いまや、キッチンにお父さんたちが立つのも当たり前となりました。しかし、料理への苦手意識を持つ男性も少なくないのではないでしょうか。そこで、家族のために料理を作ろうと提唱する日本パパ料理協会の会長飯士・滝村雅晴さんと、男性だけの料理ユニット「給食系男子」のメンバー・野里元宏さんに、家族に向けた料理の心得とコツを伺ってきました。
「趣味や自分のために作る男の料理とは違い、パパ料理は『お腹を空かせた家族のためにお父さんたちが作る料理』です。作りたいから作るというのではなく、大切なのは家族の喜ぶ姿を見るために作るという意識ですね。」
最近では、徐々に全国的にこの取り込みが広がっているそうですが「料理って難しそうだし……」という声がまだまだ多いのも事実。そんな苦手意識のあるパパたちはどんな一歩を踏み出すべきなのでしょうか。
「料理は愛情ともよく言われる通り、やはり『家族がお腹いっぱいになれるよう食べてほしい』と願う気持ちがいちばん大切だと思います。そのためには 身構えず気楽に、まず作ってみることから始めてみましょう。綺麗な盛りつけや豪華な料理をイメージするのではなく、食卓から『家族の笑顔が見られれば』という気持ちで一品一品を気軽に作ってみてください。」
「男性は子どもの頃から工作が好きな方が多いですよね。大げさに考える必要はなくて、何かを作るモノのひとつが料理だと考えてみてはいかがでしょうか。」と、料理に対する心構えを教えてくれた野里さん。実際に料理初心者のお父さんでも簡単にトライできる、栄養バランスのよい料理作りのコツを教えてもらいました。
味付けは塩とこしょうだけでOK。また、バターでムニエルしたメカジキに白ワインを少し入れてアルコールを飛ばせば、料理の高級感もワンランクアップ。お肉も魚も、最後にワインを加えるだけで、風味が増すそうです。ちなみにワインは、数百円で買えるようなもので十分とのこと。
気構えずにまずやってみると、料理の面白さがわかりそうです。慣れてくれば料理しながら一杯飲むのも楽しみになってくるとか。まずは、冷蔵庫にある食材を料理してみるところから、始めてみてはいかがでしょうか。
家族の笑顔を見たい。パパ料理はその気持ちさえあればオッケー
まず一人目は、パパ料理研究家としてメディアでも活躍されている滝村さん。男の料理とはよく聞きますが、パパ料理とはそもそもどんなものなのかを伺ってみました。
最近では、徐々に全国的にこの取り込みが広がっているそうですが「料理って難しそうだし……」という声がまだまだ多いのも事実。そんな苦手意識のあるパパたちはどんな一歩を踏み出すべきなのでしょうか。
「料理は愛情ともよく言われる通り、やはり『家族がお腹いっぱいになれるよう食べてほしい』と願う気持ちがいちばん大切だと思います。そのためには 身構えず気楽に、まず作ってみることから始めてみましょう。綺麗な盛りつけや豪華な料理をイメージするのではなく、食卓から『家族の笑顔が見られれば』という気持ちで一品一品を気軽に作ってみてください。」

画像提供:日本パパ料理協会
滝村さんの『家族の笑顔を思い浮かべればよい』というお話を聞いて、立派に作らなきゃ、どうにかおいしいものを食べさせなきゃというプレッシャーからは解放された気がします。
手は抜いてもいい。色味を加えるところから始めてみよう
では、料理が苦手なお父さん達はいったい何から始めたらよいのでしょうか。男性だけの料理ユニット「給食系男子」のメンバーで一児の父でもある・野里元宏さんに実践的なパパ料理のお話を聞きました。
野菜は茹でずにレンジでチン!
例えば、焼いたお肉の付け合わせ。ブロッコリーやにんじん、きのこ類などを、 軽く洗ってラップに包んでレンジにかければ、茹でる時間を短縮できます。それをお肉を焼いた後のフライパンに残っている肉汁のしみこんだ油で炒めればOK。付け合わせがあれば、栄養バランスもよく、料理に彩りを加えられます。レトルトにひと手間加えて美味しくて豪華な食事に
例えば、レトルトのハンバーグ。さらに レトルトのトマトソースを加えれば、トマト味の煮込みハンバーグがあっという間に完成します。ハンバーグを崩して煮込めば、パスタのボロネーゼソースにもなりますね。また、レトルトのハンバーグのソースは味がしっかりしているので、レンジでチンした野菜と一緒にごはんに乗せてロコモコ丼のようにすれば、ちょっとおしゃれになりますよ。ワインを使うだけで、本格的な洋食ができる
「ワインを常備して、頻繁に料理に使う」という野里さん。一見、上級者が使いそうなものですが、難しく考える必要はないといいます。例えば、 ステーキ用の牛肉を買ってきたら、赤ワインに漬けて焼けば、柔らかく仕上がり、ワインの風味でうま味も増します。味付けは塩とこしょうだけでOK。また、バターでムニエルしたメカジキに白ワインを少し入れてアルコールを飛ばせば、料理の高級感もワンランクアップ。お肉も魚も、最後にワインを加えるだけで、風味が増すそうです。ちなみにワインは、数百円で買えるようなもので十分とのこと。
イタリアン風の味付けなら失敗無し
オリーブオイル、にんにく、玉ねぎ、トマトソースもよく使うという野里さん。これらを使えば、誰でも失敗なく、本格派イタリアンの味を楽しめるそうです。 お肉や魚はオリーブオイルで炒めたにんにくと玉ねぎを一緒に炒めて、最後に市販のトマトソースを加えたり、塩こしょうで味付けしたり、お好みでオレガノなどのハーブ類を加えてもよいそう。後片付けを意識して料理をするのも大事
男性が料理をする場合、終わった時にキッチンが散らかりすぎて、逆に妻が困ってしまうというケースもよくあります。せっかく美味しい料理を作って喜んでもらったのに、後片付けを全部妻に押し付けてしまい、不機嫌にさせてしまった…という事がないように 片付けながら料理することも大切ですね。気構えずにまずやってみると、料理の面白さがわかりそうです。慣れてくれば料理しながら一杯飲むのも楽しみになってくるとか。まずは、冷蔵庫にある食材を料理してみるところから、始めてみてはいかがでしょうか。