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好奇心を育む「水族館の秘密指令」! オンラインイベントを紹介

掲載日: 2020年12月3日更新日: 2020年12月4日雨宮あかり

海の環境を未来に残すアクション「海と日本プロジェクト」の一環として、「いこーよ」と「しながわ水族館」の合同オンラインイベント「『水族館の秘密指令』オンラインしながわ水族館編」が、2020年11月3日(火・祝)に開催されました。

イベントでは、「海の生き物の大きさはどう測る?」「強いってどういうこと?」などをテーマに、子供たちの好奇心を育み、生物の多様性が学べる貴重な体験が楽しめました。今回はその様子をレポートします。

「水族館の秘密指令」とは?

「水族館の秘密指令」は、事前に全国7つの水族館で実施した、水族館をより楽しむためのイベントです。オンラインイベントに参加する小学生は、あらかじめ3つの秘密指令にチャレンジ。水族館で生き物を観察したり、図鑑やインターネットで調べたりして、自分なりの答えを用意して当日に臨みます。

【水族館の秘密指令】
一番大きな生き物を探せ!
一番小さな生き物を探せ!
一番強い生き物を探せ!

オンラインイベントは、東京都品川区の「しながわ水族館」と参加者をZoomで繋ぎ、画面越しにやり取りする形で実施。同施設の瀬川裕啓さん(写真左)と、秘密指令を出題した水族館プロデューサー・中村元さん(写真右)が登壇し、秘密指令の答え合わせをしながら、水族館や海の生き物たちについて教えてくれました。

海の生き物の「大きさ」は、どう測る?

登壇者の後ろの水槽で、ゆうゆうと泳ぐシロワニは迫力満点!

まず1つめの指令は、「一番大きな生き物を探せ!」です。参加者の1人からは、「シロワニ」という答えが出てきました。

瀬川さんによると、シロワニは全長約2.7mと、水族館の中でもかなり大きな部類に入るのだそうです。では、そもそも海の生き物の大きさは、どうやって測るのでしょうか。

「例えばイルカには『体長や体重を測るのは怖くないよ』ということをまず教えます。すると計測中に暴れなくなるので、わりと正確に測れるんですね。サメや魚だと、そうはいきません。シロワニのように大きな生き物だと、数人の飼育係が水槽の前でメジャーを持って『だいたいこのくらいかな』と、測ることもあります」(瀬川さん)

また、大きさにはいろいろな基準がある、というお話も。

「しながわ水族館」のヒョウモンオトメエイ。下からみると、笑った顔のように見えます

エイの場合は、体盤長(たいばんちょう)といって体の幅で大きさを表現することが多くて、ヒョウモンオトメエイは全長2.7mくらい。また、ゴマフアザラシは体重が約90kgもあります。アカクラゲは水族館だと触手を短くしていますが、自然界では3〜4mくらいまで伸ばしてプランクトンを捕まえるので、けっこう大きい生き物と言えますよね」(瀬川さん)

今回の指令を通じて、生き物の大きさを測る方法を考えたり、大きさの尺度がいくつもあると気づいた子供たち。「見方を変えると正解は1つではない」ということも、本イベントのポイントのようです。

魚名板にはない? 小さな生き物を探してみよう!

続いて、2つめの指令は「一番小さな生き物を探せ!」。参加者からは、「プランクトンだと思います」という回答がありました。

『しながわ水族館』に展示している生き物の中で、一番小さいのはクリオネです。だいたい1〜1.5cm。爪ぐらいの大きさなので、初めて見たお客さんは『クリオネってこんなに小さいの?』って驚く人が多いんですよ」(瀬川さん)

そのクリオネも、じつはプランクトンの仲間なのだとか。

「プランクトンとは、流れに逆らって自分の意志で泳ぐことができない生き物を指すので、クリオネや大きなクラゲも、その仲間なんです。なので、プランクトンという答えは大正解!」(瀬川さん)

ブラインシュリンプの卵。海水に入れると1〜2日で孵化(ふか)してクラゲなどのエサになります

また、水槽の中をよく見ると、魚名板に記載されていない小さな粒状の生き物が泳いでいることがあります。あれは「ブラインシュリンプ」(別名アルテミア)というプランクトンの一種で、生まれたばかりの魚やクラゲのエサなのだそう。さらに、飼育スタッフが水槽内に内緒で生き物を入れることもあるので、水槽をスミからスミまで観察すると意外な発見がありそうですよ!

ケンカが強い生き物は「一番強い?」

最後のミッションは「一番強い生き物を探せ!」。参加者からは、「イワシの群れ。敵が食べきれず、生き残る魚が多いので強いと思う」という答えが出ました。

水族館プロデューサー・中村さんからは、「強さというのは簡単な話で、生き残っている生物が強いんです。生き残っている生物はみんな同じように強い。例えば1,000匹いれば、1匹の大きな魚が襲って900匹食べても100匹残るじゃないですか。100匹と1匹だから残ったほうが偉いんです」と、なるほどと思わせる発言が。

「シロワニの歯はとても鋭いので、水族館の中ではやっぱり強いと思います」(瀬川さん)

また、ほかの子供からは「ケンカが強いからシャチ!」という回答もありました。

「海の中で一番ケンカが強いのはシャチです。陸上ではゾウが一番強い。でも、ケンカが強いとケンカばっかりして死んじゃうこともあるわけです」(中村さん)

なるほど、生き物の強さにも、いろいろな考え方があるんですね! 例えばお父さんやお母さんと「こっちのほうが強い」って話しあってみると、どの生き物もみんな強いということがわかるそうです。

「実は、今地球にいる生物はみんながそれぞれ一番強い。どんな風に強いかが違っているだけなので、それをみんなに発見して欲しかったんです」(中村さん)

そのうえで、中村さんが一番強いと話す生き物がいました。「1つだけ、そのすべてよりもっと強い存在がいます。それが人間です。人間は強すぎるので、ほかの生物を滅ぼしてしまったことがいっぱいあります。『僕たちは一番強いから、食べすぎるとお魚たちがいなくなっちゃうぞ!』って思えるのも人間なんです。人間の強さというのは、自分で弱めることもできる。それを考えられる人になってもらいたいですね」と話し、子供たちも真剣な表情で聞いていました。

子供たちから質問が続々!

歴史のあるトンネル水槽もしながわ水族館の見どころも1つ。「1日遊べるので、ぜひ来館して下さいね」(瀬川さん)

子供たちからは、水族館に関する質問も多数届きました。

Q「飼育員さんは夜も水族館にいるのはどうして?」
A「水族館は生き物が暮らしているところなので、基本的には常に誰かがいて、異常があったらすぐに対応できるようにしています。今は水族館ごとにいろいろなやり方があって、例えば人はいなくなるけど、何か水槽に異常があったら担当者に連絡が来て、近くの担当者が行くなどの体制を整えています」(瀬川さん)

Q「イカは水槽の中で眠りますか」
A「魚の場合、人間のようにぐっすり眠ることは少ないのですが、体をゆっくり休めている時間はあります。ただ、イカにはまぶたがないので、『目をつぶってるから寝ている』という判断ができない。でも、夜にいきなり懐中電灯の光を当てたりするとびっくりするお魚はとても多いので、基本的には寝ていると思います」(瀬川さん)

Q「魚を見る以外で水族館を楽しむ方法は?」
A「水族館は魚を見せるためじゃなく、自然界に存在するものを見せるためにあるんです。だから岩があるし、ブルーに塗ってある。野原や川、山と同じだと思ってもらったらいい。魚を見なくても、小さなエビとかカニを探したらおもしろいです。それ、飼育員さんが知らなくって、君だけが知ってるかもしれないよ。小さな生き物を探すためにどうすればいいのかを考えると知恵がつくんです。それを積み重ねると、大きくなったときに絶対得をします」(中村さん)

最後に、中村さんが子供たちに贈ったメッセージが印象的でした。

「みんなのなかには、足がすごく遅い人や、九九が覚えられない人もいるよね。でも大丈夫。生き残るために、ほかのことをいっぱいやれば、残れるんです。足が遅くて九九もできなかったから、僕は今、水族館を作っています。イワシの強さとシロワニの強さが違うように、みんなもそれぞれの強さを持ってくれればうれしいです。自分の力を見つけて、自分で強いと思えるようになるためには、絶対、水族館がおもしろいよ!」(中村さん)

参加した親子の感想は?

今回参加してくれた子供たちとママパパに、感想を聞いてみました。

「海の生き物のなかで一番強いのは? という話が印象的でした。これまでとは違った水族館の楽しみ方を発見できました」
「双方向の問いかけがあり、質問をしたことに対して答えをいただけるのが良かったです。自分以外の人がどんな質問をしているのかがわかり、同じ質問に対しての着眼点の違いがわかりました」
「お話されている方々の後ろで泳いでいる魚の姿が迫力満点でした。自宅にいながら、臨場感が楽しめてよかったです」

みなさん、今まで知らなかった水族館の魅力にふれることができ、さまざまな発見があったようですね!

オンラインイベント当日の様子は、以下の動画でご覧いただけます。

「いこーよ」では、今後も子供たちがワクワクできる体験イベントを開催する予定です。ぜひ、参加してみてくださいね!

海のイベントをチェック!
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