野菜の中でも「トマト」は、好きな子どもと嫌いな子どもが極端に分かれる食材。トマトが嫌いな子どものほとんどは、トマトのグニュッとした食感が苦手だそう。
そこで今回は、子育て両立・共育支援事業を行う「エスキッチン」で食育サポーターとして活躍する田中優紀(たなかゆき)さんに、苦手な食感を回避して食べられるトマトレシピを教えてもらいました。
子供の「野菜嫌い」を克服する意外な方法とは!?トマトのキーマカレーライス
多くの子どもが大好きな「カレーライス」なら、トマトが入っていても大丈夫なはず! 今回はカレーのルウを使わずに、トマトをたくさん含んだカレーレシピを紹介します。トマトに含まれる「リコピン」は油とも相性がいいので、抗酸化作用もアップしますよ。
また、今回は小麦アレルギーの人でも食べられるように米粉を使用しています。米粉は小麦粉よりもだまになりにくいので、扱いやすいのも魅力です。
【材料(4人分)】
・米 2合
・鶏ひき肉 300g
・玉ねぎ 300g
・にんじん 300g
・カットトマト 400g
・水 1カップ
・干ししいたけ 3g
・米油 大さじ1
・カレー粉 大さじ1
・ケチャップ 大さじ3
・中濃ソース 大さじ3
・砂糖 大さじ1
・米粉 大さじ2
【作り方】所要時間:30分(米の浸水時間を除く)
(下準備)
・米を水に浸水させておく。(夏は30分、冬は1時間)
・玉ねぎとにんじんはみじん切りにする。
・干ししいたけをミキサーに30秒かけ、粉末状にする。
※干ししいたけとトマトを合わせて使用することで、うまみ成分の相乗効果が期待できます。余計なものを加えなくても美味しく仕上がりますよ。
1. 米油をフライパンに入れ、鶏ひき肉を炒める。
2. 玉ねぎとにんじんを1に加え、5分程度強火で炒める。
3. 2にカットトマト、水、干ししいたけ粉末を加えて沸騰させる。
4. 3に米粉以外の調味料を全て加えて味を調える。
5. 4に米粉を加えてよく混ぜ、とろみをつける。
6. ご飯を入れたお皿に盛り付けたら完成!
魚のトマトあんかけ
次に紹介するのは、苦手な子どもが多い「魚」と「トマト」を一気に克服する一石二鳥レシピ。トマトは、加熱することで酸味が少なくなります。また、あんかけにすることで、普段あまり魚を食べない子どもでもパクパク食べられるそうですよ。
【材料(4人分)】
・真鱈 4切れ
・食塩 2g
・米粉 12g
・米油 12g
・トマト 200g
・玉ねぎ 100g
・えのきだけ 50g
・にんじん 50g
・インゲン 30g
・ケチャップ 大さじ3
・砂糖 大さじ1/2
・にんにく 5g
・和風だし 0.2g
・ごま油 4g
・片栗粉 8g
・水 150g
【作り方】所要時間:30分
(下準備)
・トマトは1cmの角切りに、たまねぎはスライスに、にんじんは千切りにする。
・えのきだけは、石づきをとって半分の長さにカットする。
1. 真鱈に塩を振って、米粉をまぶす。
2. フライパンに米油入れて1を並べたら、こんがり色がつくまで中火で焼く。
3. 片面に焼き色がついたらひっくり返して、反対の面もこんがり色がつくまで蓋をして焼く。
4. 中までしっかり加熱出来たら、皿に取り出す。
★調理のポイント★
魚を焼くときは、こんがりとしっかり焼くことがオススメ。そうすることで香ばしい風味が広がり、おいしく食べられます。
5. フライパンを洗わずに、そのまま玉ねぎ、にんじん、えのきだけを5分炒める。さらに、トマト、インゲン、ごま油、調味料を加える。
6. 味をととのえたら、さいごに水溶き片栗粉を入れてあんを作る。
7. お皿に取り出しておいた魚にあんをかけたら出来上がり!
苦手な野菜を克服するには、子どもと一緒に調理するのもオススメだそう。トマトを切ってもらうなどして、自ら苦手な野菜を調理することで、「食べてみよう!」とチャレンジする気持ちが芽生えることも。
食感や味を感じにくいレシピで食べることができれば、「いつもは苦手なトマトが食べられた!」という自信にも繋がりますね。ぜひ記事を参考に、チャレンジしてみてくださいね。