子どもを連れで電車に乗ると、ぐずったり、騒いだりといったいろいろなことが起こります。そんな時はどうしたらいいのでしょうか?

「現代礼法研究所」主宰し、「NPOマナー教育サポート協会」理事の岩下宣子先生は、「電車の中で子どもが泣いたりぐずったりしたときの対応をあらかじめ決めておくといい」といいます。具体的な方法について聞きました。
コミュニケーションが取れない赤ちゃん連れの場合には、、、座席選びに注意を

新幹線や特急列車などでの移動では、子どもがぐずったらさっとデッキに出られる席を選ぶのもおすすめです。また、子どもと2人のときは2シーターをとりましょう。2シーターをとれないときには、3シーターの通路側の2席をとるほうが、トイレに行ったりデッキに出たりするのに便利です。
また、車両の一番後ろの席が椅子の後ろのスペースを使えるので、ベビーカーなどの荷物を置くのに便利です。
子どもが騒いだときこそ、降りるときに丁寧なあいさつを!
また、このようなときに親も勇気が必要ですが「うるさくて申し訳ございません」と一言言って降りてください。立つ鳥跡を濁さず。周囲の人の気持ちもきっとおさまるはずです。
幼稚園児以上の子どもなら、、、絵本などで出かける前にまずは疑似体験を
長期休暇の旅行や帰省旅行などで長時間の電車移動をする機会が増える時期です。このようなお出かけの前には、絵本などで子どもと電車の中の様子について疑似体験をする時間を持つのはいかがでしょうか?
絵本を通じて電車にはいろいろな人が乗っている可能性があること。眠たい人、本を読んでいる人、考えごとをしている人、頭が痛かったりおなかが痛かったりする人や、悲しいことがあった人がいるかもしれない。だから静かにしようね。などとどうして静かにしなければいけないのか説明をして伝えておくといいですね。
幼稚園以上の子どもなら、、、騒いだら親の方も降りる覚悟を

新幹線などの途中で降りられない列車でなければ、電車の中でのマナーが理解できているのに、子どもが騒いてしまう場合には、騒いだら次の駅で降りて子どもの気持ちを切り替える覚悟をしてくのもいいですね。子どもに原因と結果をきちんと体験させることで、自分の行動がどのような影響があるのか考えさせる機会にもなります。
子どもとのお出かけでは、親もいろいろと大変なことがあります。大変だからこそ、子どものためにもきちんとしたマナーを身に着けておきたいですね。