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秋の夜長に親子で話そう♪スズムシ雑学3選

掲載日: 2015年9月9日更新日: 2017年5月16日千谷 文子
「リーン、リーン」というスズムシの鳴き声は、秋の風物詩。『鳴く虫』といわれる音色を鑑賞する昆虫の中でも、最もメジャーな存在です。でも意外に知らないことが! 日本直翅類学会の市川顕彦さんに話を聞きました。スズムシを飼うなら必読です。

スズムシ雑学1:スズムシが、コオロギの仲間って本当?

実は…見た目は全然違いますが、コオロギの仲間です


北海道から九州まで生息しているスズムシ。
鳴く虫の代表格らしく、オスの翅(はね)はとても大きい
写真提供:日本直翅類学会・村井貴史さん
スズムシと同じコオロギの仲間、エンマコオロギ
写真提供:日本直翅類学会・高石清治さん
例えば犬というグループの中に、柴犬・チワワ・ブルドッグ…と、いろんな犬種がいるのと同じ。コオロギというグループの中に、「リーン」と鳴くスズムシも、「コロコロリーリー」と鳴くエンマコオロギも、「ピッ、ピリリ」と鳴くマツムシもいます

「ほとんどのコオロギの仲間は地面に生息し、オスが翅(はね)を使って発音するのが共通の特徴です。」

見た目も鳴き声も全然違うスズムシがコオロギの仲間なんて、ちょっとビックリですよね! かつてはスズムシのことをマツムシと呼ぶこともあったようですが、実は違う種類の虫なんだそう。

スズムシ雑学2:独唱だと、鳴き方が違う!?

実は…独唱はちょっと寂しく聞こえるかも…


合唱と独唱で違った音色を聞かせてくれるスズムシ。
耳を澄ましてじっくり聞き比べてみましょう
「虫かごの中で複数のスズムシを飼っていると『リーン、リーン』と澄んだ高音を伸ばして美しく鳴きますが、これは『連れ鳴き』というもの。本来、野生のスズムシは群れて生活しないので、1匹で鳴くことが多いんです。その声は『リ〜〜〜ン』という感じ。特に伸ばすところは、ちょっと幽霊が出るかのごとく震わせているように私には聞こえます(笑)」

野生のスズムシは、意外にもの寂しい鳴き声なんですね。皆さんはどんなふうに聞こえるでしょうか。「例えば、こんな感じ…」と言葉にしながら鑑賞するのも楽しいですね。

スズムシ雑学3:美しい鳴き声は、まさか悲鳴!?

実は…ストレスの大合唱です

スズムシにお似合い、昔懐かしい虫かご
小さな虫かごに何匹ものスズムシを飼っている光景は、よく見るもの。「リーン、リーン」と美しい声で鳴きますが、実はこれはスズムシの飼い方としては不適切なのだとか。

ふだん単独で生活しているスズムシは、狭いスペースに何匹も一緒に詰め込まれると、ストレスを抱え鳴き始めるのです。そして上手に飼えば数カ月生きるスズムシも、ストレスから1週間で死んでしまうことも。」

上手な飼い方は、大きな容器に、オスとメス1匹ずつ入れてあげること

「暑すぎず、寒すぎない場所に置き、エサをこまめに取り替えるなど熱心に世話をすれば長生きしますよ。」

「リーン リーン」の美声を楽しみたいときは、鑑賞する時だけ、別の容器に入れたスズムシのペアをそばに置くといいようです。


湿ったところに生息し、もの寂しく独唱するなんて、意外や意外! でもきっと、ベストな環境で毎日世話をしてあげているうちに、愛着が湧いて、独唱も愛おしく聞こえてくるでしょう。

※参考書籍

お話を聞いたのは…

  • 日本直翅類学会

    直翅(ちょくし)類の研究者、鳴く虫愛好家など、プロアマ混合で全国に150名ほどの会員が所属している学会。ちなみに「直翅」とは、昆虫の分類名の一つでバッタ目(バッタ、キリギリス、コオロギなど)の旧称。「翅」とは虫の羽のこと。

  • 日本直翅類学会
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ライター紹介

千谷 文子

1969年生まれ。フリーの編集・ライター。ニッチな温泉エリアのご近所温泉を案内する、『さいたま湯めぐり』シリーズ3冊を出版。それを機にケーブルテレビの番組に温浴ナビゲーターとして出演。インコが頭に飛んできたり、愛犬の寝言に耳を傾けたり。そんな瞬間が幸せな日々。

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