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色や配置も重要度大! 子どもが勉強に集中できる部屋作り

掲載日: 2017年4月17日更新日: 2017年4月17日別当 律子

子どもの集中力や学習意欲を高める上で、子ども部屋の環境が果たす役割は重要です。そこで今回は、インテリアコーディネート事業を行う「ラフ・スタイル」の代表で、ご自身も子育て経験のある小島真子さんに、勉強に集中できる子ども部屋作りのポイントについてお伺いしました。

家具の配置を変えるだけでも子どもの集中力は高まる!

窓際の席に座ると、授業中についついぼんやりと外の景色を眺めてしまい、気付くと授業の内容をさっぱり覚えていない。そんな経験をした人も多いのではないでしょうか? 子どもの学習意欲や集中力は、周囲の環境に大きく左右されます。では、子ども部屋をどんなレイアウトにすれば、勉強に集中できる環境が整うのでしょうか?

子どもの視界に余計な物を置かないことがポイント

「子どもの集中力を高めるためには、学習机の視界に入る範囲に、できるだけ余計な物を置かないことが大切です。そのため、窓に向かって学習机を配置することは避け、ベッドやテレビもできるだけ視界に入らないようにしたほうがいいでしょう」

可能であれば、机スペースとベッドスペースで空間を分け、なるべく離して配置できれば理想です。また、よく机の前にぬいぐるみやフィギュアなどを置きがちですが、勉強に必要のない過度なデコレーションは避けてください」

確かに、視界にベッドがあると大人でも「疲れたからちょっと横になるか」と考えてしまいます。ましてや、ゲームなどが目の前にあったら、集中力が途切れた瞬間に思わず手を伸ばしてしまいがち。机周りはできる限りスッキリとさせ、子どもの意識を机の上だけに向ける工夫が必要です。


色の持つ力が人に与える影響は大きい!

普段、あまり意識することはありませんが、人は目に入る色からさまざまな影響を受けています。「赤」が信号や交通標識で「止まれ」になっていますが、交感神経の役割が高まり、警戒心を高める効果があるとされていることも理由の一つです。

では、子どもの集中力を高めるためには、どのような色が効果的なのでしょうか。

集中力を高める色はズバリ…ブルー系!

ブルーなどの寒色系は、集中力を高める効果があると言われています。そのため、子ども部屋のカーテンやラグ、壁紙などにこうした色を使ってみるのがおすすめです。ただし、すべてを寒色系で統一する必要はなく、カーテンはブルー系にして机は木目調にするなど、ベージュや黄色、緑など、バランスよくカラーを入れ込む事がポイントです」

確かにブルーだけで統一された部屋では、どこか寒々しく、落ち着かないもの。ポイント使いで色の効果を上手に取り入れながら、部屋全体のカラーバランスにも気を配ると、より効果がありそうです。

さらに部屋の照明の色にも注意が必要だと、小島さんは指摘します。

照明の昼光色(青みがかった白色)は、人が一番光を強く感じる色で、脳を活性化させ集中力アップに効果があると言われています。ただ、その分脳が興奮しやすいので、机周りの照明には昼光色を使い、ベッド周りに置くテーブルライトなどは、気分を落ち着かせる効果のある電球色(オレンジ色の混じった白色)タイプの物を使用するなど、用途に応じて照明も使い分けをしてみましょう」


部屋が片付いていることは基本中の基本!

いくら家具や色使いに気を配っても、おもちゃや服が散らかり放題の雑然とした部屋では、勉強に集中することはできません。子どもに片付けの習慣を身につけさせるために、片付けやすく家具の配置を工夫することも大切です。

「机の上を常に整理整頓された状態に保つためには、勉強が終わった後に、必ず子ども自身で片付けをする習慣を身につけさせる必要があります。そのためには、それぞれの物を置く場所を決め、使ったら必ず戻すようにさせましょう。机の側に収納棚を設置するなどして、使う場所と収納する場所の距離をできるだけ短くすれば、子どもでも手間なく片付けができ、効果的です」

勉強に必要なのは量より質。短時間であってもいかに集中してやるのかがポイントになります。親が子どもに代わって勉強をしてやるわけにはいきませんが、勉強に集中しやすい環境を整えてやることならできます。住宅事情によってはなかなか理想通りにはいかない場合もありますが、色や家具の配置に気を配るなど、できる範囲で取り組むだけでも、きっと効果があるはずです。

入学を機に子ども部屋を作った人や「子どもが自分の部屋で勉強しない」と困っている人は、週末など時間があるときに、子ども部屋のインテリアを見直してみてはいかがでしょうか。

お話を聞いたのは…

ライター紹介

別当 律子

フリーランスの編集者・ライター。出産をきっかけに育児雑誌のライターに転向し、その後子どもとのお出かけ情報を中心に雑誌、本、絵本、web媒体等で執筆。保活、中学受験、部活や留学サポート等々を経験した今だからこそわかる、話せる子育て情報を発信中。

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