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「学童保育」公立・民営の違い徹底比較 放課後子ども教室も紹介

日中や放課後などに保護者が家庭にいない小学生の児童が通う「学童保育」。公立と民間がありますが、預かり時間や金額、内容に違いはあるのでしょうか?  そこで今回は、気になる「学童保育」の公立と民間の違いを徹底比較! それぞれのメリット・デメリットも紹介します!

「公立学童保育」「民間学童保育」「放課後子ども教室」を比較!

学校が終わった後に小学生が通う「学童保育」と「放課後子ども教室」

今回お話を伺ったのは、民間学童保育や習い事の検索サイト「ほいくらいふ放課後ナビ」を運営する駿河愛樹さん。そもそも、「学童保育」や「放課後子ども教室」とは、どのような場所なのでしょうか?

「まずは、公立学童保育、民間学童保育、放課後子ども教室について比較してみましょう」

学童保育は、共働きなどで日中に保護者がいない小学生を対象に、放課後の遊び場や生活の場を提供することを目的としています。自治体が運営する『公立』と、企業やNPO法人が運営する『民間』では、対象となる子どもや預かり時間、料金、学童での過ごし方などが大きく異なります」

「放課後子ども教室は、子どもたちに安全・安心な居場所を提供し、地域の方の協力のもと学習やスポーツ、文化活動などを支援するためのものです。授業後の空き教室を利用する場合が多く、自治体ごとにものづくりや音楽、体操などの教室を開催しているのも特徴です。また、指導員はボランティアの地域住民なので、利用料は基本的に無料です」

では、それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。

「公立学童保育」のメリットとデメリット

※地域によって条件の差があるため、詳細は対象となる学童保育や放課後子ども教室にお問い合わせください。

公立学童保育の中には、運営を民間に委託する「公設・民営」のところもあります。ただし、システムや子どもの過ごし方などに「公営」と「民営」の差はないそうです

それでは、まず公立学童保育のメリットを紹介します。

メリット1:料金が安い

1カ月で平均5,000円〜7,000円という料金は、民間学童保育の約10分の1の料金といえます。ただし、地域による差も大きく、無料の自治体もあれば、10,000円を超えるところもあるので、入会の前にしっかり確認してください」

メリット2:立地がよい

「約7割が小学校の中に設置されており、残りは児童館、公民館など。子ども1人で長距離を歩いて通う心配がないのもうれしいですね

メリット3:広い校庭で遊べる

学校の校庭や、児童館の庭で遊べるのも大きなメリット。民間学童保育はビルの中にあることも多いため、公立ならではの魅力です」

学童保育の対象は、以前は小学3年生までとされていました。ですが、4年生になると行き場のなくなる「小4の壁」が問題視され、2015年4月からは全学年が対象となっているそうです

一方で、デメリットもいくつかあるようです。


デメリット1:預かり時間が短い

公立学童の預かり時間は、基本的に18時まで。19時までの延長保育を実施しているところも増えてはいますが、全体としては少数です。18時までと19時までの差は大きく、わずか1時間のために働き方を変える親もいます」

デメリット2:学習習慣が身につきにくい

「公立学童保育の児童指導員は、学習指導の専門家ではありません。また、宿題の時間が終われば自由時間なので、勉強するもしないも本人次第。指導員が勉強を強制することはありません」

デメリット3:人数に対して施設が狭いことがある

「児童1人あたりの面積は1.65平方メートル以上と定められています。公立学童は、定員いっぱいまで子どもを受け入れるため、窮屈に感じることがあります

公立学童には、保育園と同じように定員があります。また、毎年4月に更新があり、低学年の子が多く入った場合は、高学年の子は継続して通えなくなることもあるそうです。そのため、学童の「待機児童」が社会問題化しています

「民間学童保育」のメリットとデメリット

※地域によって条件の差があるため、詳細は対象となる学童保育や放課後子ども教室にお問い合わせください。

民間学童保育の特徴は、運営する企業によってさまざま。ただ、一般的に延長保育、教育プログラム、児童へのケアなどが充実しています。一方で、料金が高いという側面も…。

メリット1:延長保育の充実

ほとんどが延長保育を取り入れ、22時まで預かるところや、都心では24時間対応の学童もあります。遅くなるときは夕食が出ますし、お風呂に入れるところも。両親とも帰宅が遅くなることが多い家庭には、大きなメリットです」

メリット2:学習習慣が身に付きやすい

英語の時間や運動の時間、ダンスの時間など、ほとんどの民間学童で独自の教育プログラムを取り入れています。なかには、すべての会話が英語というところもあるほど。それぞれの専門家が教育しますので、学習習慣が身に付きやすい環境と言えます」

メリット3:手厚いケア

学校・学童・自宅の間だけでなく、習い事への送迎バスを用意しているところもあります。ご両親は安心ですし、子どもを迎えに行く手間も省けます」

時間の融通など大きなメリットがある民間学童。デメリットはなんでしょうか?

デメリット1:料金が高い

民間学童の料金は1カ月間で平均40,000円〜70,000円と、公立の10倍前後が一般的です。高度な教育を実施している学童では、10万円を超えるところもあります」

デメリット2:学校から遠い場合がある

希望の民間学童保育が学校の近くにはなく、遠くまで通う子どももいます。また、庭を持たないところも多く、外で遊ぶときは近くの公園を利用するケースがほとんどです」

なお民間学童は、曜日を限定して通えるところも多いのだとか。毎日通うのではなく、「この曜日の授業だけを受けたい」「夜勤が入るこの曜日だけ通わせたい」というように、賢く利用しているパパママも少なくありません。


「放課後子ども教室」のメリットとデメリット

※地域によって条件の差があるため、詳細は対象となる学童保育や放課後子ども教室にお問い合わせください。

さいごに、あまり聞き慣れない「放課後子ども教室」についても教えてもらいました。放課後子ども教室は、あくまで子どもたちの「安全な居場所づくり」が目的です。そのため、学童保育とは対象・料金・過ごし方などに大きな違いがあります。

メリット1:誰でも利用できる

「授業後の空き教室などを利用して全児童を対象にするため、学童のように審査で落ちることはありません

メリット2:料金が無料

自治体にもよりますが、基本的に無料です。ただし、おやつを出したり、工作教室などを行ったりする場合は、実費を負担することもあります」

メリット3:地域との交流

「指導員はボランティアで参加する地域の方々。お菓子屋さんがお菓子作りを教えるなど、得意なことを活かして教室を開催することもあります。そのため、子どもにとって地域住民との交流の場になることが期待できます

子どもたちに安全な居場所を提供する「放課後子ども教室」

全児童が対象となり、実費以外の料金がかからない「放課後子ども教室」。ただ、それだけにデメリットも少なくないようです。

デメリット1:預かり時間は17時厳守

「時間の延長はほぼ対応していません。そのため、フルタイムで働くご両親が学童の役割を期待するのは難しいでしょう

デメリット2:宿題やおやつの時間がない

「基本的にはすべての時間が『自由時間』。独自に取り入れている自治体を除き、『宿題』や『おやつ』の時間はありません。学習については、公立学童以上に本人次第という側面があります」

デメリット3:子どもに目が届きづらい

「全児童が対象で人数が多いうえに、指導員はボランティアの方々。一人ひとりの子どもを見守ることは必然的に難しくなります

放課後子ども教室は、親が専業主婦(主夫)、またはパートタイマーとして働いている家庭の子どもが利用するケースが多いようです

さいごに、「公立学童保育」「民間学童保育」「放課後子ども教室」の賢い利用方法について、駿河さんに聞きました。

「さまざまな形態の学童を使い分けることも可能です。『公立学童保育』や『放課後子ども教室』をメインに利用して、帰宅が遅くなる曜日や受けたい授業がある曜日だけ『民間学童保育』を利用するのもひとつの方法です。必ずしも1つに絞る必要はありません」

それぞれのメリットとデメリットを考慮しながら、ベストな組み合わせを見つけましょう!

お話を聞いたのは…

  • ほいくらいふ放課後ナビ

    民間学童保育・子どものための習い事検索サイト。全国47都道府県の民間学童保育と習い事を「エリア別」「サービス別」「習い事別」に検索できる。リアルなユーザーの声を聞ける「口コミ」も便利。運営を行う株式会社ウェルクスは、「保育」「福祉」「介護」「学び」の4つをテーマに事業を展開。ウェブサイトでの情報発信や、保育士・介護士・栄養士などの就職・転職支援を行っている。

  • ほいくらいふ放課後ナビ
  • 株式会社ウェルクス
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ライター紹介

菊地貴広

編集プロダクション・しろくま事務所(http://whitebear74.jimdo.com)代表。2014年に出版社から独立し、ファッション、グルメ、ビール、猫、タレント本など幅広く活動。2015年11月に男子が誕生し、息子に夢中。その成長を見るたびにフルフルと感涙する日々。

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