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イヤイヤ期の子どもとおでかけ。ベビーカー、持って行く?持って行かない?

掲載日: 2015年2月27日更新日: 2015年9月1日宇都宮 薫
子どもとのおでかけにベビーカーを持っていくかどうか、迷った経験はありませんか?ベビーカーは子どもや重たい荷物を楽々運んでくれる頼もしい存在ではあるけれど、混雑時や階段などでは邪魔になってしまうこともしばしば。とくにイヤイヤ期でもある2歳~3歳くらいの子どもは、ベビーカーを持っていっても使わなかったり、乗せるのに一苦労することも多いですよね。おでかけにベビーカーが必要か否か、どう判断すればいいのでしょうか。ベビーシッターでイヤイヤ期専門家の西村史子さんに聞きました。

ベビーカーを持っていくメリット、デメリットとは?


まず最初に、ベビーカーのメリットとデメリットを改めて聞いてみました。

ベビーカーのメリット

  • 重い荷物を乗せられる
ベビーカー用のフックや座席下のかごなど、荷物を置ける場所が多数ある。両手が自由になることで、身体的な負担も少なくなり行動範囲も広がる。

  • 子どもが寝ても大丈夫
2歳~3歳くらいの子どもを抱っこし続けるのは大変。移動途中で子どもが寝てしまっても、ベビーカーがあれば乗せたまま移動できる。

  • 子どもの気持ちを落ちつける場にできる
座る場所がない屋外でもイスとして使うことができる。子どもがぐずってパニックになった時に、一旦座らせて飲み物を飲ませるなど、落ちつかせる場としても使える。

ベビーカーのデメリット

  • とにかくかさばる
ベビーカーを使わなかった場合は大きな荷物になってしまう。通路の狭いお店やベビーカー置き場のない飲食店などに入りづらく、混雑した交通機関で肩身の狭い思いをすることも。

  • 階段などが大変
エレベーターを使うことになるので、電車の乗り継ぎなどに時間がかかる。階段しかない場所もあるので、行ける範囲が狭まってしまう。

  • 子どもの歩く機会が減少する
ベビーカーばかり使っていると、移動が大人のペースになりがち。子どもが自分の力で長距離を歩く機会を奪っている可能性も。

以上のようなメリットとデメリットを合わせて考えて判断することが大事ですが、それがなかなか難しいですよね。では、具体的には、どんなポイントで判断すれば良いのでしょうか。

出発から帰宅までを具体的にシミュレーションする

ベビーカーを持って行くかどうか決めるのに、まず大事なのは、家を出てから帰宅するまでを具体的にシミュレーションしてみることだそうです。

目的地までのルート上にベビーカーの妨げとなる階段などがないか、そして移動手段や混雑具合をおでかけ前にイメージしてみて下さい。事前に頭の中でシミュレーションする習慣をつけておけば、出かける直前になって迷うこともなくなると思います。」

例えば、ベビーカーを持って行くなら、長い階段はないか、電車に乗るのが通勤時間帯ではないか、大きな駅での乗り換えではエレベーターの位置を事前に確認しておくといいそう。また、目的地では、ベビーカーを持ち込めるか、置く場所があるかなども調べておくとスムーズ。それらをシミュレーションしてみて、ベビーカーを持って行ったほうがラクかどうかを考えて決めることが大事だそう。

ベビーカーを持って行かなくても、デパートやレジャー施設などではレンタルしてくれるサービスもあるので、それを利用するのも手ですね。

子ども自身の生活のリズムや体調を考えて最終判断を

移動手段や目的地によってベビーカーの必要度合いは変わってきますね。

ただ一番大事なのは、そういった外的要因よりも、子ども自身のリズムを見極めることだと思うんです。子どもがぐずったり眠くなる時間はだいたい毎日決まっていますよね。『今日はランチを食べてすぐに帰宅するけど、お腹がいっぱいになった後はぐずって寝ちゃうだろうな…』と、普段から子どものリズムを把握していれば、その行動パターンに合わせてベビーカーが必要かどうか決められます。『昨日熱を出したばかりだから、翌日も機嫌が悪くなる可能性が高いな…』など、子どもの体調面も考慮してみて下さい。こういったことはお子さんによって全く違いますし、それを一番良くわかっているのは親御さん自身だと思います。」

エレベーターの有無といった外出先の環境だけでなく、子ども自身の行動パターンや体調に合わせてあげることも大切なんですね。

イヤイヤ期の子どもをベビーカーに乗せるコツとは?

では、「乗りたくない!」と駄々をこねる子どもをスムーズにベビーカーに乗せるにはどうすればいいでしょうか?

「ベビーカーに乗った時だけに与える特別なものを作ってみてはどうでしょう? 絵本やおもちゃなど、ベビーカー専用のものを子供自身に選ばせて購入します。これはベビーカーに乗る時だけのものなので、普段は使用禁止にして特別感を持たせることがポイント。あとは歌やお話など、乗った時だけ限定の楽しい親子遊びを作るのもいいですね。嫌がる子どもを無理矢理ベビーカーに乗せるとますます嫌いになってしまうので、 乗れば楽しいことが待っていると思わせてあげて下さい。」

イヤイヤ期には『子ども自身がどう思っているのか』を尊重してあげることがとても大事なのだそう。なぜぐずっているのか親にわかってもらえるだけで、スッと気持ちが落ち着くことも。イヤイヤされると親もついイライラしてしまいますが、子どもの気持ちをできるだけ汲みながら、ベビーカーを楽しい場所にする工夫ができるといいですね。

小さな子供を持つ親にとってなくてはならないベビーカー。おでかけ前に、本当に必要なのか、子どものリズムを踏まえながらイメージしてみることが、使い分け上手への第一歩となるようです

お話を聞いたのは…

  • 西村史子さん

    一時保育所で100人以上のイヤイヤ期の子ども達を託児した経験を踏まえ、イヤイヤ期の対処法を体系化した。NLP心理学を応用した子育て相談も行なっており、相談者から好評を得ている。長野でベビーシッターも行っている。

  • 西村史子さん公式ブログ
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ライター紹介

宇都宮 薫

編集プロダクション勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、単行本(ビジネス書・実用書)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは、出産、育児、健康、おでかけ、芸能、グルメなど。まち歩きとバイクが好き。

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