家族みんなの思い出となる旅行。しかし、赤ちゃんを抱えるお父さんやお母さんにとって、宿選びはけっこう大変かと思います。そこで、お子さん連れでも安心できる宿泊施設の認定事業「ウェルカムベビーのお宿」を手がけるミキハウス子育て総研の乾浩明さんに、宿選びにおけるポイントなどを伺ってきました。
認定士による施設の診断項目は100項目にも及ぶそうです。宿泊施設全体ではなく、一つひとつの客室ごとを細かく見きわめているとのこと。では、実際にプロの認定士はどこを見ているのでしょうか。
一般のパパ、ママも、宿泊先選びをする際に参考にできそうな項目を教えてもらいました。
「赤ちゃん連れであれば、和室は安心だと思います。畳敷きなので転んでもクッション性があるため遊ばせやすく、見通しもよいので目配りもしやすいです。昼寝や夜寝るときも、ふとんならば添い寝しやすいので。」
「また洋室であればベッドがポイントになります。転落防止のため、ゆとりある大きさで、お父さんやお母さんが子どもを挟んで川の字になれるのが理想。高さはロータイプでベッドガードが付いているか、または借りられるかも事前に確認しておきたいところです。」
「窓やベランダから転落する危険性もあるため、外側に子どもたちが登れないほどの高さで手すりが付けられているかどうか、室外機などの足場をなるものがないかを確認する必要があります。できれば子どもたちが手の届かない高さに補助錠も付けられていると理想的ですね。柱や壁に体をぶつけてケガをする可能性もあるので、曲面加工が施されているかもチェックしましょう。」
一緒に過ごす親が気をつけていても、思わぬ事故は起こってしまうことがあります。とはいえ、事故を防ぐためには、このようなポイントをチェックしておくことも大切なんですね。
「乳児を抱えるお父さんやお母さんたちは、離乳食メニューがあるかどうかは重要な項目になってくると思います。月齢に合わせたメニューが用意されていればベストですが、持ち込む場合には、それを温めるための電子レンジが使えると助かりますね。」
「内風呂や貸し切り風呂があれば、他の宿泊客へ気兼ねすることなく楽しめるのでおすすめですね。温泉であれば、肌の敏感な子どもたちにとって大丈夫かどうかを確認することも、ポイントになってきます。」
「旅行中には洋服を多めに持っていくご家庭も多いかと思いますが、洗濯やコインランドリーのサービスがあるかどうかを事前に確認してみるのをおすすめします。また、乳幼児連れの方であれば、売店でおむつを取り扱っているかどうか、そして、できれば月齢に合わせたサイズがいくつか用意されていればなお安心です。」
改めて言われてみると「たしかにここは気になるよね」というポイントもあったのではないでしょうか。今の時代ではネットで予約までを完結できますが、乾さんは「電話で確認してみるというのも必要です」とおっしゃっていました。
その一瞬一瞬が思い出となる旅行はやっぱり、家族みんなで「行ってよかった」と思えるものにしたいですね。そのためにも、自分たちが過ごす様子を想像しながら宿泊施設を選ぶというのも、大切なポイントかもしれません。
※「 ウェルカムベビーのお宿」は宿泊施設全体ではなく、特定の客室を対象とした認定事業です。ご予約のときは認定されているお部屋かどうか、施設へのご確認をお願いいたします。客室によっても間取りや備品なども異なりますので、宿泊プランもあわせてご確認下さい。
赤ちゃん連れでも安心の「ウェルカムベビーのお宿」とは?
赤ちゃんを抱えるお父さんやお母さんたちのために、ミキハウス子育て総研株式会社が手がけるサービスが「ウェルカムベビーのお宿」。認定士が、赤ちゃん連れファミリーへの配慮度合に関する評価基準を用いて宿泊施設をチェックしているそうです。 「ウェルカムベビーのお宿では、申請願いを頂いた宿泊施設を専属認定士が調査します。認定士は弊社の研修を受講された女性です。施設の細かな部分を確認する必要があるため、建築関係の資格を保有している、または関連業界での業務経験がある方にお願いしていますね。現在(2015年1月末時点)の登録数は40施設以上です。宿泊施設の皆様には『お子さん連れの方が気にするポイント』を提案する目的もあるため、改善点に気づいて頂くという意味合いもあります。」(乾さん)認定士による施設の診断項目は100項目にも及ぶそうです。宿泊施設全体ではなく、一つひとつの客室ごとを細かく見きわめているとのこと。では、実際にプロの認定士はどこを見ているのでしょうか。
一般のパパ、ママも、宿泊先選びをする際に参考にできそうな項目を教えてもらいました。
プロの目線でのチェックポイントを紹介
部屋が洋室の場合はベッドの高さなどをチェック
まず最初に、客室選びで大切なのは、和室があるかどうか。また、洋室の場合、ベッドの高さや広さがポイントになってくるのだとか。「赤ちゃん連れであれば、和室は安心だと思います。畳敷きなので転んでもクッション性があるため遊ばせやすく、見通しもよいので目配りもしやすいです。昼寝や夜寝るときも、ふとんならば添い寝しやすいので。」
「また洋室であればベッドがポイントになります。転落防止のため、ゆとりある大きさで、お父さんやお母さんが子どもを挟んで川の字になれるのが理想。高さはロータイプでベッドガードが付いているか、または借りられるかも事前に確認しておきたいところです。」
客室内やベランダの安全対策は十分に行われているか
また、客室選びの際に重要な点として、客室内やベランダの安全性が十分かどうかも確認したいところだそう。「窓やベランダから転落する危険性もあるため、外側に子どもたちが登れないほどの高さで手すりが付けられているかどうか、室外機などの足場をなるものがないかを確認する必要があります。できれば子どもたちが手の届かない高さに補助錠も付けられていると理想的ですね。柱や壁に体をぶつけてケガをする可能性もあるので、曲面加工が施されているかもチェックしましょう。」
一緒に過ごす親が気をつけていても、思わぬ事故は起こってしまうことがあります。とはいえ、事故を防ぐためには、このようなポイントをチェックしておくことも大切なんですね。
持ち込んだ離乳食を温められる電子レンジ
まだ大人と同じ食事を食べることは難しい0歳児期の食事については、お部屋やフロアで電子レンジが使えると便利だそうです。「乳児を抱えるお父さんやお母さんたちは、離乳食メニューがあるかどうかは重要な項目になってくると思います。月齢に合わせたメニューが用意されていればベストですが、持ち込む場合には、それを温めるための電子レンジが使えると助かりますね。」
大浴場ではなく、家族で入れる貸し切り風呂が理想的
食事と同じく、旅の醍醐味ともいえるお風呂ですが、オムツがはずれる前の子どもは入れない施設も多いようです。「内風呂や貸し切り風呂があれば、他の宿泊客へ気兼ねすることなく楽しめるのでおすすめですね。温泉であれば、肌の敏感な子どもたちにとって大丈夫かどうかを確認することも、ポイントになってきます。」
ランドリーサービスがあれば、急に衣類が汚れても安心
さらに、赤ちゃんは衣類を汚してしまうことも多いですよね。着替えを多めに持って行ったとしても、足りるか心配という人も多いのではないでしょうか。「旅行中には洋服を多めに持っていくご家庭も多いかと思いますが、洗濯やコインランドリーのサービスがあるかどうかを事前に確認してみるのをおすすめします。また、乳幼児連れの方であれば、売店でおむつを取り扱っているかどうか、そして、できれば月齢に合わせたサイズがいくつか用意されていればなお安心です。」
改めて言われてみると「たしかにここは気になるよね」というポイントもあったのではないでしょうか。今の時代ではネットで予約までを完結できますが、乾さんは「電話で確認してみるというのも必要です」とおっしゃっていました。
その一瞬一瞬が思い出となる旅行はやっぱり、家族みんなで「行ってよかった」と思えるものにしたいですね。そのためにも、自分たちが過ごす様子を想像しながら宿泊施設を選ぶというのも、大切なポイントかもしれません。
※「 ウェルカムベビーのお宿」は宿泊施設全体ではなく、特定の客室を対象とした認定事業です。ご予約のときは認定されているお部屋かどうか、施設へのご確認をお願いいたします。客室によっても間取りや備品なども異なりますので、宿泊プランもあわせてご確認下さい。