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【てぃ先生に聞く】「園や先生への不満」解決法 相談方法も紹介

掲載日: 2017年6月12日更新日: 2017年6月12日金子 陽子

Twitterや書籍が話題のイケメン保育士・てぃ先生の連載企画! 全国のパパママから寄せられた子育ての悩みにズバリお答えいただきます。第4回は「幼稚園・保育園の方針や先生」に関する質問を2回にわけてアドバイスをもらいます。初回は、「先生や園に対する不満」について。直接言いにくいからこそ、現役保育士さんならではの視点でお答えいただきました。

【子ども同士のトラブル解決法 コツも紹介!】もあわせてチェック!

怖がらせる先生は問題! 態度を改善してもらおう

質問1
先生がかなり怖い人なんですが、どうすればいいかわかりません。
(しゅんにゃんさん/5歳男の子のパパ)

てぃ先生からのアドバイス

本来、幼稚園や保育園は子どもがのびのびと過ごせて、パパママも安心して子どもを預けられるべき場所。その前提が「怖い先生」のせいで崩れてしまっているのであれば非常に残念です。

「子どもが泣いて怖がる」「園に行くのがつらそう」「先生がパパママの話に耳を傾けない」「自身の考えや教育方針を押し付ける」…。そんな様子が見られたら、すぐに園長先生に相談しましょう。園長先生すら動いてくれないなら、運営母体や管轄する市区町村に迷わず働きかけましょう

もちろん、その先生とコミュニケーションがとれるなら、直接訴えかけるのも大事です。「うちの子が『先生に怒られた』ってよく泣いているんですけど、何かしちゃいました? スミマセン…」と形だけへりくだってみると(本当は、パパママが先生の顔色を伺う必要なんてないのですが!)トラブルになりにくいと思います。相手の先生が態度を改めるきっかけにもなるはずです。

パパママにとって先生は「子どもを預かってくれるありがたい存在」かもしれませんが、先生だからといって偉いわけではありません。態度に疑問を覚えたら、遠慮せずにNOを突きつけましょう

そして何より、お子さんの心のケアを。「そっかそっか、怖かったんだね」とパパママがやさしく受け止めてあげてくださいね。


勉強よりも生きる力を育むことが大事!

質問2
子どもが通っている保育園はあまり教育熱心ではありません。ほかへ移ろうにも、定員オーバーにより転園することもできません。ほかの保育園の子と差ができてしまうように感じるのですが、意識し過ぎでしょうか。
(T・Sさん/3歳男の子のパパ)

てぃ先生からのアドバイス

率直に言えば、差が出ることはあります。英語やピアノなどは小さい頃からはじめたほうが早く身につくという実感もあります。もし不安であれば、土日に習い事をするなり、この曜日は早帰りして塾に行かせるなり、対策をとっても良いかもしれません。

ただ、僕としては小さな頃から教育を詰め込むことが必ずしも良いとは思わないです。教育は、生きる力の下地のうえに成り立つものだと考えています。足し算はできても転ぶときに手をつけない。勉強はできるけれど人とコミュニケーションがとれない。これでは自分の力で生きていけませんよね。

その点、どの保育園にも生きる力を育むお手本がたくさんいます。年上のお友だちです。「僕もあんなことができるようになりたい」という憧れの存在が、すぐそばにいる。そうした環境が何かに挑戦したり、目の前の課題に取り組んだりするモチベーションになるんです。

その下地があれば、小学生になってから教育に力を入れても遅くはないと思いますよ。

不安や疑問を感じたら気軽に相談しよう!

てぃ先生によると、普段から先生とコミュニケーションをとっていれば、問題が起きたときや不安を感じたときに相談しやすいとか。子どもに充実した園生活を送ってもらうためにも、先生とある程度オープンに話せる関係性を築いておきたいですね。

次回は「先生に見習いたいこと」をテーマに伺います。お楽しみに!

てぃ先生監修記事の一覧はこちら

お話を聞いたのは…

  • てぃ先生

    関東の保育園に勤める男性保育士。ツイッターで保育園の日常をつぶやき続け(@_HappyBoy)、フォロワー数は43万人(※)超に。著書『ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか。』、『ハンバーガグー!』(いずれもKKベストセラーズ)のほか、原作を担当するマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA)も好評。オフィシャルブログや子育て関連のメディア、各地での講演会で、子育てや保育に関するポジティブなメッセージを発信。ちなみにアラサー・未婚、猫と二人暮らし。 ※共に2018年1月現在。

  • てぃ先生 Twitter
  • てぃ先生 オフィシャルブログ

ライター紹介

金子 陽子

1976年生まれ。3年間のOL生活を経てコピーライター、編集ライターの道へ。連日終電ときどき徹夜の会社員生活に限界を感じた36歳の夏、待望の娘を授かり、独立。いい歳をして人見知りながら人物インタビューは大好き! 大抵その人のファンになる。いまだに3歳の娘のお肉が赤ちゃんみたいにフニフニで癒される。

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