衣替えのこの時期、サイズアウトした子供服など不要品がたくさん出てきますよね。そんな「捨ててしまってはもったいない」不用品をスマートフォンの「フリマ(フリーマーケット)アプリ」に出品するママたちが増えているそう。そこで、フリマアプリで人気の商品や出品のコツについてご紹介します。
2大人気は女性ものと子ども服
「フリマアプリのユーザーは20代30代の女性が多いので、やはり女性ものの衣類、バッグ、アクセサリーなどが人気。また、忙しいママたちも利用しているので、子ども服も人気です」と言うのは、AllAboutネットオークションガイドの川崎さちえさん。
そこで、女性もの、子ども服に分けてそれぞれに売れる商品の特徴をより詳しくお聞きしました。
女性もの
・流行のデザインならノーブランドでも売れる
「流行のデザインであれば、ノーブランド商品でも売れる可能性はおおいにあります。出品の際、商品タイトルに『ボタニカル』『スカーチョ』など、流行のワードを入れるのがポイントです。」
・季節感はオンタイムまたは少し先取り程度がベスト
「夏に売れるのは、やはり今すぐに着られる半袖などの夏物、そして、少し先取り程度の薄手の長袖などです。衣替えで出てきた季節外れのものはいったんしまっておいて、季節に応じて出品するほうが売れやすいと思います。季節を外しても売れなくはないですが、価格が安くなってしまう傾向にあります。」
・市場規模が大きいサービスなら特殊サイズも売りやすい
「S、M、Lといった一般的なサイズのほうが需要があるのは確かですが、特殊なサイズは数が少ないので、価格を高くしても売れるというメリットがあります。『メルカリ』など市場規模が大きいサービスなら特殊なサイズでも売りやすいでしょう。」
・安いアクセサリーはまとめ売りに
「数百円から千円程度でかった安価なアクセサリーは、10点セットなどまとめ売りにするとよいでしょう。この場合、写真はざっくりまとめて撮ったものでOKです。最近、ハンドメイド商品自体に人気があるので、その材料を安く手に入れたいと思っている人も多いので、視点を変えて『ハンドメイド材料』として売るのも手です。」
子ども服
・Tシャツやズボンなど普段着はサイズごとにまとめ売り
「子ども用の普段着は、サイズごとにまとめると売りやすくなります。上下のコーディネイトが何通りもできる『見える福袋』を作るイメージで出品するといいでしょう。」
・ブランドものは安定人気、キャラクターものは旬の時期に
「子ども服で人気のブランドは、ミキハウス、メゾピアノ、ラルフローレンなどでしょうか。やはり普通に買うと高いものは安定した人気があります。キャラクターものも人気なのですが、テレビで放映しているものなどは終わった瞬間に人気が急落してしまったりと寿命が短いので、タイミングを逃さないようにしましょう。」
売れやすくする秘訣は写真と説明文にアリ
実際に手にすることができないネット上での取引だからこそ、買う人は写真と説明文から判断するしかありません。そこで、写真と説明文、それぞれのコツを教えてもらいました。
写真は見やすく撮り、枚数はできる限り多く掲載する
「フリマアプリの場合、売れるかどうかの決め手はやはり写真。見やすく撮ることがなによりも重要です」と川崎さん。そこで撮影のコツや撮影箇所などについてのポイントをまとめました。
1.写真は日中の自然光を使って撮影する
フラッシュを使うと白く光ってしまうので、写真は日中の自然光で撮るのが本来の色に近い色が再現できるのでオススメです。衣類ならハンガーにかけて撮影すると着たときのイメージがしやすい写真になります。バッグは持ち手の長さなどがわかるようにドアノブなどにかけて撮影するとよいでしょう。
2.枚数はできるだけ多く、中古品はダメージ部分も掲載する
写真は商品のいいところだけを見せるのではなく、むしろ傷や汚れといったダメージもしっかりと見せておくことでクレームや返品を減らすことができます。そのためにも、枚数はできるだけ多く、最大枚数載せるように心がけましょう。
3.写真はバリエーションをつける
まずは全体を撮った写真、傷や汚れなどのダメージを撮った写真は必須です。それらを抑えた上でさらに特徴的な部分やブランドロゴに寄った写真を載せます。バッグについては必ず内側の写真も掲載し、洋服の裏地については色や柄に特徴があれば、それらがわかる写真も必要です。
4.小物の場合は大きさをイメージできるものと一緒に
小物やサイズ表記が難しい商品の場合には、500円玉やスマホ、ペットボトルなど、誰でも大きさがイメージできる物と並べて写真を撮るとよいでしょう。
商品説明で大切なのはわかりやすさ
「スマホで見る人が多いので、商品説明はダラダラ長く書くよりも、箇条書きにするなど必要なことを端的に書いたほうがいいでしょう」と川崎さん。商品説明には下記の内容を盛り込むとよいそうです。
1.中古品のダメージについては写真だけでなく文章でも
傷や汚れなどのダメージは写真で見せた上でさらに文章でも説明するようにします。子ども服の場合は、名札をつけていたこと、タグに名前が書いてあることなども記載しておくようにしましょう。使用回数が少なく、目に見えるダメージがない商品の場合でも「あくまで中古です」と記載しておくようにします。そうすることによってクレームや返品の防止になります。
2.裏地のあるものは必ず記載
スカートやワンピース、コートは、「裏地がありますか?」という質問が多いので、あらかじめ記載しておけば、質問を受ける回数を減らすことができます。
3.サイズのほかに実寸も表記
サイズ表記のほかに実寸を測って掲載することで、より親切で好印象な商品になります。
洋服の場合、S、M、Lや○号などのサイズ表記と一緒に計測した着丈、身幅、袖丈を記載します。靴の場合はセンチ表記のほかに、甲周りやヒール高などの実寸を入れます。特に海外の靴の場合はサイズ表記が日本のものとはことなる((例えば日本サイズ23はアメリカでは5.5、ヨーロッパでは36)ので、出品者が実際にはいてるサイズを「普段は23cmのスニーカーをはいています」などと記載するとよいでしょう。
4.忙しい人は連絡や発送などのマイルールを記載
日中忙しい人や仕事をしている人の場合は、「連絡や発送が遅くなることがあります」「発送は毎週火曜日と金曜日を予定しています」といったマイルールを記載します。そうすることで、購入者は返信や商品到着が遅いといったクレームを防止できます。
5.キャッチーな言葉や使用シーンを書くとなおよし
商品名の前に「新品同様」「美品」「レア」などのキャッチーな言葉や、使用シーンがイメージできる季節のイベント「結婚式」「運動会」「卒業・入園入学」なども入れておくとなおよいでしょう。
さらに商品を売れやすくする「マル秘出品術」
最後に、さらに売れやすくするためのワンランク上の出品術についてご紹介します。
出品する時間や気候も考慮する
「ネットフリマは出品した順にタイムラインに表示されるので、『誰がこれを買うのか?』を考えて出品すると効果的です」と川崎さん。例えば子ども服ならママたちが多くスマホを見ているであろう午前中や夜間に、OLや男性を対象とした商品は通勤時間帯に出品するとよいそう。また家でスマホを見ている人が増える雨の日も狙い目なんだとか。
送料は出品者負担にして購入者の負担を軽くする
「ネットフリマは出品者が送料を負担することが多いもの。なるべく『送料込み』に設定するほうが無難です、」と川崎さん。買う側からすると商品代の他に送料がプラスされるとなれば、大きな敬遠材料になるので、できるだけ送料は負担し、価格設定の際は「送料を見込んだ価格」にしておきましょう。
コツさえつかんで出品すれば、不用品処理にもお小遣い稼ぎにもなるフリマアプリ。気負わずまずは1品から出品してみませんか?