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赤ちゃん用ボディーソープやシャンプーは大人用とどう違う?

シャンプーやボディーソープには、赤ちゃん専用の商品があります。わざわざ専用のものがあるということは、大人用のシャンプーやボディーソープと何かが違うはずですが、いったいどこが違うのでしょうか? そこで赤ちゃん用商品の特長について、販売メーカーにお話をうかがいました。

赤ちゃんの皮フの厚さは大人の約半分でデリケート!

お話を聞いたのは、育児用品総合メーカーのピジョン株式会社でマーケティングを担当する丸山智さん。そもそも、赤ちゃんと大人のお肌はどのような違いがあるのでしょうか?

赤ちゃんの皮フの厚さは、大人の半分程度しかありません。それでいて、汗を分泌する『汗腺』の数は大人と同じなんです。新陳代謝が活発なので、赤ちゃんは大人に比べると年中汗っかきです。」

「汗を放置すれば蒸れやかぶれ、皮脂汚れにもつながります。まめに汚れを洗い流す必要がありながら、お肌をやさしく扱わないといけないんです。」

生後2カ月〜3カ月で「生まれながらのバリア」が減少

とてもデリケートな赤ちゃんのお肌。じつはママのお腹にいるときは「胎脂(たいし)」によってお肌が守られているのだとか。

「生まれたての赤ちゃんのお肌には表面に白っぽい膜がついています。これが胎脂です。妊娠中に羊水のなかでお肌を守ったり、潤いを保ったりする働きがあります。生まれながらにしてお肌にバリアを持っているイメージですね。」

一般的に胎脂は生後すぐに洗い流されます。さらに生後2〜3カ月になると皮脂の分泌量が減り、お肌がカサカサしがちに。今度はパパとママが汚れや乾燥から守ってあげないといけません。

そのためにも、大人用を併用するのではなく、赤ちゃん用のボディーソープやシャンプーを使うことが必要だそう。具体的にどこが違うのか、丸山さんにお聞きしました。


赤ちゃん用シャンプーと大人用シャンプーの違いとは?

皮脂汚れは「脂(=油)」なので、ただお湯で洗い流そうとしてもなかなか落とすことができません。そのままでは混じり合わない水と油を結合させて汚れを落としやすくするのが、ボディーソープや、シャンプーなどに含まれる界面活性剤です。

「界面活性剤は大人用・赤ちゃん用どちらにも含まれていますが、大人用のほうが界面活性剤の濃度が高く、より汚れを落とす効果があります。しかし、赤ちゃんのデリケートなお肌には刺激が強く、皮脂を取りすぎることでお肌の乾燥などのトラブルにもつながります。また、大人用は着色料や香料も多く含まれています。」

大人用商品は洗浄力が強く、含まれる成分も赤ちゃんのお肌には刺激が強すぎるようですね。

赤ちゃんの皮脂汚れを取りすぎず、保湿をする工夫も

赤ちゃん用の商品には髪も体も洗える全身ソープがあり、髪の毛が伸びてきたらシャンプーを使うこともできます。これらの赤ちゃん用の全身ソープやシャンプーに含まれている成分には、どのような特長があるのでしょうか。

「赤ちゃんにやさしいマイルドな界面活性剤を使用しています。大人が赤ちゃん用のソープを使うと、汚れ落ちや洗い上がりが物足りなく感じるかもしれませんが、赤ちゃんのお肌にはちょうどいいのです。ソープには保湿成分が含まれていますし、シャンプーにはコンディショニング成分もプラスされています。ベビー用沐浴剤なら、お湯に溶かして沐浴させるだけで汚れを落とすこともできますよ。」

「また、生まれてすぐに失われる胎脂の代わりに、ピジョンのベビー全身泡ソープには、ママのお腹のなかの状態に近づけるため、胎脂類似成分を配合しています。これにより、デリケートな赤ちゃんの肌をしっかり保湿することができます。」

赤ちゃん用の全身ソープやシャンプーには、赤ちゃんの皮脂汚れを取りすぎず、保湿をするための工夫がなされているんですね。

片手で使うことを考えて、ボトルにも工夫が

赤ちゃん用ソープの一例→ピジョンベビー全身泡ソープ
赤ちゃん用シャンプーの一例→ピジョンコンディショニング泡シャンプー


「赤ちゃん用ソープやシャンプーは、片手で泡を出せるタイプが主流になっています。泡で出てくるのは、両手で泡立てる手間を省くため。また、片手で扱っても倒れにくいように、ボトルは安定しやすい形になっています。」

確かに、赤ちゃんを抱いて洗い場にいるときは、両手の自由がききません。使用するシーンも考えて設計されているんですね。

聞いておきたい!赤ちゃんを洗うときのポイント

赤ちゃんのお肌を考えて作られているソープやシャンプーですが、洗い方を間違えると効果も薄れてしまうもの。赤ちゃんを洗うときのポイントもうかがいました。

頭を洗うときは髪の毛に注意が向きがちですが、頭皮も顔からつながっているお肌の一部です。指の腹で地肌をやさしく洗うようにしましょう。洗い残しは臭いや肌トラブルの原因にもなりますので、すすぎは念入りに。体を洗うときは、首やひじ、脇の下など、皮脂汚れがたまりやすい部分を忘れずに洗いましょう。顔のTゾーンも意外と洗い忘れてしまう部分ですね。」

顔を洗うときは目にしみるかも…とためらってしまいますが、赤ちゃん用ソープは目にしみにくい成分を使用しているそう。ソープを開発する現場では、目にしみないかどうか実際に大人が試しているほどだとか。

お風呂上がりにもポイントが!

お風呂上がりにも注意すべきポイントがあります。

ベビーローションの一例→ピジョンベビーミルクローション

タオルドライで水分を拭き取ると、赤ちゃんのお肌からすぐに水分が蒸発し始めます。できるだけ早くベビーローションなどでスキンケアをし、お肌の油分・水分を補うことをおすすめします。ベビーオイルは肌が乾燥しないように油分でバリアするものなので、保湿したあとに塗るようにしてください。」

ベビーオイルは言わば「バリア」の役割。ベビーオイル自体には保湿効果はないので、順番を間違えないようにしましょう。

赤ちゃん用ボディーソープには年齢の上限がない!?

ちなみに赤ちゃん用ボディーソープやシャンプーは、何才まで使うことができるのでしょうか?

「じつは赤ちゃん用ボディーソープには、年齢の上限が無いんです。赤ちゃんにやさしい洗浄力のため、お肌の弱い大人の方が使用されているケースもうかがっています。とはいえ、汗っかきだったり、皮脂汚れがたまりやすかったり、肌質にも個人差があります。赤ちゃんの成長と共に、より汚れを落としたいと思ったときは、いきなり大人用を使うより、『1才半から』など、エイジアップの商品から使用することをおすすめします。」

大人に比べてデリケートな子どものお肌。赤ちゃん用商品からスタートして、成長に合わせてボディーソープやシャンプーの種類も調整していきたいものですね。

お話を聞いたのは…

  • 丸山智さん(ピジョン株式会社)

    ピジョン株式会社 国内ベビー・ママ事業本部 事業戦略部 マーケティンググループ。国内営業、哺乳びん、ベビーフードなどのマーケティングを担当し、現在はベビースキンケアの担当。5才、3才の男の子の2児のパパ。2015年には1カ月間の育児休業を取得。モットーは「赤ちゃんとご家族に喜び、幸せそして感動をもたらすこと」。

  • ピジョン公式サイト
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ライター紹介

井上マサキ

1975年生まれ。小学生の娘と保育園の息子を持つ二児の父です。SE時代に会社で男性初の育児休暇を取得。フリーライターに転身後も家事育児を続け「ほぼ主夫」状態に。IT、ネット、スマホが得意分野。路線図が好きで、額縁に入れて飾るほど。

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