
子供の運動会や発表会、習い事の試合などで、熱心に声援を送る保護者の姿は、見ている側も温かい気持ちになる光景です。しかし近年、一部のメディアやSNSで、「度を超えた応援」や「他の親子への過度な干渉・圧力」を指す言葉として「応援席ハラスメント(応ハラ)」という新語が取り上げられ、話題になりました。
では、実際に子育てをしているママパパたちは、この「応ハラ」という言葉をどれくらい知っていて、そして、わが子へどのような気持ちでエールを送っているのでしょうか?
いこーよファミリーラボでは、保護者の「応ハラ」の認知度と、応援時に大切にしている考え方について、実態調査を実施しました。
「応援席ハラスメント(応ハラ)」、認知度は極めて低め。約9割が「聞いたことがない」
週刊誌などで取り上げられ始めた「応援席ハラスメント(応ハラ)」という言葉ですが、子育て世帯の間では、浸透していない状況が明らかになりました。
「応援席ハラスメント(応ハラ)」という言葉を知っていますか?

- 「聞いたことがない」と答えた人が88.6%
- 「知っている」と答えた人はわずか2.6%
- 「なんとなく聞いたことがある」6.7%
- 「聞いたことはあるが意味は知らない」2.1%
という結果になりました。実に約9割の保護者が「応ハラ」という言葉を「知らない」と回答しており、一部で注目されている新語であっても、子育ての現場レベルではほとんど認知されていない実態が浮き彫りになりました。
実際の保護者が心がけているのは「見守り」と「前向きな声かけ」

「応ハラ」という言葉は知らなくても、保護者の皆さんは、応援する際にどのようなことを大切にしているのでしょうか。自由記述による回答からは、多くのママパパが、“わが子への共感や見守り”を意識しながら、愛情深い応援を実践している様子がうかがえました。
子どもの応援時に心がけていることとして、具体的な声の例をいくつかご紹介します。
子供の自主性を尊重
「アドバイスやお説教じみた応援にならないよう、子供の自主性を尊重しています」
「プレッシャーをかけすぎず、マイナスな言葉は言わないように声援をおくっています」
結果よりもプロセスを大切にしたい
「勝ち負けよりも、頑張る姿を褒めたいとおもっています」
「“勝ってこい!”という表現よりも、“楽しんで!”と声をかけるようにしています」
周囲への配慮も
応援の仕方だけでなく、一緒に応援する周囲への配慮についても意識している声が多く寄せられました。
「録画よりも目で見て応援したい」
「他の保護者の撮影を邪魔しないように気をつける」
これらの声から、多くの保護者は、わが子にプレッシャーを与えないように配慮し、結果よりもその過程や努力を認め、さらに周囲の観客への気配りも忘れない、自然に“応ハラにならない応援”を実践していることがわかります。
保護者自身が「応援されてうれしかった経験」とは?
現在は応援する側の立場である保護者自身が、過去に「応援されてうれしかった経験」についても調査しました。
「嬉しかった応援の経験」として、保護者からは次のようなエピソードが寄せられています。
「自分を信じてくれてるからこそ応援してくれたんだと感じた」
「緊張しやすいので、知っている人の声で応援してもらえると少し和らいだ」
「バトンミスをした時に、観客席から応援の言葉が聞こえた」
この結果から、応援が大きな力となるのは、結果が出た時や努力が報われた時はもちろん、失敗した時、疲れている時、不安な時ににも、「信頼」や「支えたい」気持ちが伝わり、応援されている側にとって何よりも心強い支えになることがうかがえます。
「応ハラ」を知らなくても、保護者は自然とポジティブな応援を実践
今回の調査を通して、「応援席ハラスメント」という言葉自体は知らなくても、子育て世帯の多くのママパパが、子どもの気持ちに寄り添い、そして周囲にも配慮しながら応援するスタイルを自然に実践している様子が見られました。
今後も、ママパパが前向きな気持ちで、子供をサポートできる環境づくりも大切になっていくでしょう。








