はいい迷惑です。子供にまで『自分はダメな子なんだ』と思わせないようにしたいものです。」

「這えば立て、立てば歩めの親心」

子供が何かできるようになると、すぐその次を願ってしまうのが親心。しかし、他の子と比べたり、本やマニュアルを頼り過ぎるのは良くありません。本には、よく『○歳までには~を』と書いてあることが多いですが、子供の発達は百人百様。一定の基準や形式に我が子を当てはめてしまうと、発達課題を十分にこなせずに先へ進んでしまい、後で弊害が生じたり、自信を失ったり、叱られて親への不信感を抱くこともありえます。」

「親の願いといえば聞こえはいいですが、言い換えれば親の勝手、親の都合なのです。子供それぞれの成長スピードを尊重し、ありのままを受け入れて許すことが大事そういう親ならば、子供は安らかな気持ちになって自己肯定感を持つことができるでしょう。逆に親に叱られることが多くて、自己否定感を持ってしまった子は、自分で前に進む勇気とエネルギーが持てなくなる可能性も。子供のために、ぜひありのままを受け入れる心を持ってほしいと切に願っています。」

「兄弟は他人の始まり」

いくら兄弟でも、利害がからんでくると、仲は悪くなり他人のようになっていく、という意味があります。私の知人に自分の兄弟とすごく仲が悪い人がいます。こういう例はけっこうあって、中には他人以上に冷え切った関係になっている兄弟もいます。兄弟同士でわかりあえればみんな一番の仲良しになれたはず。ところが、なれなかった…。」

「その原因の一つとしてあげられるのが、兄弟間での不公平感です。親が兄弟の誰かをひいきしていると、他の子は不公平感を持ちます。親がひいきするつもりがなくても、親と馬が合う子と合わない子、おしゃべりな子と無口な子、積極的な子と消極的な子、叱りやすい子と叱りにくい子、甘え上手と甘え下手…などなど、不公平感の原因になることは山ほどあります。ですから、親はどの子も不公平感を持つことがないように気をつける必要があります。」

「大きい薬缶は沸きが遅い」

小さい薬缶はすぐにお湯が沸きます。でも、その量はたいしたことがありません。大きい薬缶だと時間はかかりますが、大量のお湯が沸きます。今の子育てでは促成栽培が流行っていて、これは小さい薬缶で湯を沸かすのと同じです。」

「親たちは、子どもを小さいときから優秀にしたいということで、『あれをやれ、これもやれ。なんでできないんだ』と追い立てています。そして、できない子は叱られます。でも、小さい頃はパッとしなかったけど、徐々に追いつき、やがて大成したという人は山ほどいます。つまり、大器晩成であり、大物が育つには時間がかかるのです。」

「寝る子は育つ」

「時間に追われる現代の大人たちは、時間を削って仕事や遊びに励んでいます。子どもたちもその影響を受けて睡眠時間が減っています。でも、長い目で見るとそれは子どものためになりません。規則正しい生活で十分な睡眠を取っていれば、成長ホルモンが十分に分泌されます。」

「成長ホルモンは身体の成長を促すのはもちろんですが、脳の育成、免疫力の向上、疲労の回復など、様々な面においても大きな影響があります。健康のためにも、親子で早寝早起きを心がけたいものですね。」


いかがでしたか? 読んでいてハッとすることわざばかりだったのでは? 
子育てをしていて悩んだ時に思い返すと、子供を思いやり、ポジティブな気持ちで接することができるようになるのではないでしょうか。ぜひ覚えておいてくださいね。

お話を聞いたのは…

  • 親野智可等さん

    公立小学校で23年間教師を務め、現在は教育評論家として、全国各地の小・中学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村で教育講演会を開催。メールマガジン「親力で決まる子供の将来」やブログ「親力講座」は随時更新中。著書も多数。

  • 親野智可等さん公式サイト「親力」
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ライター紹介

宮平なつき

フリーライター。美容、健康、ダイエット、恋愛、結婚、子育て、教育、インテリアなど、“女性のライフスタイル”にまつわる記事や著名人のインタビュー記事を主に執筆。趣味は、スポーツ観戦と旅行。最近の最も気になることは、甥と姪の成長。

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