
じめじめして、雨が降ったりやんだり、なんだか憂鬱な気分になる梅雨。こんな季節は「カラフルなアジサイおにぎりの弁当」を作って屋内施設やショッピングモールに出かけてみませんか? 子ども自身が衛生面に注意しながらお手伝いできるポイントも写真でご紹介しています。
6月のお弁当は、アジサイのカラフルおにぎり弁当!

家庭の冷蔵庫に必ず入っていそうな、ハムとゆかりをつかって簡単にできるお弁当です。アジサイの葉のイメージでおにぎりを入れるケースに緑色を選ぶものおすすめです。
材料(8個分)
・ごはん 4杯分
・ゆかり 適量
・ハム 4枚
・薄焼き卵 少々
作り方
1 ごはんにゆかりを混ぜ8等分しラップで包む
2 ハムは花型に型抜きフライパンで少々焼く。
3 おにぎりが冷めたらおかずカップに入れ2のハムと小さく切った薄焼き卵をハムの中心にのせアジサイに見立てる。
子どもと作るポイント〜ラップでお手伝いをしてもらおう!

「ラップを使えば子どもも、簡単に丸いおにぎりが作れます。ぜひお手伝いしてもらってください。紫色がとてもきれいなゆかりを使いあじさいに見立てたおにぎりにしました。ラップでにぎる作業は子どもでも楽しくできておすすめです」(Canaco先生)

ラップで握った後はラップから出して冷ましましょう。ラップに温かいご飯を包んだままにすると汗をかいてしまい腐る原因になってしまいます。
しっかり加熱して!カラフルなお野菜弁当を作ろう!
今回ご紹介するカラフル野菜のお弁当は、殺菌作用があるといわれている梅干しやしょうが、カレー粉、しそを使いました。お弁当だけでなく普段のお料理でも梅雨時期は取り入れたい調味料です。
ながいもの梅豚肉ロール

材料(8本分)
・ながいも 約100g
・豚薄切り肉 8枚
・梅干し 大2個
・塩・こしょう 各少々
・サラダ油 大匙1
作り方
1 ながいもは拍子木切り、梅干しは種を取りたたく。
2 豚肉に塩・こしょうをふり、梅干しをぬりながいもをのせ巻く
3 フライパンにサラダ油を中火で熱し、巻き目を下にした2を両面焼く
4 焼き色がついたら弱火にし蓋をして2〜3分蒸し焼きにする
子どもと作るポイント〜手洗いをしっかり!と子どもに声かけを!

まな板に豚肉を広げてあげて、バターナイフのようなものと梅干しを用意してあげれば素手で触ることなくお手伝いができます。

子ども自身は、しっかりと手洗いをしているつもりでも爪の間などに菌が残っていることもあります。梅雨の時期はなるべく手で触らずにできるお手伝いをしてもらうのがおすすめです。
ごぼうとパプリカのハチミツ生姜和え

材料(4人分)
・ごぼう 1本
・赤パプリカ 1/2個
・出汁 適量
・生姜 1片
・はちみつ 15〜20g
作り方
1 ごぼうとパプリカは食べやすい長さに切り、生姜は千切りにしはちみつに漬けておく。
2 ごぼうとパプリカを別のお鍋で出汁で柔らかくなるまで煮る。
3 2の水気を切り冷めたら生姜を漬けておいたはちみつにごぼうとパプリカも加え和える。
子どもと作るポイント〜お出汁の味見をしてもらおう!

2品目はごうぼうとパプリカを茹で、水気を切りさましたら生姜の千切りをはちみつに漬けておいたものと和える一品です。茹でるときにお出汁を濃いめにしてしっかりと味をつけておくとぐっとおいしくなります。子どもに、お出汁の味を教えることも大切なので、お出汁の味見をしてもらうのもいいですね。
なすとズッキーニのカレーピカタ

材料(4人分)
・なす 1本
・ズッキーニ 1/4本
・卵 1個
・オリーブオイル 大さじ2〜3
(A)
・薄力粉 大さじ2
・カレー粉 小さじ2
・塩 小さじ1/3
作り方
1 なすとズッキーニは食べやすい大きさに輪切りにしポリ袋に入れAを加えまぶす。
2 といた卵に1をくぐらせ、オリーブオイルを熱したフライパンで両面焼く。
子どもと作るポイント〜ポリ袋を使ってお手伝いをしてもらおう!

3品目は私の大好きな簡単レシピ「なすとズッキーニのカレーピカタ」です。なすだけで作ることもありますし、ピーマンやパプリカ、にんじんなど他の野菜でも美味しく作ることができます。なすを薄い輪切りにし2枚でベーコンをはさんでピカタにするのもおすすめです。

ポリ袋で粉をつける作業を娘がやりたかったのでお手伝いしてもらいました。小さい子どもでもできるお手伝いですのでぜひやってみてもらってください。
ひとくちサーモンとアスパラガスのソテー

材料(4人分)
・トラウトサーモン 150〜200g
・アスパラガス 4本
・塩 少々
・ブラックペッパー 少々
・白いりごま 大さじ1
・オリーブオイル 大さじ1
作り方
1 トラウトサーモンとアスパラガスは一口大に切る。
2 フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、サーモンに焼き色がつくように焼く。
3 サーモンが焼けたらフライパンの片側に寄せ、空いたスペースにアスパラガスを入れ焼く。
4 全体に火が通ったら塩、ブラックペッパー、白いりごまを加えさっとからめる。(サーモンはあまり動かすと崩れてしまうので注意)
お刺身用のトラウトサーモンを一口大に切り、アスパラガスと一緒に焼いた一品です。お刺身用のお魚は骨があることが少ないのでお弁当におすすめです。また一口大に切ってから焼くことで中までしっかり加熱でき半生のままお弁当に入っていたというケースを避けられるメリットがあります。
レシピを全部詰めると! カラフルな野菜のお弁当ができました!

このお弁当用に「野菜は、ながいも、アスパラ、いんげん、にんじん、パプリカなど、なるべく水気の少ないものを選びました」(Canaco先生)。最後に、梅雨時期のお弁当作りでCanaco先生が心がけていることをお伺いしました。
梅雨時期のお弁当作りで気を付けたい!「社会的手洗い」ではなく、「衛生的手洗い」を

手洗いには、「社会的手洗い」と「衛生的手洗い」の2種類があるといわれています。
社会的手洗い…周りの目を気にして、さっと「私洗いましたよー」というような手洗い。トイレの後や食事の前、外から帰ってきたらしっかりと手を洗おうねと日々入れているのでとりあえず洗うというもの。
衛生的手洗い…主に医療従事者が医療行為や介護の前後などに行う手洗いで、汚れと通過菌のすべてを除去することを目的に行うもの。
子どもの手洗いの約90パーセントは「社会的手洗い」というデータもあります。
私たち大人も振り返ってみるととりあえず洗う「社会的手洗い」をしているかもしれませんが、これでは菌はしっかり落とせません。ブラシを使ったり、指の間や手首までしっかり洗う「衛生的手洗い」をお料理する前は必ず行いましょう。
スポンジや包丁、まな板、ふきんも清潔に

手だけではなくキッチンで使用する様々なアイテムに菌が潜んでいるといわれています。
菌のマンションと言われているまな板の一般生菌数は10〜100万個、包丁には1〜10万個、ふきんには1〜1億個、スポンジには1億〜100億個と言われています。包丁は付け根や持ち手部分までしっかりときれいに保ち、ふきんやスポンジは鍋で煮沸し日光に当てて乾かすなどそれぞれ管理が必要です。特に梅雨のじめじめとした季節は菌が増えやすいのでぜひ細目な殺菌対策をおすすめします。
「つけない」「増やさない」「やっつける」をこころがける!
この3つのキーワードは梅雨の季節よく聞く言葉なのですが、お弁当は作り立てを食べるのではなく、作ってから時間がたってからいただくことが多いと思います。菌をつけない、そして増やさない、やっつけておくことが本当に大切なポイントとなります。先ほど述べた手洗いやキッチンアイテムの除菌の他にもう一つおすすめなのが、お弁当箱の内側はおかずを詰める前に、お酢でひと拭きすることです。

これをするだけで菌が増えるのを防ぐことができます。さらにおかずカップなど清潔なものを使うとさらに安心です。もう1点はおかずをしっかりぎゅっと詰めることです。お弁当は持ち運びすることが多く、揺れておかずがこすり合わさることによっても腐る原因につながります。ぎゅっと詰めあたりあうのを防ぎましょう。
あともう少しで梅雨明けです。今年は週末に梅雨の晴れ間も多くみられます。しっかりと衛生対策を行えばお弁当も安心していただくことができます。ぜひお試しください。