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将棋で子どもにどんな能力が身につく? 年齢別の遊び方も紹介!

15歳の天才棋士・藤井聡太四段の登場により、知育としても注目が集まっている「将棋」。この機会に我が子にも将棋をやらせてみたいと思うパパやママが増えているようです。そこで今回は、子どもに将棋を体験させる上で知っておきたいことを元女流棋士で現在は「どうぶつしょうぎcafeいっぷく」マネジャーの藤田麻衣子さんに伺いました。

将棋は子どもの心の成長を育む競技

昔から将棋は教育効果が高い競技として知られていますが、具体的に将棋をすることでどんな能力が身につくのでしょうか?

「将棋には必ず対戦相手がいます。自分の駒をこう動かしたいと思っても、相手の駒の動かし方によって希望通りに動かせない場合もあります。そうした経験を繰り返す中で、物事はすべて自分の思うようにはならないのだということを子どもは自然と身につけていきます。さらに、対局は相手の心を察する、マナーを守るなど、相手を思いやらなければ成り立ちません。そのため将棋を通じて、子どもたちは自然と社会性を身につけていくことができます

「負け」から学べることも多い

そして勝ち負けがはっきりしている競技だからこそ身につく力もあると、藤田さんは言います。

「将棋は自分で考え決断し、勝っても負けてもすべての結果を自分1人で背負う競技です。最近、一度失敗すると再チャンレンジをすることが難しい社会になってきているように感じますが、将棋の場合は負けてもその時の対局を振り返って、次への糧として再びチャレンジすることができます。負けてもくじけず、そこからさらに成長していくという経験を重ねることで、心の強い子に育つ一助になると、私は考えています

自己表現の一つにもなる!

そのほかにも、自分で考えて次の一手を指すことは自己表現につながるため、自分の気持ちを表現することが苦手なタイプの子どもにとってはストレスの発散にもつながるそう。

「子どもの頃の将棋は、勝ち負けよりもむしろ自分の頭で考え、対戦相手とのコミュニュケーションを通じて社会性を身につけ、自己表現をすることでストレスの発散をしたり、楽しさを味わうことができればいいのではないでしょうか


小さな子どもでもできる! 年齢別将棋遊び

続いて、本将棋のルールを覚えることが難しい年齢の子どもでも楽しめる将棋遊びを年齢別に藤田さんに紹介していただきました。

3歳「山くずし」

「この年齢はゲームのルールを理解することがまだ難しく、ルールにとらわれずに自分なりの遊び方を考えて楽しむ年齢です。この年齢の子どもたちに大切なのは、将棋のルールを教えることより、木のおもちゃに触れて触覚遊びの経験をさせることです。そこでおすすめなのが『山くずし』です」

<「山くずし」の遊び方>
人数:2人以上
遊び方:まず、盤上の一箇所に駒を集めて「山」を作ります。次に、順番を決めて1本の指だけを使って駒を動かし、将棋盤の外まで運びます。駒を動かす時に音をたてたり、山を崩したりした場合は次の人と交代します。盤上の駒が全てなくなった時に、手持ちの駒が一番多い人が勝ちです。

4歳「まわり将棋」

「この年齢になると少しずつルールが理解できるようになってきますが、まだ本将棋のルールを覚えるのは難しいので、本将棋のルールを覚える助けにもなる『まわり将棋』がおすすめです。このくらいの年齢になると、子ども向けの将棋ゲームなどもできるようになってきます

<「まわり将棋」の遊び方>
人数:2〜4人
遊び方:将棋盤の隅に各プレーヤーが自分の「歩」の駒を置き(2人でやる場合は対角線に置く)、金将の駒4枚を盤上で振ります。表なら1、裏なら0、横向きに立ったら5、縦向きに立ったら10、逆さに立ったら20として、4つの駒の合計の数だけ将棋盤を左回りに進みます。ちょうど4隅に止まると「歩」から「香」「柱」「銀」「角」「飛」「王」と成長していき、最初に「王」で上がった人が勝ちです。

5歳 いよいよ本将棋スタート!

5歳頃になれば本将棋のルールも理解できるようになるため、本将棋を始めてみましょう。藤井四段も5歳の時に本将棋をやり始めたそうです。


はじめての将棋遊びに最適! 幼児向け将棋玩具

どうぶつしょうぎ(オリジナル版) 

どうぶつしょうぎ<オリジナル版>1,600円(税込) 対象年齢:4歳以上

3×4マスの布製の盤と、8枚の駒で遊ぶミニ将棋です。かわいい動物のイラストは藤田さんが描いたもの。子どもにもわかりやすいルールで、将棋の基礎を楽しく学べます

新装版どうぶつしょうぎ<小学館> 2,160円(税込)

駒が国産ヒノキ製のオリジナル版のほか、化粧箱入りの「新装版どうぶつしょうぎ」(2,160円<税込>/小学館)もあります。

おおきな森のどうぶつしょうぎ(オリジナル版)

(写真左:大きな森のどうぶつしょうぎ<オリジナル版>3,500円(税込) 対象年齢:4歳以上 写真右:新装版 大きな森のどうぶつしょうぎ(小学館版・2017年11月発売予定)

9×9と、本将棋と同じコマ数の「どうぶつしょうぎ」です。新たに、いのしし・うさぎ・ねこ・いぬが加わっており、それぞれの動物は「攻めに強い」「直進しかできない」など、本来の将棋の駒が持つのと同じ性格を表しています

はじめてのしょうぎセット

はじめてのしょうぎセット 4,380円(税込) 対象年齢4歳以上

日本女子プロ将棋協会と株式会社ディンギーが共同開発した子ども向け将棋セットです。駒の進める方向が駒に矢印で書かれています。将棋盤は5×5と9×9がリバーシブルになっています。

※こちらでご紹介した商品は、「どうぶつしょうぎカフェいっぷく」オンラインショップで購入できます。

人と人とが向き合って競技する将棋は、子どもたちの頭や心の成長に繋がるだけではなく、世代を超えた交流ができる貴重なツールでもあります。ママたちの場合、自身も将棋のルールを知らない人が多いかもしれませんが、これを機会に子どもと一緒に初めの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

お話を聞いたのは…

  • 藤田麻衣子さん

    大学在学中に将棋と出会い、1997年女流棋士(プロ)に。2010年に女流棋士を引退後は「どうぶつしょうぎ」のデザインや普及をする傍ら、2016年に「深川いっぷく」三代目マネジャーに就任し、現在は「どうぶつしょうぎカフェいっぷく」として子どもから大人までを対象に、将棋教室や大会の主催を行なっている。

  • 「どうぶつしょうぎカフェいっぷく」ホームページ
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ライター紹介

別当 律子

フリーランスの編集者・ライター。出産をきっかけに育児雑誌のライターに転向し、その後子どもとのお出かけ情報を中心に雑誌、本、絵本、web媒体等で執筆。保活、中学受験、部活や留学サポート等々を経験した今だからこそわかる、話せる子育て情報を発信中。

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