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絵本で「遊ぶ」が新しい ! 家でできる「ブックレク」の取り入れ方

2014年12月26日衣山 泉
福岡市で行われているイベント「ブックレク」は、絵本の読み聞かせと手を使った遊び(レクリエーション)を組み合わせた新しい試みで、子どもたちにさまざまな効果が期待できるそうです。身近にあるものでできるので、家遊びにも取り入れてみては!?

「ブックレク」って何!? 体験してきました

「ブックレク」は「『ブック』と『レクリエーション』を融合させることで子どもの3つの力〈想像力・巧緻性・コミュニケーション〉を刺激する新しい読み聞かせ」だそう。

冬の時期には、公園で遊ぶには寒すぎるし(私が)、かといって家の中で遊ぶとすぐに退屈するし……ということで、3歳の娘とさっそく体験してきました。

当日イベントに参加したのは、1歳〜3歳児の親子4組。先生があいさつ後に取り出したのは、三浦太郎さんの絵本『りんごがコロコロ コロリンコ』(講談社)。ゆったりとした口調で、楽しそうにりんごが転がっていく様子を読み聞かせてくれます。りんごの行方をじーーっと見つめる子どもたち。
絵本を読み終わると、木の絵が描かれた紙とりんごのシールが配られました。「さっきの絵本にでてきたねー」などと会話しながら、子どもたちが夢中でペタペタ貼るうちにりんごの木の出来上がり。
次に、手芸用のポンポン(毛玉)をピンセットでつまんでコップの中へ。ピンセットに苦戦しつつも、みんなで「コロリンコ」と言いながら集中して取り組んでいました。その後もクレヨンでまっすぐ線を書いたり、薄紙やスポンジを破いたり丸めたりしてミックスジュースを作ったり。透明カップに入れてストローを差すと、うれしそうにチューチューと飲むマネをしている子も。

4歳〜6歳クラスになると、ハサミで切ったりクレヨンで絵を描くなど、工作にレベルアップするそうです。いずれにしてもレクリエーションの材料は紙、クレヨン、メラミンスポンジや透明カップなど、どれも安価で(←これがうれしい)身近にあるものばかり。子どもと遊ぶのに特別なものは必要ないんだということを再認識する内容でした。

読み聞かせで子どもの情緒を刺激

「ブックレク」の講師を務める山迫純子さんは、大手幼児教室の講師を10年以上務めた幼児教育のプロ。そこで絵本の読み聞かせと手を使ったレクリエーションの組み合わせによる効果を、山迫さんと「ブックレク」イベントの企画・主催者である平田大樹さんにお話を伺いました。

まず絵本の読み聞かせは、子どもにどんな効果があるんでしょうか? 想像力や言語能力の育成、親子でのコミュニケーションに役立つという話などを聞きますが?

「情緒を刺激する効果もあります。特に小さいお子さんほど絵本で感情を知ると言われています。例えば、絵本の中のある絵を見て自分は何かを感じているんですが、その正体が何なのか、本人にはわからない。でもそこでお母様が『怖いねえ』と言うことで、今感じているこれは『怖い』ものだと、お子さん自身が知るんですね。絵本の読み聞かせはその絶好の場で、こうした体験の繰り返しにより子どもは少しずつ喜怒哀楽を知り、コミュニケーションの力につながっていくわけです」

手先を使うことで「第二の脳」を刺激

では絵を描く、シールを貼る、紙を破くなどの手を使ったレクリエーションは?

「『手は第二の脳』といわれています。つまり手を動かすことは、ダイレクトに脳に効果があるんです。特に0歳〜3歳は脳が爆発的に発達する時期ですし、幼児期は手指の感覚が敏感ですから、しっかり育ててあげたいところです。

それと手先をしっかり鍛えておけば、のちに生活で必要となる動きがスムーズにできるようになります。最近はリボン結びができないお子さんが増えているそうですが、リボン結びのように、いずれできるようにならなければいけないことっていろいろありますよね。
手先を動かすことは、そのためのトレーニングでもあります。自分でできれば自信にもつながりますしね」

いいこと尽くしの「読み聞かせ」と「レクリエーション」を融合させたのが、「ブックレク」なわけですね。ちなみに「ブックレク」という言葉は……?

「私たちが作った造語です。幼児教育って専門的で何をやっているのかがわかりづらいイメージがあったので、もっと身近なものにできないかなということで始めたんです。子どもだって、いきなり紙を渡されて『はい、絵を描いてね』『ジュース作ってね』って言われても、すぐにはできないですよね。だから絵本でまず雰囲気を作って、スムーズにレクリエーションに取り組めるように考えました」

「ブックレク」を家で実践するには!?

0歳〜3歳の乳幼児は、ちぎる・つまむ・丸める・描くが基本

「そうですね、家でもできると思います。0歳〜3歳ならちぎる・つまむ・丸める・クレヨンで描くといった動作をするといいですね。絵本に出てくる何かをピックアップして、描いてみようかな、作ってみようかな、くらいでいいと思います。絵本にゾウさんが出てきたから、お母様が絵を描いてお子さんがそれに色を塗るとか。クレヨンで丸や三角を描くだけでも十分。」

4歳〜6歳はハサミと折り紙で絵本に出たものを製作をしてみる

「絵本に乗り物が出てきたら、空き箱に色紙を貼ってバスにしちゃおうとか。その時にお子さんたちに何でもやらせてみる、任せてみることも大事です。大人ができないと思っていても、意外と1回でできちゃうこととかありますから」


同じ絵本を何度も何度もせがまれたり、勝手にページをめくられてイラッとしたり、文字がやたらと多い絵本を読まされて喉がカラッカラになったり……(しかも子どもはろくに聞いていなかったりする)。絵本の読み聞かせそのものは簡単ですが、忙しい母親にとっては正直しんどくなることも多いものです。

でも読み聞かせから遊びにつなげることで、遊びに広がりがでて、家での過ごし方もワンパターンではなくなるかも。寒さが厳しさを増し、家にこもることが多くなりそうなこれからの季節、私もまず絵本+お絵かきから始めてみます。

お話を聞いたのは…

  • 山迫純子さん

    国内最大手の幼児教室等で10年以上講師業務に従事し、これまでに約300人の子どもを指導。「ブックレク」「ハンドレク」では、絵本の読み聞かせやレクリエーションを指導するほか、絵本の選び方や子どもとの接し方の悩み相談など、ママの良き相談相手にもなっている。

  • 平田大樹さん

    8年間勤めたみずほフィナンシャルグループを退職し、2014年8月に株式会社ファピを立ち上げる。現在、教室事業を始めるべく準備しながら「ブックレク」や「ハンドレク」(おもちゃを使ったレクリエーション)のほか、「カガクレク」(科学実験)などの無料イベントを月に各2-3回実施。イベントの様子は、ブログで見ることができる。

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ライター紹介

衣山 泉

幼稚園児の娘、フリーライターの夫、2匹の愛猫と福岡在住。旅行も外出も大好きだが、平日は娘のお迎え以外はほぼ家にこもりっぱなしのインドア派なので、体力が追いつきません。ほしいものは、タフな体。余力のある週末には日帰り温泉や蚤の市、焼き物の里めぐりに出かけています。

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