暖房器具が活躍するこの季節、赤ちゃんがいるご家庭では、安全で効率のいい暖房器具が何か悩むところ。そこで今回は、「コジマ×ビックカメラ井草店」の専門販売員・本多さんに、さまざまな暖房器具のメリット・デメリットと、赤ちゃんがいるご家庭におすすめの暖房器具を伺いました。

種類別、暖房器具のメリット・デメリット
暖房器具と言っても、さまざまな種類があります。まずは、代表的な暖房器具のメリット・デメリットについて紹介します。
<エアコン>
メリット:広い範囲を暖めることができ、安全で省エネ
デメリット:部屋の空気が乾燥する
<石油ファンヒーター>
メリット:広い範囲を暖めることができる
デメリット:転倒による火事のリスクがある。灯油代がかかる
<パネルヒーター>
メリット:部分暖房だが安全
デメリット:暖まるまで時間がかかるため、電気代が高くなる
<ハロゲンヒーター>
メリット:部分暖房だが暖まるのが早い
デメリット:赤い部分は非常に高温で危険
<オイルヒーター>
メリット:安全で空気の乾燥が少ない
デメリット:暖まるまで時間がかかるため、電気代が高くなる
<遠赤外線ヒーター>
メリット:遠赤外線効果により、身体の芯まで暖まる。効率がいい
デメリット:触るとやけどの危険性がある。電気代が高くなる
赤ちゃんがいるご家庭におすすめの暖房器具は何?
各器具それぞれメリット・デメリットがありますが、特に赤ちゃんがいるご家庭にぴったりの暖房器具はどれなのでしょうか。
「一番のおすすめはエアコンです。グレードが高いエアコンは、足元まで温風が下りてきたり、センサーがついていたりと他の暖房器具に比べてメリットが多いです。やけどの心配もなく安全で省エネです。赤ちゃんがいるご家庭にはぴったりだと思います。」

「もうひとつ、オイルヒーターもおすすめです。こちらは送風することなく器具自体が発熱して周りの空気を暖めるので乾燥が少なく、喘息の人などにも安心してご使用いただけると思います。やけどの心配もありませんので、赤ちゃんのいるご家庭でも安心して使える暖房器具です。」

本多さんによると、エアコンとオイルヒーターの併用が理想とのこと。まずはエアコンでお部屋全体を暖めてからオイルヒーターに切り替えると、エアコンだけのときよりも乾燥も少なく、安全にお部屋を暖めることができるそうです。
暖房器具を使用するときの注意点
最後に、赤ちゃんがいる家庭で暖房器具を使うときに注意したほうがいいことを聞いてみました。
「石油ファンヒーターなどを使うときは、換気に注意してください。定期的に窓を開けて空気を入れ替えることが必要です。石油ファンヒーターのほかハロゲンヒーターや遠赤外線ヒーターには、高温になる部分があるので、赤ちゃんのいるご家庭では安全とはいえませんが、使用する場合は必ずガードなどを設置してやけどを防ぎましょう。」
また、先におすすめしたエアコンにもただひとつ、空気が乾燥するというデメリットがあります。
「空気の乾燥も、暖房器具を使うときには注意が必要です。エアコンなど、空気が乾燥しやすい暖房器具を使う場合は、加湿器も併用して室内の湿度を保ちましょう。」
赤ちゃんは、気管や肌の機能が大人より未熟なので、寒さに加えて、乾燥からも守ってあげたいですよね。
今はさまざまな暖房器具があり、用途に合わせて選ぶことができます。それぞれの暖房器具の持つメリットやデメリットを十分に理解したうえで、上手に使って寒い季節を快適に過ごしたいですね。赤ちゃんのいるご家庭では安全が一番。なるべくやけどの危険性のない暖房器具を使い、安心して赤ちゃんと冬を楽しみましょう。