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4男6女のママ助産師に聞く!ママのためのおちんちんケア講座

2015年4月13日青柳直子
ママにとって男の子はナゾの多い生き物。なかでも、自分にはないものの代表『おちんちん』の扱いは、分からないことだらけ。どうやって洗ったらいい?おしっこの仕方の教え方は?そんなママたちにとってちょっぴりデリケートなお悩みに、プロとしての知識はもちろん、圧倒的な子育て経験を持つ4男6女のママ助産師・こばやしひさこさんが答えてくれました。

まずはおちんちんの構造について知る

「男の子の性器は、ペニス(おちんちん)陰嚢(たまたま)で構成され、陰嚢の中には将来精子を作る精巣が左右にひとつずつあります。おちんちんの先端には亀頭部があり、おしっこと、将来的には射精をするための管が開口しています。そしてそれを覆っている皮膚が『包皮』です。」

「女の子の尿道はおしっこをするだけの働きしかありませんが、 男の子の尿道はおしっこ以外にも、将来は射精するための管にもなります。男の子の尿道は女の子の尿道より長いので、構造上、細菌が入りにくく膀胱炎になりにくい特徴があります。」

なるほど、大人になっても女性のほうが膀胱炎になりやすいのは、そのような構造上の違いが大きく関わっていたのですね。

それでは続いて、男の子ならではの『立ってするおしっこ』の仕方についてお聞きします。

男の子のトイレトレーニングは楽しく掛け声をかけながら!

最近では、家のトイレでは座ってさせるという家庭も多いと思いますが、「立ってするおしっこ」を教え始めるのは、何歳くらいからがよいのでしょうか?

「立ってするおしっこ」を教えるのは3歳くらいから

家のトイレでは「立っておしっこ禁止!」という家庭も多いですよね。「立ってされるとおしっこが周囲に飛び散って掃除がたいへん!」というお母さんの気持ちはよくわかりますが、「 集団生活をさせるには男性用トイレを使う練習も大切」とこばやしさんは言います。

「家には男性用トイレがない、というご家庭がほとんどだと思いますが、保育園、幼稚園、小学校・・・、集団生活の場では男性用トイレを使う機会も出てきます。場所をわきまえて、ときには立って、ときには座って。どちらの方法もできるようにトレーニングしてあげるといいと思います。」

教える時期はおしっこコントロールが自力でできるようになる3歳頃から。子どもは遊びに夢中になると、ギリギリになってからトイレに駆け込んでズボンやパンツを濡らすことが多いので、早めにトイレに行く習慣をつけさせ、ある程度余裕を持ってトイレに行けるようになったら、立っておしっこの練習をし始めるとよいそうです。

『掛け声6段活用』で楽しく「立っておしっこ」にトライ!

「立ってするおしっこが楽しく遊び感覚で完璧にできるようになる」という、こばやしさん考案の『掛け声6段活用』のやり方を教えていただきました!

  • やり方その1: 「ズボンとパンツ、床までシュー!」
中途半端にズボンとパンツを下ろすとおしっこで濡らすことになります。必ず足首まで、床に届くぐらいまでズボンとパンツをシュー!と声を出して下ろします。
  • やり方その2: 「おっきいおなか、ドーン!」
好奇心旺盛の男の子は、自分のおちんちんの先からおしっこが出てくるのが気になってしょうがないので、思わず覗き込んでしまいがち。すると前屈みの姿勢になって、おしっこがまっすぐ飛ばずに周りを濡らしてしまいます。そのような事態を避けるため、「おっきいおなか、ドーン!」とお母さんが声をかけて、子どもがおなかを突き出し、なるべく便器に近づいて立つように促します
  • やり方その3: 「ちんちん、よ〜い・・・」
陰嚢におちんちんがくっついているときはしっかりはがします。おちんちんの根元を両手で持って便器に狙いを定めます
  • やり方その4: 「ドン!!」
よ〜い、ドン!で、おしっこ発射!!
  • やり方その5: 「まだだよ〜まだだよ〜 おしっこ、チョンチョン♪」
まだおしっこを出しきっていないのに、早まってその場を動いてしまうことが多いのが男の子の心理です。しっかりと最後まで、ラストは「チョンチョン」おしっこをきるように教えてあげましょう。
  • やり方その6: 「おしっこ、またねー!」
おしっこをしたら流す習慣もつけてあげましょう。「バイバ〜イ!」ご挨拶をして終わりです♪

つい触ってしまいがちなおちんちん。どうやって注意する?

男の子はついついおちんちんが気になって触ってしまうそうですが、そんな時は注意した方がいいのでしょうか。注意するならどんな言葉かけがいいのでしょうか。

3歳頃から始まる性器の探求行動

「ふと見下ろすとそこになにやら突起物があるわけですから、当然男の子は『そのモノ』に興味を惹かれます。探究心旺盛、知りたがりやの彼らは、触ってモノの正体を確認しようとします。 3歳ぐらいになり、トイレでおしっこやうんちができるようになる時期に、男の子も女の子も自分の性器の存在に気づき、手でいじることがあります。

「そうこうしているうちに特に男子は性器に触ると心がなんとなく落ち着くことに気づき、 緊張したときや自分を安心させたいときに、それを和らげるひとつの手段として性器を触ることを繰り返すようになります。なにかの拍子に快感を覚えると、その意味もわからずに、子どもはおちんちんいじりを繰り返すかもしれませんね。」

このようにして、おちんちんいじりが癖になっていくのだとか。ママにとってはなんだか許しがたいことのようにも思えるのですが、どのように注意するのが適切なのでしょうか。

行為自体を否定せず、清潔にすることを教える

「おちんちんの包皮をひっぱってみたり、たまたまを触ってみたり。性器の探求行動を始めると没頭しすぎて、名前を呼んでもまったく反応が返ってこないことさえあります。お母さんは、そんな我が子の姿を見つけたら、『何してるの』『そんなところ触っちゃダメ!』と叱るのではなく、 『おちんちんの存在によく気づいたね〜、すごいね』と、まずはその子の『気づき』を褒めてあげましょう。その行為を否定しないことが大事です。『おちんちんは大事なところだからキレイな手で触ろうね』。このように、清潔であることが大事なのだ、ということを教えてあげる程度でいいと思います。」

ママにとっては謎だらけの『おちんちんの皮』問題

一般的に包皮は自然とむけてくるもの

男の子の包皮の処理の仕方(むくのか、むかないのか)は、国によって、また日本国内でも、地方や産院の方針によって異なります。「日本人は仮性包茎が多い」と言われますが、我が子が将来困らないように、また清潔に保つためにはどのようなケアをするのがよいのでしょうか。

子どものおちんちんは包茎である子がほとんどです。包茎だと包皮と亀頭部の間にアカが溜まって不潔になり、炎症を起こすかもしれないという懸念から、『赤ちゃんの頃におちんちんの皮をむいてあげたほうがよい』という意見がある反面、『放っておいてもよい』という意見もあります。」

そうなんです、そう言われると、私たちママは自分では分からないだけに「どっちが正しいの」と迷ってしまうのです。

「どちらの意見も間違いではないと思いますし、最終的には親の判断、ということになるのでしょうが、 一般的におちんちんの皮は、放っておいても、成長とともに自然とむける場合がほとんどです。『自分のおちんちんは、自分で開拓していく!』それが自然な姿かもしれません。ちなみにわが家の4人の男の子たちは全員自然に任せましたが、誰一人としておちんちんトラブルになったことはなく、元気にスクスク成長していますよ♪」

『自分で開拓していく』。それは女性であるママには分からない感覚ですね。このあたりのことは恥ずかしがらずにパパに相談し、意見を聞いてみることも大切ですね。

また、「剥かないと必ず亀頭炎になる」ということではないようなので、「自然に任せて様子をみるもヨシ、予防的に剥いてあげるもヨシ」とこばやしさんは続けます。

「ただし、おちんちんの先が腫れたり、膿が出てきたり、おしっこをするときに痛むようなときは小児科か泌尿器科を受診し、お医者さんの指示を仰いでくださいね。」

お風呂では包皮を軽くひっぱって洗う

おちんちんの皮はどこまでどうやって洗うのか。これまたママには難しい問題です。

洗うときは、おちんちんの皮を軽く根元のほうへ引っ張ります。皮の間も洗える範囲で洗ってあげましょう。先ほども言いましたが子どものおちんちんは包茎が普通ですから、無理に皮をむく必要はありません。シャワーは刺激が強いので弱めにして手で軽く洗ってあげる程度で十分です。」

立ってするおしっこの教え方(掛け声6段活用)や、おちんちんの洗い方など、すぐにでも実践できることばかり。「自分には分からない」ではなく、正しい知識を持って、明るく楽しく我が子のおちんちんと向き合ってみましょう! 

私自身、7年間男の子を育てていますが、息子には過度な罪悪感や先入観を植えつけず、「自分のおちんちんは自分で開拓していく」強い男になって欲しいなと思いました。

※参考書籍

お話を聞いたのは…

  • HISAKOさん

    『助産院ばぶばぶ』院長。10人産んだ子だくさんママ。
    総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟で助産師としての経験を積む。5人を年子で出産した後『助産院ばぶばぶ』を大阪市阿倍野区に開院。妊産婦のケアを行うかたわら、NHK総合テレビでも放映された「いのちの授業」ほか、政府や県庁からの依頼を受け全国で講演活動を行う。著書に『10人産んだスーパー助産師のストレスゼロで続けられる!母乳育児の本』(すばる舎)、『9人産んじゃいました』(幻冬舎エデュケーション)、『みんな違っていいやん』(角川書店)。

  • 「助産院ばぶばぶ」ホームページ
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ライター紹介

青柳直子

ライター暦16年。神戸生まれ・育ち・在住のアラフォー世代。芸能・インタビュー、舞台・コンサートレポをメインに、子育て関連、街取材まで“守備範囲を広く”がモットー。小学1年生の長男、1歳の長女、ヨーゼフ(ハイジの犬)似の夫+猫2匹と、毎日てんやわんやな暮らしぶり。娘が歩けるようになったのを機に、家族キャンプ再デビューを計画中。

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