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どんな工夫をしてる?共働き家庭の家計事情【ママ座談会連載】

掲載日: 2016年10月6日更新日: 2016年10月6日坪内 智子

ひと昔前は「妻が家計を預かって夫はおこづかい制」という家が多いイメージでしたが、最近では共働き夫婦が増えたこともあり、家計事情も変わってきているようです。あなたの家庭ではどうですか? 気になるけどママ友には聞けない、そんな家計事情を「いこーよ」のママスタッフ5人に聞いてみました。「家計のヒモを握っているのは誰?」

夫と妻が生活費を出し合う「お財布別々タイプ」

編集スタッフ(以下、編):今日は、共働き夫婦の家計の事情を教えてください。どんなやり方で、家計のやりくりをしていますか?

決まった額をもらったら、あとは自分でやりくり

Aさん:わが家では、生活費として決まった額を夫からもらって、そこから必要な分を使うやり方です。光熱費などは、彼の口座から引き落としされてますね。夫からもらった額ではまかないきれない分は、私が補てんする感じです。

だから、お互いがいくらお給料をもらってるか知らないんですよ。お互いが、干渉されたくないっていうのがありますね。結婚する時から自宅は、持ち家なので家賃は無し。これは、大きかったですね(笑)。

一同:お〜! うらやましい。

束縛されたくないから担当制を選んでます

Bさん:うちは家付きの夫じゃなかったから(笑)、家は夫がローンを組んで払っています。光熱費は彼の担当で、食費は二人で折半してます。やっぱりお互いの収入は知らないですね。Aさんと同じように、管理されたくないし相手のことも管理したくないって思いがあるから。

でも、だいたいの年収は、保育園に提出する年末の源泉徴収でわかってます。旅行は、彼が趣味の植物販売で得た臨時収入がたまったら行ってます。

なるほど便利!家族の口座をつくって家計を管理

Cさん:うちの場合は、収入はお互いに把握していますが、給料口座はそれぞれが管理していて、そこから一定額を家族用の口座に入れます。光熱費や保育園の費用、クレジットカードもその口座から引き落とされるようにしているので、管理が楽ですよ。

食品や洋服など、ほとんどのものをクレジットカードで購入するようにしています。現金で「今月いくらちょうだい」みたいなやり取りがないのでストレスを感じないです。

編:束縛するのも嫌だし、されるのはもっと嫌!? といった独立心が強いタイプに合っている夫婦のスタイルのなのかもしれませんね。お金のことでもめるより、もっと自由になるお金を稼いでしまえ! という頼もしい意見もありました。

では、妻が家計を一括管理する方法を取っている家庭はどうでしょう。


妻が夫のお給料も管理する「家計一括管理タイプ」

編:DさんとEさんも共働きご夫婦ですが、妻が家計をまとめて管理されています。どんなふうにやりくりしていますか。

専業主婦が長かったのでその延長!?

Dさん:うちは、私が夫のお給料口座を預かって家計を担当してます。夫も私の収入を把握しているし、家計の内訳もわかってますね。夫はおこづかい制です。おこづかいですか(笑)? 4万円です。私の収入は、自分の口座にひっそり入っていて自分のものを買うときや、いざという時の貯蓄にしていますね。

専業主婦の時は夫にお伺いをたてて「買ってもらう」という感覚が強かったんですよね。今は、自分の自由になるお金があるというのが嬉しいですね。

まとめて管理するメリットは貯蓄がしっかりできること

Eさん:私はしっかり管理したいしお世話したいタイプなので、夫のお給料も自分のお給料も一括管理しています。生活は、旦那の収入だけでやりくりして、私の収入はすべて貯金に。結婚した時に、「私がどれだけ働いても、あなたのお給料だけでやっていくのでよろしく」、と宣言してあるんですよ。夫のおこづかいは月に3万円ですが、私は使い放題かな? 報告もしてないですね〜(笑)。

でも、彼から不満の声は上がってきません。昼食用にお弁当を持っていくし、タバコも吸わないし、お酒もそんなに飲まない、飲み会に行くのは月に2回くらい。もともとお金がかからない人なんです。

編:家計を任されるには、信頼感も築き上げないといけませんね。相手のおおらかさもポイントかもしれません。管理するのが好き、現状を把握しておくのが好きというタイプには適していると思います。

「お財布別々タイプ」の場合は子育て資金も分担制?

編:子どもが大きくなるにつれ、子育て資金が必要になってくると思います。お互いが生活費を出し合うタイプの場合は、子どもにかかる費用は生活費から出すんですか?

Aさん:将来の子どもの学費は、生活費とは別に2人で貯めていますね。学資保険はしっかり頑張っています。習い事は、私のお財布から出しています。彼は、習い事に興味がないから、「やらせたいなら自分で出して」と。レジャーなどの特別な出費は、折半しています。

自転車を買うとか、ランドセルを買うとか、夫が娘たちにやってあげたい! と思うことには惜しげもなく出してくれますね。

Bさん:子どもにかかるお金はすべて私の担当です。結構、きついですよ。保育園の費用から、洋服、習い事。学資保険も私のお財布から出してます。クリスマスプレゼントとか、この先高価なものを要求されるようになったらどうしよう〜。

編:子どもに対する「教育方針」が違うと、どちらかが頑張って費用を負担するというケースになることもあるんですね。ただ、自分の選んだことを一存で決められる満足感は譲れないのかも知れません。

次は、家計の工夫について聞いてみました。


家計のやりくりを楽しくする工夫

家計でのやりくりの工夫も聞いてみました。家計事情のタイプが違っても、ほかの家庭が実際にやっている工夫は、気になりますよね。

・「ほけんの窓口」を利用して、1年に1度保険の見直しをしている
・クレジットカードの家族カードを作って支払いを一括にして管理している
・夫には「お金がないよ〜」と言いながら、こっそり貯金をする
・子どもにお金がかかる今は子どもにしっかりお金をかけて、子どもが成長した後は自分たちにと思っている
・ストレスを生まないために、お互いの収入に対して細かく言わない、聞かない
・子どもの習い事はしっかりリサーチして、月謝の安いところを探す
・衝動買いをなくすため欲しいものがあっても夫婦で相談してから買う
・計画性をもって子どもの大学費用を貯蓄する(貯蓄型の保険など)
「奨学金」ということも考えて、無理な貯金はしない

いかがですか、参考になりそうな家計の工夫がありましたか? 貯蓄方法にもいろいろありますが、「お金がないよ〜」と言いながらこっそり貯金をするなんて、節約が楽しくなりそうです。

家計をどう担当するかは、夫婦の性格にも左右されるところが大きいのかもしません。どちらの方法がよいということはなく、ストレスのない程度に将来の計画が立てられれば、家族仲良く暮らしていけるのかもしれませんね。夫婦の数だけ、家計のやり方や工夫があるようです。

ライター紹介

坪内 智子

「いこーよ」編集部。男の子2人のママ。家族そろっての「おでかけ」で、子供の成長ぶりを発見するのが好き。息子たちが思春期になってもべったりしたい!という願望を持ち続けて、彼らにとって「かわいいママ」でいられるようにがんばる。映画、食べること、読書、異文化交流が好き。

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