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プールの季節は要注意!子どもの水虫、予防法は?

2016年8月17日飯田友美

夏のレジャーは裸足で遊ぶことも多いですよね。そこで気になるのは「水虫」。子どもには無縁と思われるこの水虫ですが、小さな子どもでも感染してしまうことがあります。そこで、「わかばひふ科クリニック」院長の野崎誠先生に、水虫の予防法をうかがいました。

子どもは症状が激しくなりがち!?

水虫とは、どんな病気なのでしょうか。

水虫は、白癬(はくせん)菌の感染症です。菌が繁殖して起こるというよりは、白癬菌によるアレルギー症状として水虫になるのです。水虫になると足の指の間の皮がむけてカサカサしたり、足の裏から側面にかけて小さな水疱ができるなどの症状とともに、かゆみが生じます。子どもがかかった場合、赤く腫れて水ぶくれができるなど、激しく症状が出てしまうことが多いですね。」

子どもは一般的に免疫反応が強く出るためにアレルギー症状が強くなるとのこと。また、感染した期間が長くなるほど、体も白癬菌に慣れてしまうために症状が弱くなり、慢性化した場合は水疱を作り排除するのではなく、皮が厚くなり「封じ込め」ようとするのだそうです。


注意すべき水虫の感染経路は?

水虫は高温多湿の環境を好んで繁殖するため、主に水場での感染が多いそうです。

「プールや銭湯、レジャーランドなど多くの人が利用する施設の足拭きマットや、家族の中で水虫に感染している人がいる場合は、お風呂の足拭きマットなどからうつります。」

とくに、不特定多数の人が利用する銭湯やプールの足拭きマットには、100パーセント菌がついていると野崎先生。一方で同じ水場でも、海の砂浜などは温度が高いため感染の可能性はとても低いそうです。

「そのほかにも、柔道や空手など裸足で行う習い事をしている場合もうつりやすいですね。靴を履いて激しい方向転換を行い、長時間走り回る野球やサッカーなどのスポーツも靴の中が蒸れやすく水虫にかかりやすい傾向があるようです。」

新種の水虫やペットからの感染にも注意を

最近では、かゆみはなく、カサカサしていてフケのようなものが出る特殊な水虫もあるのだそうです。主に、レスリングや柔道、空手など接触がある競技をしている中高生の間で流行しているとのことですので、きょうだいがこうしたスポーツをしている場合は注意したほうがいいでしょう。

さらに、水虫は人から人へ感染するだけでなく、身近なペットから感染する可能性もあるのだといいます。

「高齢のペット、栄養失調や病気を持っているペットなどが水虫にかかっていることがあります。その場合、丸く赤い湿疹のようなものができているのですが、そういったペットと接触することで水虫がうつることもありますから、注意が必要ですね。」


子どもを水虫から守りたい! 親ができる予防法とは?

では、水虫の感染を予防するにはどうしたらよいのでしょうか。

水虫の菌が皮膚に入り込むまでには、半日から1日ほどかかるといわれています。ですから、菌が皮膚に入り込む前に洗い流すことが一番の予防といえますね。」

プールや銭湯など水虫に感染する可能性がある場所に行ったときには、帰宅後すぐに洗い流すなどして、できるだけ感染のリスクを減らしましょう。

もしも家族が水虫にかかっている場合は、家族の水虫をしっかり治療することが大切です。治療が完了するまでは、一人ひとり別の足拭きマットを使うなどして、なるべく菌と接触しないようにしてください。

また、靴の中で皮膚が蒸れてしまう状態も水虫になりやすい原因のひとつです。

「靴は、できるだけ通気性のよいものを選ぶとよいでしょう。夏場はサンダルを履くことも多いと思いますが、ビーチサンダルなどゴム底のものは足底の通気性が悪いので避けたほうがいいですね。」

靴を履くときは、できるだけ靴下を履きましょう。直接靴と足が接触しない分、蒸れてふやけてしまうということがなくなります。さらに何足かの靴を用意してローテーションで履くのも効果的です。」


水虫かな?と思ったら、自己判断で治療せず早めの受診を

とはいえ、子どもの場合は水虫にかかる頻度はそれほど高くないとのこと。水虫なのでは?と受診した患者の7割から8割程度は水虫ではなく、汗で蒸れてしまって湿疹が出ていることが多いのだそうです。

「水虫かどうか判断するには、皮膚に菌がいるかどうかの確認が必要です。しかし、自己判断で市販の薬などを1度でも使用してしまうと、病院で菌を確認できないことがあります。もし水虫だったとしても菌が確認できないと治療方法も異なってしまうため、通常よりも治療に時間がかかってしまうことも。水虫が疑われる場合は、市販薬などを使用する前に皮膚科を受診してください。」

足の裏の水虫であれば、塗り薬を2カ月〜3カ月使用すれば消失するそうです。ただ、「水虫の症状がなくなっても白癬菌が生き残っていることがあり、その場合は再発してしまうこともあるので、少し長めに塗り薬を使用したほうがいいでしょう」と野崎先生。また、爪にある場合は半年くらい、足の皮が硬くなっている場合は3カ月くらい飲み薬を使うことも。爪の先のみの場合は、専用の塗り薬で改善することができるとのことです。


水虫に感染するリスクが高くなる季節ですが、できるだけ感染しないようしっかりと予防して楽しい夏を過ごしたいですね。それでも「水虫かな?」という症状が出てしまったら、市販の薬などを使う前にすぐに皮膚科を受診してください。

お話を聞いたのは…

  • 野崎誠先生

    山形大学医学部卒業後、国立成育医療研究センター皮膚科勤務などを経て、2013年に東京都武蔵野市吉祥寺にわかばひふ科クリニックを開業。専門は小児皮膚科で、アトピー性皮膚炎とあざの診断・治療に力を入れている。院内で定期的に「赤ちゃんのスキンケア」「アトピー性皮膚炎と乾燥肌」などのテーマで地域のママさん向け勉強会も行っている(webより随時予約可能)。

  • わかばひふ科クリニック
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ライター紹介

飯田友美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライターに。好きなものは猫とパンダ、趣味はライブに行くこと、お芝居を観ること。杉並区在住。2児の母。

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