子どもが野菜嫌いだと、食事を食べさせるにもひと苦労。からだにも良い野菜をできれば好き嫌いなく食べさせたいものです。でも、どうやったら食べてくれるのか?試行錯誤しているママも多いのではないでしょうか。そこで、『子どもの脳は「朝ごはん」で決まる!』など話題の著書を執筆している管理栄養士の小山浩子さんにお話を伺いました。
そもそも子どもが野菜を嫌いになるのには理由があるのだとか。それは子どもの味覚と関係があるそうです。
「食べものの味を感じることができる『味蕾(みらい)細胞』は赤ちゃんの頃に既に10,000個ほどあり、10歳になるまでに17,000〜18,000個まで増え続けていきます。しかし、そこから20歳になる頃には10,000個以下に減少し、その後もさらに減少し続けます。要は 子どもの味覚は成人の3倍以上も敏感に感じてしまうのです。」
大人でも感じる野菜の苦みや酸味を、子どもはその3倍以上も感じているならば食べたくないと思って当然かもしれません。
「 子どもの成長に必要な栄養素は、炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素です。実は野菜から摂れる栄養は補助的なもので必須ではないんです。」
「そもそも子どもは、本能的に、生まれてきて最初に必要となるミルクのような甘いものは好きと感じるようになっています。一方、苦いものは毒、酸っぱいものは腐っていると判断してしまうんです。」
苦みや酸味が強い野菜など、子どもが嫌がって食べないのは、本能的に要らないと感じてしまうため。この予備知識があれば、野菜嫌いの子どもを叱る前に、子どもの気持ちに一歩寄り添って野菜嫌いを一緒に克服しようという心構えができそうです。
また、3歳くらいになり自我が芽生えると、意思表示の1つとして野菜を嫌がることもあるとか。これも成長過程の1つと捉えて、大人が受け入れてあげることも大切なのだそうです。
「 緑黄色野菜は子どもの成長に必要なビタミンやミネラルが豊富なので、ぜひ食事に取り入れてください。緑黄色野菜に特に多く含まれる葉酸はビタミンBの仲間で、脳の神経細胞の働きを維持してくれます。また、ほうれん草などの緑の葉野菜に多く含まれるマグネシウムには神経の興奮を抑える働きがあります。」
にんじんやかぼちゃ、ブロッコリーやほうれん草など色の濃い野菜はからだにも脳にもよい働きをする栄養素が豊富なのだとか。野菜嫌いの子でもまずはこの緑黄色野菜から克服すると良さそうです。
「野菜の味や見た目、においなど、それぞれの野菜に苦手と感じる理由があるはずです。それを少しでも軽減させる調理法を知ることが出来れば、子どもの野菜嫌いを克服するサポートができます。」
小山さんが教えてくれた、とっておきの裏技は次の通り!子どもの野菜嫌いの理由が分かれば、克服できる調理法が見つかります。
「 ケチャップやカレー、マヨネーズなど好きな味と合わせたり、ハンバーグや肉巻きなど好きな素材に合わせると食べやすくなります。」
「また、子供が好きな形にするのもおすすめ。例えば、ピーマンをハートや星型でくりぬいたり、にんじんをピーラーで薄くむいて塩水につけておけばリボン状になるので、見た目がかわいくて子どもも喜んで食べてくれると思います。」
他にも、子どもと一緒にスーパーに旬の野菜を買いに行ったり、野菜を型ぬきしたりピーラーでむくなど、調理の一部を子どもと一緒に行うことで、野菜にも愛着を持てるようになり食べられるようになる子も多いのだとか。ぜひママは子どもの目線で、野菜をおいしく楽しく食べられる方法を試してみてはいかがでしょう。
子どもの味覚は大人の3倍以上も敏感

「食べものの味を感じることができる『味蕾(みらい)細胞』は赤ちゃんの頃に既に10,000個ほどあり、10歳になるまでに17,000〜18,000個まで増え続けていきます。しかし、そこから20歳になる頃には10,000個以下に減少し、その後もさらに減少し続けます。要は 子どもの味覚は成人の3倍以上も敏感に感じてしまうのです。」
大人でも感じる野菜の苦みや酸味を、子どもはその3倍以上も感じているならば食べたくないと思って当然かもしれません。
野菜の苦みや酸味は、本能的に要らないと感じてしまう
では、子供にとってそんなにも食べにくい野菜を無理にでも食べさせた方がよいのでしょうか?「 子どもの成長に必要な栄養素は、炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素です。実は野菜から摂れる栄養は補助的なもので必須ではないんです。」
「そもそも子どもは、本能的に、生まれてきて最初に必要となるミルクのような甘いものは好きと感じるようになっています。一方、苦いものは毒、酸っぱいものは腐っていると判断してしまうんです。」
苦みや酸味が強い野菜など、子どもが嫌がって食べないのは、本能的に要らないと感じてしまうため。この予備知識があれば、野菜嫌いの子どもを叱る前に、子どもの気持ちに一歩寄り添って野菜嫌いを一緒に克服しようという心構えができそうです。
また、3歳くらいになり自我が芽生えると、意思表示の1つとして野菜を嫌がることもあるとか。これも成長過程の1つと捉えて、大人が受け入れてあげることも大切なのだそうです。
ビタミンとミネラルが摂れる緑黄色野菜は摂るように心がけて
野菜は必ずしも必要な栄養ではないといっても、子どもの成長のために摂っておいた方がよい野菜もあります。「 緑黄色野菜は子どもの成長に必要なビタミンやミネラルが豊富なので、ぜひ食事に取り入れてください。緑黄色野菜に特に多く含まれる葉酸はビタミンBの仲間で、脳の神経細胞の働きを維持してくれます。また、ほうれん草などの緑の葉野菜に多く含まれるマグネシウムには神経の興奮を抑える働きがあります。」
にんじんやかぼちゃ、ブロッコリーやほうれん草など色の濃い野菜はからだにも脳にもよい働きをする栄養素が豊富なのだとか。野菜嫌いの子でもまずはこの緑黄色野菜から克服すると良さそうです。
野菜を嫌う理由ごとに、好き嫌いを克服する対処法がある!
子供が野菜を嫌いになる原因は分かりましたが、では野菜嫌いな子に野菜を食べさせる裏技なんて一体あるのでしょうか?「野菜の味や見た目、においなど、それぞれの野菜に苦手と感じる理由があるはずです。それを少しでも軽減させる調理法を知ることが出来れば、子どもの野菜嫌いを克服するサポートができます。」
小山さんが教えてくれた、とっておきの裏技は次の通り!子どもの野菜嫌いの理由が分かれば、克服できる調理法が見つかります。
- 野菜の苦味の対処法…炒めたり、油で揚げたりする。
- 野菜の酸味の対処法…砂糖やみりんなどの甘味を加える。
- 野菜の青臭さの対処法…マヨネーズや牛乳など乳製品を合わせる。
- 野菜の食感の対処法…切り方を変えたり、大きさを変えたりする。
- 野菜の見た目の対処法…細かくして、他の食材に混ぜ込む。
「 ケチャップやカレー、マヨネーズなど好きな味と合わせたり、ハンバーグや肉巻きなど好きな素材に合わせると食べやすくなります。」

他にも、子どもと一緒にスーパーに旬の野菜を買いに行ったり、野菜を型ぬきしたりピーラーでむくなど、調理の一部を子どもと一緒に行うことで、野菜にも愛着を持てるようになり食べられるようになる子も多いのだとか。ぜひママは子どもの目線で、野菜をおいしく楽しく食べられる方法を試してみてはいかがでしょう。